月別アーカイブ: 2014年6月

日本比較政治学会 (編) 『日本比較政治学会年報 16 体制転換/非転換の比較政治』(ミネルヴァ書房、2014年)

 

 

目次

  • 遠藤貢「はじめに――体制の転換と非転換を考える」
  • 宇山智彦「権威主義体制論の新展開に向けて――旧ソ連地域研究からの視角」
  • 高橋百合子「ラテンアメリカにおける民主化と選挙管理機関」
  • 浜中新吾「中東諸国の体制転換/非転換の論理」
  • 今井真士「権威主義体制下の単一政党優位と体制転換――競合性の制度化の効果」
  • 平田武「ハンガリーにおけるデモクラシーのバックスライディング」
  • 藤嶋亮「南東欧諸国における寡頭的議会制からの移行――ルーマニアとブルガリアの比較から」
  • 外山文子「タイにおける体制変動――憲法、司法、クーデタに焦点をあてて」
  • 中西嘉宏「軍と政治的自由化――ミャンマーにおける軍事政権の「終焉」をめぐって」
  • 増原綾子/鈴木絢女「二つのレフォルマシ――インドネシアとマレーシアにおける民主化運動と体制の転換・非転換」

日本比較政治学会 第17回(2014年度)研究大会 2日目

 

要領

  • 日時:2014年6月29日(日)
  • 会場:東京大学 本郷キャンパス
  • 受付:9:00-
  • 公式情報はこちらからご確認下さい.

 

プログラム

 

10:00-12:00 共通論題 「政党政治とデモクラシーの現在」

 

  • 司会:網谷龍介(津田塾大学)
  • 報告:
    • 岡山裕(慶應義塾大学)「政党のイデオロギー的二極化がアメリカの政治的代表に持つ意義」
    • 砂原庸介(大阪大学)「日本における制度改革と政党システムの制度化――一党優位政党制からの移行?」
    • 中田瑞穂(明治学院大学)「ヨーロッパにおける政党と政党競合構造の変容――デモクラシーにおける政党の役割の終焉?」
  • 討論:岩崎正洋(日本大学)

 

14:00-16:00

 

  • 分科会D 「司法を政治分析に取り戻す」
    • 司会:浅羽祐樹(新潟県立大学)
    • 報告:
      • 西川伸一(明治大学)「コンマ3官庁は「闘う司法」に脱皮できるか」
      • 川村晃一(アジア経済研究所)「東南アジアにおける司法の比較政治学」
      • 粕谷祐子(慶應義塾大学)「一票の格差と司法府の役割――多国間比較・アメリカ・マレーシア」
    • 討論:
      • 間寧(アジア経済研究所)
      • 大西裕(神戸大学)

 

  • 分科会E 「定性的・多重的手法による比較研究の試み」
    • 司会:待鳥聡史(京都大学)
    • 報告:
      • 豊田伸(早稲田大学)「観察データに基づく因果効果推論は可能か――歴史アプローチの有用性について」
      • 佐々木優(ワシントン大学大学院)「マルチ方法論に基づく定性的方法論と因果推論――欧州ナショナリズムを例として」
      • 飯田連太郎(東京大学)「アメリカにおける州レベルの政党再編成――マルチレベルモデルを用いた分析」
    • 討論:飯田健(同志社大学)

 

  • 自由企画5 「ナショナリズムと境界線をめぐる比較政治学」
    • 司会・討論:国分良成(防衛大学校)
    • 挨拶:河田潤一(神戸学院大学)
    • 問題提起:国分良成「今なぜグローバル化の中、ナショナリズム・民主化・境界線か?」
    • 報告:
      • 杉田敦(法政大学)「日本におけるナショナリズム・民主主義・境界線」
      • 羽場久美子(青山学院大学)「EUにおけるナショナリズム・民主主義・境界線」
      • 木宮正史(東京大学)「韓国ナショナリズムの原型とその変容――反外勢・統一から歴史・領土まで」
    • 討論:恒川恵市(政策大学院大学)

