月別アーカイブ: 2011年6月

日本比較政治学会(編)『日本比較政治学会年報13 ジェンダーと比較政治学』ミネルヴァ書房

 

ジェンダーと比較政治学 (日本比較政治学会年報)

ジェンダーと比較政治学 (日本比較政治学会年報)

 

目次

  • はじめに――今、なぜジェンダーなのか(戸田真紀子)
  • 1 中東欧諸国におけるケア枠組みのジェンダー的側面――女性に期待される役割が国により異なるのはなぜか(仙石学)
  • 2 比較するまなざしと交差性――ジェンダー主流化政策の波及/阻害をどう見るか(土佐弘之)
  • 3 ジェンダーの比較社会論・比較政策論と比較政治学――政策変化におけるジェンダー(堀江孝司)
  • 4 EUのジェンダー平等政策と国内ジェンダー・パラダイム――チェコ共和国を事例に(中田瑞穂)
  • 5 現代イランにおける家族保護法の展開――成立、廃止、新法案(森田豊子)
  • 6 戦時性暴力とどう向き合うか――グアテマラ民衆法廷の取り組み(柴田修子)
  • 7 南アジアにおけるジェンダーと政治――インド民主主義のジェンダー・ダイナミクス(竹中千春)

『年報政治学 2011-Ⅰ 政治における忠誠と倫理の理念化』(Vol. 62-1)

 

政治における忠誠と倫理の理念化 (年報政治学)

政治における忠誠と倫理の理念化 (年報政治学)

 

越智敏夫「はじめに」

3-5.

 

特集論文

岡本仁宏「「国民」を疑う

11-48.

押村高「トランスナショナル・デモクラシーはデモクラティックか――脱領域的政治における市民的忠誠の行方

49-68.

岡野八代「リベラルの夢から醒めて――フェミニズムの政治と情念

69-92.

越智敏夫「強制される忠誠――フィランソロピーとリベラル・ナショナリスト

93-112.

石田淳「弱者の保護と強者の処罰――《保護する責任》と《移行期の正義》が語られる時代

113-132.

出岡直也「協同セルフヘルプ型(「クラブ財型」)集合行為におけるコミットメントと忠誠――ラテンアメリカの事例から

133-166.

都築勉「戦争と小林秀雄

167-186.

 

公募論文

遠藤知子「社会的協働と民主主義の境界

187-207.

鵜飼健史「「主権者」についての概念分析――現代主権論の展開と特質

208-228.

西村邦行「現実主義と構成主義――国際関係学史の視点から

229-246.

梅川健「レーガン政権における大統領権力の拡大――保守的法律家の憲法解釈と署名見解の制度化

247-270.

小川恒夫「政策情報のフレーミングと争点熟慮動機形成に関する一考察――「少年法厳罰化」を争点にした実験室的調査研究から

271-290.

 

日本政治学会書評委員会「2010年度 書評」

飯田文雄「政治理論 対象 トマス・ポッゲ/立岩真也監訳『なぜ遠くの貧しい人への義務があるのか―世界的貧困と人権』生活書院, 2010年 伊藤恭彦『貧困の放置は罪なのか―グローバルな正義とコスモポリタニズム』人文書院, 2010年

291-293.

増山幹高「政治過程 対象 竹中治堅『参議院とは何か―1947~2010』中央公論新社, 2010年

293-295.

金井利之「行政学・地方自治 対象 村松岐夫『政官スクラム型リーダーシップの崩壊』東洋経済新報社, 2010年

293-297.

井柳美紀「政治思想史(欧米) 対象 木村俊道『文明の作法―初期近代イングランドにおける政治と社交』ミネルヴァ書房, 2010年

297-299.

山田央子「政治思想史(日本・アジア) 対象 渡辺浩『日本政治思想史「十七~十九世紀」』東京大学出版会, 2010年

299-301.

井上寿一「政治史(日本・アジア) 対象 小林道彦『政党内閣の崩壊と満州事変 1918-1932』ミネルヴァ書房, 2010年 松浦正孝『「大東亜戦争」はなぜ起きたのか―汎アジア主義の政治経済史』名古屋大学出版会, 2010年 馬場公彦『戦後日本人の中国像―日本敗戦から文化大革命・日中復交まで』新曜社, 2010年

301-303.

岡山裕「比較政治・政治史(欧州・北米ほか) 対象 五十嵐武士『グローバル化とアメリカの覇権』岩波書店, 2010年 多胡淳『武力行使の政治学―単独と多角をめぐる国際政治とアメリカ国内政治』千倉書房, 2010年

303-305.

仙石学「比較政治・政治史(ロシア・東欧) 対象 小森宏美『エストニアの政治と歴史認識』三元社, 2009年」

305-306.

堀金由美「比較政治・政治史(第3世界全般) 対象 高橋基樹『開発と国家―アフリカ政治経済論序説』勁草書房, 2010年」

306-307.

