タグ別アーカイブ: 憲法

田村哲樹/加藤哲理 (編) 『ハーバーマスを読む』(ナカニシヤ出版、2020年)

目次

  • 第I部 ハーバーマスの思想
    • 第1章 討議の政治理論(日暮雅夫)
    • 第2章 公共圏と民主主義(田畑真一)
    • 第3章 法理論と憲法(毛利透)
    • 第4章 労働と福祉国家(田中拓道)
    • 第5章 宗教(木部尚志)
    • 第6章 美学(加藤哲理)
  • 第II部 ハーバーマスと対抗思想
    • 第7章 ハーバーマスとリベラリズム(齋藤純一)
    • 第8章 ハーバーマスと社会システム理論(小山裕)
    • 第9章 ハーバーマスとポストモダン(仲正昌樹)
    • 第10章 ハーバーマスとフェミニズム(田村哲樹)
    • 第11章 ハーバーマスと「政治的なもの」(大竹弘二)
    • 第12章 ハーバーマスと批判理論(入谷秀一)

外山文子『タイ民主化と憲法改革――立憲主義は民主主義を救ったか』(京都大学学術出版会、2020年)

目次

  • プロローグ 民主主義への不信感は民主主義の限界なのか?
  • 序章 タイ民主化を問う意義
    • 1 なぜ今,民主化が問われるのか
    • 2 理論的視座――立憲主義への再注目と政治の司法化
    • 3 立憲主義と民主主義:タイ公法学者の論争
  • 第1部 1990年代以降の憲法改革:契機と意図
    • 第1章 二つの憲法――1997年憲法と2007年憲法
      • 1 タイ民主化と憲法の歴史――1932年立憲革命から1991年クーデタ
      • 2 憲法改革の起点――争点の変化
      • 3 1997年“人民”憲法制定の背景と理念
      • 4 2006年クーデタと2007年憲法制定
      • 5 1997年憲法と2007年憲法――民主化と非民主化?
    • 第2章 政治改革運動再考――タイ「立憲主義」とは何か
      • 1 アモーンの「立憲主義」
      • 2 民主主義発展委員会の構想
      • 3 1997年憲法起草委員会
      • 4 2007年憲法起草委員会
      • 5 大衆への恐怖と憲法擁護規定
  • 第2部 憲法改革と民選権力
    • 第3章 憲法改革と執政権――タイ憲法における“国の基本政策方針”の政治的意味
      • 1 タイ国内における「国の基本政策方針」に関する議論
      • 2 タイ憲法における「国の基本政策方針」の変遷
      • 3 内閣(執政権)への影響―施政方針演説の変化
      • 4 タイ憲法「国の基本政策方針」の特徴
      • 5 民主主義を抑え込むタイ立憲主義
    • 第4章 憲法改革と立法権――抑え込まれるタイ立法権 選挙制度改革の分析
      • 1 1991年憲法の改正:選挙制度改革の始まり
      • 2 1997年憲法・2007年憲法による選挙制度改革
      • 3 1998年政党法・2007年政党法の特徴
      • 4 1998年選挙法と2007年選挙法の特徴
      • 5 選挙制度改革がもたらした結果
      • 6 政党と選挙を破壊する法改正
  • 第3部 憲法改革と非民選権力
    • 第5章 憲法改革と汚職取締り――汚職の創造:法規定と政治家批判
      • 1 汚職の法的定義の変遷
      • 2 汚職取締り状況と問題点――資産負債虚偽報告
      • 3 汚職取締り状況と問題点――利益相反
      • 4 汚職の「可能性」による取締り
    • 第6章 憲法改革と司法権――憲法裁判所と憲法に基づく独立機関の制度的問題
      • 1 機関設立の経緯と制度改正
      • 2 1997年憲法――独立機関パッケージの登場
      • 3 2007年憲法――独立機関パッケージの強化・拡大
      • 4 憲法裁判所・独立機関に対する検査
      • 5 憲法裁判所・独立機関による取締り
      • 6 裁定の中立性・公正性
      • 7 独立機関パッケージと「法による独裁」
    • 第7章 憲法改革と「非民選」立法権――2007年憲法と上院 その新たなる使命
      • 1 上院議員の人選制度
      • 2 上院議員選挙および任命の結果分析
      • 3 上院の権限の変化
      • 4 憲法改正をめぐる争い
      • 5 憲法裁判所判決と2014年クーデタ
  • 終章 タイ民主化と憲法改革
    • 1 タイ国民に与えた影響
    • 2 二つの憲法への評価とタックシン
    • 3 タイ民主主義と国王
    • 4 得をしたのは誰か
    • 5 タイ「立憲主義」「法の支配」の民主化への影響
  • エピローグ 2017年憲法を巡る攻防とタイ民主化の未来
    • 1 新憲法起草の目的
    • 2 二つの憲法草案の比較
    • 3 国民投票とワチラーロンコーン国王による修正指示
  • あとがき
  • 初出一覧
  • 参考文献