 

  • 自由企画6 「21世紀における福祉国家再編の方向性と労働・ジェンダー・若者をめぐる政治――日本、イタリア、イギリスの比較」
    • 司会:伊藤武(専修大学)
    • 報告:
      • 辻由希(京都大学)「労働市場におけるジェンダー秩序再編の政治」
      • 本田亜紗子(早稲田大学大学院)「イタリア・ブローディ政権による労働市場政策――党派性とEUから見た福祉改革の分岐」
      • 濱田江里子(上智大学大学院)「若年就労支援政策における『支援』のあり方をめぐる政治――日本とイギリスの比較から」
    • 討論:
      • 近藤康史(筑波大学)
      • 水島治郎(千葉大学)

 

  • 自由論題5 「ヨーロッパの政党政治」
    • 司会・討論:高安健将(成蹊大学)
    • 報告:
      • 作内由子(千葉大学)「戦間期オランダの議院内閣制――議会外内閣の機能と限界」
      • 高崎明(城西大学)「ハンス・ダールダーの政党研究:その特徴とヨーロッパにおける政党研究発展への貢献」
      • 渡辺容一郎(日本大学)「イギリス労働党のワンネーション・レーバーについて」
    • 討論:成廣孝(岡山大学)

 

  • 自由論題6 「非民主的体制における政治的ダイナミクス」
    • 司会:増原綾子(亜細亜大学)
    • 報告:
      • 溝口修平(東京大学)「競争的権威主義体制における支配政党の成立要因――ロシアとウクライナの比較から」
      • 李昊(東京大学大学院)「中国:権威主義体制への転換――八二年体制の成立」
    • 討論:
      • 永綱憲悟(亜細亜大学)
      • 加茂具樹(慶應義塾大学)

日本比較政治学会 第17回(2014年度)研究大会 1日目

 

要領

  • 日時:2014年6月28日(土)
  • 会場:東京大学 本郷キャンパス
  • 受付:12:30-
  • 公式情報はこちらからご確認下さい.

 

プログラム

 

13:30-15:30

 

  • 分科会A 「政治学における質的比較分析(QCA)の実践」
    • 司会:日野愛郎(早稲田大学)
    • 報告:
      • 上谷直克(アジア経済研究所)/岡田勇(京都大学)「抗うのか、甘受するのか――反鉱物資源開発運動の発生条件について」
      • 藤田泰昌(長崎大学)「国際制度デザインを左右する要因群」
      • 新川匠郎(上智大学・ベルリン自由大学大学院)「公的な政党間合意を取り付ける政権のQCAを通じた再類型化――ドイツとオーストリアの州における政権成立の分析過程で」
    • 討論:石田淳(大阪経済大学)

 

  • 自由企画1 「東南アジア諸国におけるアカウンタビリティ・メカニズムの登場と民主化への影響」
    • 司会:片山裕(京都ノートルダム女子大学)
    • 報告:
      • 外山文子(京都大学)「タイにおける政治的アカウンタビリティ――独立機関における制度的諸問題」
      • 木場紗綾(神戸大学)「国軍の非戦闘任務における民軍強力と政軍関係――タイ、フィリピン、インドネシアの比較研究」
      • 伊賀司(京都大学)「現代マレーシアにおける政治的スキャンダルと社会的アカウンタビリティ――民主化移行期のニューメディアと野党の役割」
      • 見市建(岩手県立大学)「インドネシアにおける地方首長の台頭とアカウンタビリティの政治」
    • 討論:
      • 永井史男(大阪市立大学)
      • 高橋百合子(神戸大学)

 