土佐弘之「国際関係論 対象 足立研幾『レジーム間相互作用とグローバル・ガヴァナンス―通常兵器ガヴァナンスの発展と変容』有信堂, 2009年 上村雄彦『グローバル・タックスの可能性―持続可能な福祉社会のガヴァナンスを目指して』ミネルヴァ書房, 2009年

309-310.

政治思想学会 (編) 『政治思想研究 11 福祉社会と政治思想』(風行社、2011年)

政治思想研究 第11号 福祉社会と政治思想

目次

  • 寺島俊穂「まえがき」 [1-2]
  • 特集:福祉社会と政治思想
    • 重田園江「現代社会における排除と分断」 [6-23]
    • 山崎望「ポスト・リベラル/ナショナルな福祉をめぐって――現代民主主義論の観点から」 [24-54]
    • 竹澤祐丈「近世英国共和主義思想における社会と国家――平和と穏やかさという福祉の実現をめぐって」 [55-87]
    • 宮地忠彦「明治・大正期の警察におけるポリツァイ的政策と秩序構想」 [88-117]
    • 田澤晴子「「デモクラシー」と「生存権」――吉野作造と福田徳三の思想的交錯」 [118-142]
  • 韓国政治思想学会からの寄稿
    • 金敬煕「公共性と善き生――マキアヴェッリの政治体論(body politic theory)」(石田徹訳) [143-158]
    • 高煕卓「東アジア近世における公共的な生と倫理――伊藤仁斎の朱子学批判と「天下公共の道」を中心にして」 [159-190]
  • 公募論文
    • 石田雅樹「政治における「自立」の問題――アリストテレスにおける「アウタルケイア」を中心に」 [191-219]
    • 宮下豊「現実への屈服ではないリアリズムの可能性――モーゲンソーの国益論の再検討」 [220-247]
    • 稲村一隆「アリストテレスの「市民の徳」と市民的共和主義」 [248-278]
    • 大澤津「分配の原理と分配の制度――ロールズの財産所有制民主主義をめぐって」 [279-307]
    • 熊谷英人「「均衡」の宇宙――思想家としてのフリードリヒ・ゲンツ」 [308-339]
    • 小島秀信「伝統・市場・規範性――エドマンド・バークとF・A・ハイエク」 [340-370]
    • 田畑真一「社会統合のメディアとしての法――J・ハーバーマスにおける法理解の転換」 [371-401]
    • 寺尾範野「レオナード・ホブハウスの権利論――「リベラルな福祉国家論」の構想」 [402-429]
    • 毛利智「ハロルド・ラスキの社会変革論――議会主義と革命主義のはざまで」 [430-465]
    • 山田陽「熟議民主主義と多元主義――コンセンサスと多元主義の理念的対立をめぐって」 [466-495]
  • 書評
    • 中金聡「政治哲学の高さと高貴さ 石崎嘉彦『倫理学としての政治哲学――ひとつのレオ・シュトラウス政治哲学論』(ナカニシヤ出版、二〇〇九年)」 [496-497]
    • 李暁東「自由の受容と創造的解釈 區建英『自由と国民――厳復の模索』東京大学出版会、二〇〇九年)」 [498-499]
    • 鏑木政彦「ハイデガー政治哲学の精神史的理解 小野紀明『ハイデガーの政治哲学』(岩波書店、二〇一〇年)」 [500-501]
    • 伊藤洋典「アレントの文脈から時代の文脈へ 川崎修『ハンナ・アレントの政治理論:アレント論集Ⅰ』(岩波書店、二〇一〇年) 同『ハンナ・アレンとと現代思想:アレント論集Ⅱ』(同、二〇一〇年)」 [502-503]
    • 辻康夫「初期近代政治思想における「作法」の再評価 木村俊道『文明の作法――初期近代イングランドにおける政治と社交』(ミネルヴァ書房、二〇一〇年)」 [504-505]
    • 山田正行「姿を現わしはじめたヘーゲルの実像 権左武志『ヘーゲルにおける理性・国家・歴史』(岩波書店、二〇一〇年)」 [506-507]
    • 飯島昇藏「神学政治問題はわれわれにとって存在しているのか? 柴田寿子『リベラル・デモクラシーと神権政治――スピノザからレオ・シュトラウスまで』(東京大学出版会、二〇〇九年)」 [508-509]
    • 河野有理「西周における徂徠的(Soraian)モーメント再考 菅原光『西周の政治思想 規律・功利・信』(ペリカン社、二〇〇九年)」 [510-511]
    • 加藤節「憲法論の新たな地平 千葉眞『「未完の革命」としての平和憲法――立憲主義思想史から考える』(岩波書店、二〇〇九年)」 [512-513]
    • 亀嶋庸一「戦後思想の世界――「精神の運動」の軌跡 宮村治雄『戦後精神の政治学――丸山眞男・藤田省三・萩原延壽』(岩波書店、二〇〇九年)」 [514-515]
    • 松田宏一郎「「よい政治社会」の思索の系譜 渡辺浩『日本政治史――十七~十九世紀』(東京大学出版会、二〇一〇年)」 [516-517]
  • 二〇一〇年度学会研究会報告 [518-528]