山岡龍一「立憲主義と政治的リアリズム――ジョン・ロック国王大権論の検討」

  • 『思想』1144号(2019年8月号)、5-31頁
  • 2019年7月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • 1 立憲主義者ロックと国王大権論 [5]
  • 2 大権の必要性 [10]
  • 3 大権の性質――自然的か法的か [15]
  • 4 信託の政治 [17]
  • 5 おわりに [23]

岩井奉信/岩崎正洋 (編) 『日本政治とカウンター・デモクラシー』(勁草書房、2017年)

日本政治とカウンター・デモクラシー

目次

  • はしがき
  • 序章 現代日本における議会制民主主義の限界(岩井奉信)
    • 1.岐路に立つ議会制民主主義
    • 2.日本型議会の構図
    • 3.時間をめぐるかけ引き
    • 4.党議拘束と与党審査
    • 5.安倍政権と官邸主導
    • 6.今後の展望
  • 第1部 現代日本の政治過程
    • 第1章 原発をめぐる3.11以後の政治過程(松浦淳介)
      • 1.福島第一原発事故の発生とその政治的影響
      • 2.政治的環境と政策決定の「場」
      • 3.エネルギー基本計画の改定過程
      • 4.原子力規制組織の改編過程
      • 5.政権交代と原子力政策の継続性
    • 第2章 安保法制をめぐる政治過程(木下健)
      • 1.安保法制の国会審議
      • 2.立法過程とコミュニケーション戦略
      • 3.分析枠組み
      • 4.野党質疑の差異
      • 5.与党主導による決着
    • 第3章 沖縄基地問題をめぐる政治過程(杉浦功一)
      • 1.沖縄の米軍基地問題と民主主義
      • 2.沖縄基地問題をめぐる政治過程の見取り図
      • 3.沖縄の米軍基地問題の起源
      • 4.普天間飛行場移設問題の始まりと混迷
      • 5.21世紀初めの沖縄米軍基地問題の展開
      • 6.政権交代による「県外移設」の模索から「オール沖縄」へ
      • 7.沖縄の基地問題の政治過程の特色と民主主義への示唆
    • 第4章 憲法改正をめぐる政治過程(柳瀬昇)
      • 1.日本国憲法の制定と55年体制の確立
      • 2.55年体制下での展開と二つの憲法調査会
      • 3.国民投票法の制定と新世紀の憲法論議
      • 4.主な憲法改正の論点
      • 5.憲法改正問題の本質
  • 第2部 カウンター・デモクラシーの諸側面
    • 第5章 カウンター・デモクラシーの世界的潮流――代議制民主主義の補完か,民主主義そのものの危機か?(山本達也)
      • 1.カウンター・デモクラシーの世界的な広がり
      • 2.カウンター・デモクラシーにおけるソーシャルメディアの役割
      • 3.ポピュリズムの興隆を促す政治・経済状況
      • 4.民主主義の脱定着論と民主主義の不況論
      • 5.インターネットが民主主義に与える負の影響とその改善の試み
      • 6.カウンター・デモクラシーをめぐる今後の展望
    • 第6章 日本におけるカウンター・デモクラシーの展開(浅井直哉)
      • 1.カウンター・デモクラシーの広がり
      • 2.第一期:反原発デモの噴出
      • 3.第二期:反原発の抗議行動から原発再稼働反対の抗議行動へ
      • 4.第三期:特定秘密保護法から平和安全法制へ
      • 5.特異な集団としてのSEALDs
      • 6.カウンター・デモクラシーの共通点
    • 第7章 カウンター・デモクラシーの担い手(岡田陽介)
      • 1.カウンター・デモクラシーと政治参加
      • 2.カウンター・デモクラシーとフリー・ライド
      • 3.データの概要
      • 4.政治参加の手段と規定要因(有権者調査)
      • 5.大学生調査による分析
      • 6.カウンター・デモクラシーの傍観者と当事者
    • 第8章 カウンター・デモクラシーと主権者教育(松田憲忠)
      • 1.デモクラシーをめぐる二つのベクトル
      • 2.主権者教育の焦点
      • 3.カウンター・デモクラシーの含意
      • 4.主権者教育への期待
      • 5.カウンター・デモクラシーの行方
  • 終章 デモクラシーとカウンター・デモクラシーの間(岩崎正洋)
    • 1.民主主義の揺らぎ
    • 2.カウンター・デモクラシー論
    • 3.日本のカウンター・デモクラシー
    • 4.カウンター・デモクラシーの行方
  • 人名索引
  • 事項索引
  • 執筆者紹介

『論究ジュリスト』21号(2017年春号)