  • 自由企画2 「政治変動における非言語的象徴」
    • 司会:酒井啓子(千葉大学)
    • 報告:
      • 半澤朝彦(明治学院大学)「ラ・マルセイエーズからエル・ジェネラルへ――政治の『物語』と視覚・聴覚」
      • 池内恵(東京大学)「革命象徴の簒奪と権威主義体制 の再構築――エジプト2013年7月3日クーデタへの道」
      • 福田宏(京都大学)「『東欧革命』への『長い』軌跡――『正常化』時代における非言語的象徴の機能」
    • 討論:
      • 芝崎祐典(筑波大学)
      • 山本信人(慶應義塾大学)

 

  • 自由論題1 「執政府と政治過程」
    • 司会:浅羽祐樹(新潟県立大学)
    • 報告:
      • 廣井多恵子(テキサス大学エルパソ校)「大統領制における連立政権のリスクと審議引き延ばしに関する考察――ブラジルの事例から」
      • 松本俊太(名城大学)「小泉純一郎は本当に大統領的首相では『ない』のか? ――55年体制期の『首相動静』データを用いた首相の行動の分析」
    • 討論:
      • 菊池啓一(日本貿易振興機構アジア経済研究所)
      • 菅原琢(東京大学)

 

  • 自由論題2 「比較政策研究」
    • 司会:稗田健志(大阪市立大学)
    • 報告:
      • 杉野綾子(東京大学大学院)「米国の規制行政――クリントン・オバマ政権下における協調型規制の試みと、その限界」
      • 縄倉晶雄(明治大学大学院)「人的資本の観点から見た農村地域近代化の阻害要因――韓国の稲作農家を主な事例として」
      • 早川有紀(東京大学大学院)「予防をめぐる化学物質政策の日欧比較分析」
    • 討論:安周栄(常葉大学)

 

16:00-18:00

 

  • 分科会B 「福祉国家と世論」
    • 司会:稗田健志(大阪市立大学)
    • 報告:
      • 角野隆則(オックスフォード大学大学院)「だれが再分配を支持するのか――国際社会調査データを用いた世論分析」
      • 矢内勇生(早稲田大学大学院)「経済格差と有権者の格差認識が再分配に及ぼす影響」
      • 筒井淳也(立命館大学)「政治的態度の国際比較研究における因果的分析と探査的分析」
    • 討論:
      • 平野浩(学習院大学)
      • 宮本太郎(中央大学)

 

  • 分科会C 「個人支配体制の地域間比較」
    • 司会:増原綾子(亜細亜大学)
    • 報告:
      • 佐藤章(アジア経済研究所)「民主化後アフリカの個人支配の変容?」
      • 岡田晃枝(東京大学)「中央アジアの民主化と『個人支配』体制」
      • 磯崎敦仁(慶應義塾大学)「北朝鮮の個人支配体制――社会主義と三代世襲の両立」
    • 討論:
      • 池内恵(東京大学)
      • 武田康裕(防衛大学校)

 

  • 自由企画3 「代議制民主主義の比較分析――日米韓三ヶ国比較」
    • 司会:谷口将紀(東京大学)
    • 報告:
      • 小林良彰(慶應義塾大学)「日本の代議制民主主義の機能に関する分析――参議院における公約と議会内投票の一貫性」
      • 鷲田任邦(東洋英和女学院大学)「米国の代議制民主主義の機能に関する分析――社会経済政策をめぐる公約と議会内投票の一貫性」
      • 金兌希(慶應義塾大学)「韓国の代議制民主主義の機能に関する分析――政治意識における帰結」
    • 討論:河田潤一(神戸学院大学)

 

  • 自由企画4 「中東イスラーム諸国の『民主化』過程における憲法裁判所の役割」
    • 司会:石黒大岳(アジア経済研究所)
    • 報告:
      • 金谷美紗(中東調査会)「民主化過程における司法府の政治化? ――エジプトの事例」
      • 井上あえか(就実大学)「パキスタン民主化における司法の役割」
      • 岩坂将充(日本学術振興会)「トルコにおける『民主化』と憲法裁判所――体制移行と正統性付与の観点から」
    • 討論:立花優(北海学園大学)

 

  • 自由論題3 「比較の中のアメリカ政治」
    • 司会・討論:前嶋和弘(上智大学)
    • 報告:
      • 梅川健(首都大学東京)「アメリカにおける三権分立制の変容――カーター政権における議会拒否権と署名時声明をめぐる大統領と議会の攻防を中心に」
      • 松井幸太(東京大学大学院)「米国における『労働権(right-to-work)』をめぐる法と政治――運動・普及・帰結」
      • 宮田智之(東京大学大学院)「グローバルな文脈におけるアメリカのシンクタンクの特徴」
    • 討論:菅原和行(釧路公立大学)

 

  • 自由論題4 「ヨーロッパにおける地域政策」
    • 司会・討論:若松邦弘(東京外国語大学)
    • 報告:
      • 奥野淳也(東京大学大学院)「近接比較の中の北欧『レギオン改革』――福祉国家再編期の政治プロセスを通して」
      • 川島佑介(名古屋大学大学院)「各層政府の政策志向と政策内容の形成および変化――事例研究:ロンドン・ドックランズ地区再開発」
      • 吉住修(熊本大学大学院・熊本市役所)「フランスの地域における市民社会と議会の新たな関係――参加・熟議と意見循環システム」
    • 討論:藪長千乃(東洋大学)

川崎修 (編) 『政治哲学と現代』(岩波書店、2014年)

政治哲学と現代 (岩波講座 政治哲学 第6巻)