論究ジュリスト(2017年春号)No.21「特集 テロと非常事態を考える」 (ジュリスト増刊)

目次

  • 【特集】テロと非常事態を考える
    • 非常事態とは何か──憲法学による捉え方(高田篤)
    • 非常事態の法理(小島慎司)
    • 戦争権限──予防国家における戦争,自衛,そして立憲主義(大林啓吾)
    • 「統治行為」諸論の批判的考察(愛敬浩二)
    • テロと戦う論理と倫理(松元雅和)
    • フランスにおけるテロ対策と緊急事態「法」の現況(奥村公輔)
    • ドイツのテロ対策・予防のための法制度──「憲法の枠内」か安全の優先か(井上典之)
    • イギリスにおけるテロ対策法制と人権──多層的人権保障システムへの新たな挑戦(江島晶子)
    • オバマ政権下のテロ対策(長谷部恭男)
    • 韓国におけるテロ対策立法(國分典子)
    • イラク戦争とは何だったのか──ヨーロッパから見て(遠藤乾)
    • イラク戦争とは何だったのか──アメリカから見て(中山俊宏)
    • 非常事態に備える憲法改正は必要か(高見勝利)
  • 【新連載】
    • 現代訴訟の論点と法理論の検討(道垣内弘人/朝倉佳秀/ほか)
  • 【連載】
    • 菅野和夫先生に聴く(菅野和夫/岩村正彦/荒木尚志)
    • 私の三冊(大石眞)

竹中治堅 (編) 『二つの政権交代――政策は変わったのか』(勁草書房、2017年)

二つの政権交代: 政策は変わったのか

目次

  • 序章 政権交代は何を変えたのか(竹中治堅)
    • 1 はじめに──本書の目的
    • 2 どのように時期を区分するか
    • 3 政策形成過程で注目する点
    • 4 八事例を選択した理由
    • 5 おわりに──各章への導入として
  • 第1章 農業政策──政権交代がもたらす非連続的な米政策(濱本真輔)
    • 1 はじめに
    • 2 米政策の政策手段
    • 3 政権交代の可能性に揺れた米政策
    • 4 民主党政権下の非連続的な過程と政策
    • 5 決定過程の集権化と構造政策の加速
    • 6 おわりに
  • 第2章 電力システム改革──電力自由化をめぐる政治過程(上川龍之進)
    • 1 はじめに
    • 2 自民党・公明党政権下での電力自由化の停滞
    • 3 民主党政権下での電力システム改革論議の進展
    • 4 第二次・第三次安倍内閣での電力システム改革の進展
    • 5 おわりに
  • 第3章 コーポレート・ガバナンス改革──会社法改正とコーポレート・ガバナンス・コードの導入(竹中治堅)
    • 1 はじめに
    • 2 コーポレート・ガバナンスの定義と注目を集めるようになった経緯
    • 3 一九九〇年代から第一次自民党・公明党政権まで
    • 4 民主党政権
    • 5 第二次自民党・公明党政権
    • 6 おわりに
  • 第4章 子育て支援政策(砂原庸介)
    • 1 はじめに
    • 2 第一次自公政権期における子育て支援の位置づけ
    • 3 民主党政権による改革
    • 4 第二次・第三次安倍政権
    • 5 おわりに
  • 第5章 消費税増税──社会保障との一体改革(木寺元)
    • 1 はじめに
    • 2 租税政策のアリーナ
    • 3 第一次自公政権
    • 4 民主党政権
    • 5 第二次自公政権
    • 6 おわりに──継続と変容
  • 第6章 対外政策──安全保障重視のアジア外交へ(佐橋亮)
    • 1 はじめに
    • 2 地域環境の悪化
    • 3 第一次自公政権末期──アジア外交の強化
    • 4 民主党政権における対外政策──「同盟の論理」の再浸透
    • 5 第二次・第三次安倍政権──日米同盟とアジア外交の融解
    • 6 おわりに
  • 第7章 防衛大綱改定(細谷雄一)
    • 1 はじめに
    • 2 防衛大綱とは何か
    • 3 民主党政権下の防衛大綱策定
    • 4 安倍政権下の防衛大綱策定
    • 5 おわりに
  • 第8章 憲法解釈の変更──法制執務の転換(牧原出)
    • 1 はじめに
    • 2 法制執務の守備範囲
    • 3 一九五五年体制下の法制執務と湾岸戦争
    • 4 民主党政権と法制執務
    • 5 第二次安倍晋三政権と安保法制
    • 6 おわりに
  • 結章 安倍政権と民主党政権の継続性(竹中治堅)
    • 1 はじめに
    • 2 政権交代が政策に及ぼした影響
    • 3 政策決定過程の「集権化」
    • 4 二〇〇九年の政権交代の意義
    • 5 結論