  • 岩波講座 政治哲学 6
  • 240頁
  • 出版社ページ

目次

  • 刊行にあたって(編者) [v]
  • 序論 政治哲学と現代(川崎修) [vii]
    • リベラル・デモクラシーをめぐって [vii]
    • 差異の政治学 [ix]
    • グローバル・イシューと政治の問い直し [xi]
  • 目次
  • I リベラル・デモクラシーの再定位
    • 1 自由論の展開――リベラルな政治の構想のなかで(山岡龍一) [3]
      • 一 言語分析と政治哲学 [3]
      • 二 積極的自由 [4]
        • 積極的自由の擁護 [4]
        • 政治的自由としての積極的自由の批判 [6]
      • 三 消極的自由 [8]
        • 価値多元論と消極的自由の擁護 [8]
        • 消極的自由論の修正 [9]
      • 四 共和主義的自由 [12]
        • 共和主義的自由論の再発見 [12]
        • 支配の欠如としての自由 [14]
        • 支配の構造と自由 [16]
      • 五 純粋な消極的自由 [18]
        • 純粋な消極的自由論による共和主義的自由論批判 [18]
        • 自由・権利・正義 [20]
        • おわりに [23]
    • 2 平等論の展開――ロールズ以降の「運の平等主義」の基本問題(広瀬巌) [29]
      • 一 ロールズ正義論の反響 [29]
      • 二 道徳的に恣意的な要因の排除 [30]
      • 三 選択運 [36]
      • 四 運の平等主義への批判 [41]
      • 結語 [46]
    • 3 規範的民主主義理論としての多元主義――利益概念とエンパワメント概念の間(飯田文雄) [49]
      • 一 現代民主主義理論の形成と多元主義 [49]
      • 二 シュンペーターとエリート主義的多元主義 [51]
      • 三 ロバート・ダールと集団多元主義の形成 [54]
      • 四 多元主義の発展とエンパワメント(1)――民主化過程への関心 [61]
      • 五 多元主義の発展とエンパワメント(2)――アメリカ憲法体制の再検討 [66]
      • 結びにかえて [69]
    • 4 熟議と参加――リベラル・デモクラシーを超えるのか(田村哲樹) [75]
      • 序論 [75]
      • 一 デモクラシー論の「熟議論的転回」 [76]
      • 二 熟議民主主義と参加民主主義 [79]
        • 両者の共通性 [79]
        • 両者の相違 [80]
        • 熟議と参加はどこまで異なるのか [81]
        • 熟議と構造的条件 [82]
      • 三 熟議と参加の困難性をめぐって [84]
        • 政治関与の魅力のなさ [85]
        • 「個人化」という時代状況 [85]
        • 「負担軽減」をめぐって [86]
        • デモクラシーのためのナッジ [89]
      • 四 リベラル・デモクラシーを超えるのか [90]
        • 参加民主主義とリベラル・デモクラシー [91]
        • 熟議民主主義とリベラル・デモクラシー [93]
      • 結論 [94]
  • II 差異の政治学
    • 5 精神分析と政治――フロイト、ラカン、ジジェク(有賀誠) [103]
      • はじめに [103]
      • 一 フロイト――啓蒙のプロジェクトとしての精神分析 [104]
      • 二 ラカン――フロイトの再解釈による主体の起源論 [109]
      • 三 ジジェク――「政治的なもの」の奪還 [116]
      • おわりに [124]
    • 6 フェミニズムとケア――つながりから社会正義へ(岡野八代) [127]
      • はじめに [127]
      • 一 ケアの倫理の源流――合衆国のウーマン・リブと一九七〇年代のフェミニズム理論における再生産領域への関心 [128]
        • 源流としてのウーマン・リブ [128]
        • 反動の時代におけるマルクス主義との出会い [129]
        • フェミニズムの核心的な問い [130]
      • 二 ルービン「女たちによる交通」のインパクト [132]
        • ルービンの影響力 [132]
        • ルービンの主張 [132]
        • ルービンの限界 [134]
      • 三 ケアの倫理の発見とその意義 [135]
        • 『もうひとつの声』再読 [135]
        • 葛藤と関係性への応答責任 [136]
        • ケアの倫理における社会的不正義 [138]
        • ケアの倫理の定義 [140]
        • ギリガンの意義 [141]
      • 四 ケアの倫理からグローバルな政治的責任論へ――アイリス・マリオン・ヤングを手がかりに [142]
        • 一九八〇年代以降のフェミニズム理論 [142]
        • 公私二元論に対する批判 [143]
        • 社会の拘束性のなかの生とその可能性 [144]
        • 構造的不正義とグローバル社会 [146]
      • おわりに――つながりへの注視と未来への変革 [148]
    • 7 アイデンティティと差異――政治哲学の〈文化的転回〉をめぐって(向山恭一) [153]
      • 一 「お金」と「汚名」――ローティの文化左翼批判 [153]
      • 二 正義と民主主義――ヤング『正義と差異の政治学』再読 [155]
        • 「もつこと」と「すること」 [155]
        • 構造的不正義を可視化すること [157]
        • 「見ること」から「聴くこと」へ [160]
      • 三 批判と応答――フレイザー=ヤング論争再考 [162]
        • あまりにも未分化な「差異の政治」 [162]
        • あまりにも硬直した二元論 [165]
        • 外聞を気にするということ [167]
      • 四 ルサンチマンを超えて――コノリーの「笑う」政治哲学 [169]
    • 8 多文化の共存――宗教的多元主義と世俗主義の相克(木部尚志) [173]
      • はじめに [173]
      • 一 政教関係の多様性と政治的リベラリズムの非確定性 [175]
        • 政治的リベラリズム [175]
        • 政教分離の制度的多様性 [176]
        • リベラリズムの非確定性 [177]
      • 二 非西洋と世俗主義 [180]
        • 文脈的世俗主義論 [180]
        • 理解可能性の問題 [182]
        • 土着的世俗主義の模索 [184]
      • 三 宗教的多元主義とデモクラシー的可能性 [187]
        • 宗教とアソシエーションのデモクラシー [187]
        • イスラムのデモクラシー的可能性 [189]
      • むすびにかえて [192]
  • III 政治の「境界」
    • 9 環境と政治――環境主義の展開 (丸山正次) [197]
      • はじめに――環境政治の包括的理解 [197]
      • 一 環境主義の課題 [198]
        • 環境主義の始まり [198]
        • 環境政治固有の第一課題 [198]
        • 環境政治固有の第二課題 [199]
        • 環境政治固有の第三課題 [200]
        • 環境政治固有の第四課題 [202]
      • 二 環境主義の類型化 [202]
      • 三 環境政治課題への応答 [204]
        • 第三課題=N人囚人ジレンマへの回答 [204]
        • 第一課題=人間と自然との関係 [209]
        • 第二課題=限界問題から何を導き出すか [212]
        • 第四課題=政治経済 [215]
      • 四 環境主義のゆくえ [218]
    • 10 グローバル・ジャスティス――公正な地球社会をめざす規範(伊藤恭彦) [223]
      • はじめに――地球的問題と正義 [223]
      • 一 グローバル・ジャスティスのフロンティア [226]
        • 二つの知的資源 [226]
        • ベイツとポッゲ [227]
        • グローバル・ジャスティスをめぐる論戦 [229]
      • 二 ポスト・ウェストファリア世界の正義へ [233]
        • コスモポリタニズムの純化 [233]
        • 現実に近づくコスモぴリタニズム [235]
        • グローバルな不正義に立ち返る [238]
      • むすび――グローバル・ジャスティスの実践へ [240]

『年報政治学2014-I 民意』(Vol. 65-1)

 

民意 (年報政治学)

民意 (年報政治学)

 

日本公共政策学会 第18回(2014年度)研究大会 2日目

 

要領

  • 日時:2014年6月8日(日)
  • 会場:高崎経済大学
  • 共通テーマ:「公共政策と法――政策的思考と法的思考の架橋」
  • 受付:9:00-
  • 大会参加費:1,000円(非会員)
  • 公式情報はこちらからご確認下さい.

 

プログラム

 

9:20-10:50

 

  • 若手報告3 「医療政策」
    • 司会:堀真奈美(東海大学)
    • 報告:
      • 岡野内徳弥(横浜国立大学大学院)/岡野内俊子(横浜国立大学大学院)「医薬品事故における再発防止等のための事故調査の在り方の検討」
      • 間中健介(関西学院大学)「日本版NIH創設を受けた、日本での治療開発の在り方について――希少疾患の治療開発に求められる、日本版ITCCの応用」
      • 日野原由未(日本学術振興会)「ニュー・レイバーのNHS改革における人的資源政策――「現代化」の手段としての外国人医師雇用の意義と課題」

 

  • 若手報告3 「法・政策の経済学」
    • 司会:小澤太郎(慶應義塾大学)
    • 報告:
      • 田畑琢己(法政大学)「費用効果分析に対する裁量統制の限界――異なる費用便益要素間の評価に関する研究」
      • 能登康之介(慶應義塾大学)「医療用医薬品の取引慣行問題形成メカニズムの分析」

 

  • 若手報告3 「環境政策」
    • 司会:金川幸司(静岡県立大学)
    • 報告:
      • 渡辺亨(熊本市都市政策研究所)「地域共有材の保全活動における民間企業と行政の連携」
      • 村上紗央里(同志社大学大学院)「協働による環境教育政策のイノベーションの可能性――環境教育等促進法を題材として」

 

11:00-13:00

 

  • 個別テーマセッション2 「政策実施のなかのルールと裁量のバランス――生活保護制度を事例に」
    • 司会:松井望(首都大学東京)
    • 報告:
      • 山口道昭(立正大学)「生活保護の制度運用――執行法務の観点からみた裁量行使の正当化理由に関して」
      • 関智弘(神戸大学大学院)「北九州市生活保護行政の栄光と挫折」
      • 岩永理恵(神奈川県立保健福祉大学)「国による制度設計――保護基準・実施要領の策定・改定の歴史を踏まえて」
    • 討論:手塚洋輔(京都女子大学)

 

  • 個別テーマセッション2 「政策系学部・大学院のカリキュラムを考える2」
    • 司会:窪田好男(京都府立大学)
    • 報告:
      • 小澤太郎(慶應義塾大学)
      • 飯尾潤(政策研究大学院大学)
      • 市川宏雄(明治大学)
      • 塚本壽雄(早稲田大学)

 

  • 個別テーマセッション2 「日本における男女平等の現状と課題――「女性の力」を考える」
    • 司会:野口暢子(長野県短期大学)
    • 報告:
      • 岡澤憲芙(早稲田大学)「男女共同参画社会のフロンティア――《ライフスタイル変容期》の合意形成型政治の機能・構造」
      • 二宮周平(立命館大学)「家族法・ジェンダー法の現状と課題」
      • 上原恵美「大きく変わった女性をとりまく環境」
    • 討論:田村哲樹

 

  • 自由公募4 「情報社会の政策形成――情報のマネジメントと情報発信」
    • 司会:西田亮介(立命館大学)
    • 報告:
      • 山口翔(名古屋学院大学)「タイに見るデジタル教科書導入政策」
      • 岩出和也(東洋大学大学院)「情報技術を用いた政策形成に向けた制度の国際比較」
      • 工藤郁子(キャンペナー)「キャンペーンによる政策形成と正統性」
      • 西田亮介(立命館大学)「ネット選挙解禁の成果と課題――競合する動員と透明化の制度設計」
    • 討論:成原慧(東京大学)

 

  • 自由公募5 「環境問題」
    • 司会:佐野亘(京都大学)
    • 報告:
      • 上野眞也(熊本大学)「地下水保全政策から考える自己組織化によるガバナンスの可能性」
      • 永見靖(日本環境安全事業株式会社)「付随的業所管行政の研究――業界との関係維持・強化のための環境行政と消費者行政」

 

  • 自由公募5 「居住選択」
    • 司会:後房雄(名古屋大学)
    • 報告:
      • 玉井雅隆(欧州安全保障協力機構)「「保護されない」マイノリティと欧州公共政策――ロマ保護枠組とその限界」
      • 西出崇(立命館大学)「地方部の青年層における居住地選択志向の分析」

 

  • 自由公募5 「後見制度」
    • 司会:田中孝男(九州大学)
    • 報告:
      • 三野寿美(法務省)「任意後見制度における今日的課題――特に法的側面を中心として」
      • 飯間敏弘(東京大学政策ビジョン研究センター)「成年後見の実務の現状に関する実証研究」

 

14:00-16:00 共通テーマセッション2 「憲法改正」
  • 司会:鈴木庸夫(明治学院大学)
  • 報告:
    • 大石眞(京都大学)
    • 鬼頭誠(帝京大学)
    • 野中尚人(学習院大学)

日本公共政策学会 第18回(2014年度)研究大会 1日目

 

要領

  • 日時:2014年6月7日(土)
  • 会場:高崎経済大学
  • 共通テーマ:「公共政策と法――政策的思考と法的思考の架橋」
  • 受付:9:00-
  • 大会参加費:1,000円(非会員)
  • 公式情報はこちらからご確認下さい.

 

プログラム

 

9:20-10:20

 

  • 若手報告1 「政策転換」
    • 司会:松井望(首都大学東京)
    • 報告:
      • 三谷宗一郎(慶應義塾大学)「なぜ政策の根本的転換は起こらないのか――意思決定前提概念による国民皆保険政策の説明」
      • 尾田基(一橋大学)「制度化されたロビイングチャネル――行政上の審議会・懇談会についての分析」

 

  • 自由公募1 「情報処理」
    • 司会:岡本哲和(関西大学)
    • 報告:
      • 榎並利博(株式会社富士通総研)「電子行政における外字問題について――人名漢字と公共性の問題」
      • 加納知行(慶應義塾大学)「テキストマイニング手法による現代都市計画政策の動向分析」

 

10:30-12:30

 

  • 個別テーマセッション1 「司法と政策・行政――司法過程による政策法務の可能性」
    • 司会:新保浩一郎(千葉県庁)
    • 報告:
      • 田中孝男(九州大学)「裁判と自治体政策法務」
      • 横田明美(千葉大学)「行訴法改正による義務付け訴訟導入――義務付け訴訟の「幅」について」
      • 吉田勉(常盤大学)「義務付け訴訟と自治体行政現場の認識のあり方――いくつかの裁判例を題材に」

 

  • 個別テーマセッション1 「公共選択論及びその政策含意の行方」
    • 司会:奥井克美(追手門学院大学)
    • 報告:
      • 佐野亘(京都大学)
      • 富崎隆(駒澤大学)
      • 湯之上英雄(兵庫県立大学)
      • 横山彰(中央大学)

 

  • 個別テーマセッション1 「公共政策学の新しい教育研修技法2――ケースメソッドとゲーム」
    • 司会:和田明子(東北公益文科大学)
    • 報告:
      • 宮脇昇(立命館大学)「ゲーミング&シミュレーションを通した国際政治の理解」
      • 丸山剛司(中央大学)「ゲームメソッドの公共政策教育への導入の取組み」
      • 窪田好男(京都府立大学)「ケースメソッドとゲームの交錯」
    • 討論:縣公一郎(早稲田大学)

 

  • 自由公募パネル 「行政経営の最前線」
    • 司会:佐藤徹(高崎経済大学)
    • 報告:
      • 佐藤徹(高崎経済大学)「施策評価における事業間の優先順位づけ(Priority Setting)の実態分析――都市自治体行政 を対象として」
      • 田中啓(静岡文化芸術大学)「アメリカのデータ主導型業績レビュー――その実態と日本への示唆」
      • 佐藤幹(九州共立大学)「基礎自治体のマネジメント・コントロールの現状――インタビュー調査等の結果から」

 

  • 自由公募3
    • 「政策形成」
      • 司会:林沼敏弘(草津市役所)
      • 報告:黒澤之(中央大学大学院)「震災初動に触れた観光地防災計画作成の意義」
    • 「立法過程」
      • 司会:土山希美枝(龍谷大学)
      • 報告:松浦淳介(慶應義塾大学)「国会における多数派交代と閣法の立法過程」

 

  • 若手報告2 「地方自治の在り方」
    • 司会:山口道昭(立正大学)
    • 報告:
      • 一瀬敏弘(神戸大学)「地方自治体の人事制度改革による政策評価――行政職・警察職の職階間賃金格差の比較分析」
      • 田中富雄(龍谷大学大学院)「ニセコ町まちづくり基本条例の制定効果」

 

14:00-16:30 共通テーマセッション1 「原子力法制における諸問題」

 

  • 司会:織朱實(関東学院大学)
  • 報告:
    • 高橋滋(一橋大学)「原子力損害賠償法の法的諸問題――行政法上の論点を含めて」
    • 友岡史仁(日本大学)「発電用原子炉に係る新規制基準と今後の課題」
    • 田中良弘(一橋大学)「除染に関する諸問題」
    • 討論:
    • 川合敏樹(國學院大学)「住民合意のあり方について」
    • 長谷浩之(文部科学省)「原子力損害賠償制度について」

社会政策学会 第128回(2014年度春季)大会 2日目

 

要領

  • 日時:2014年6月1日(日)
  • 会場:中央大学
  • 共通論題:社会改革思想と現代――社会政策の思想的基盤を問う
  • 受付:9:00-
  • 公式情報はこちらからご確認下さい.

 

プログラム

 

9:30-11:30

 

  • テーマ別分科会・第1 「日本の産業別組合機能の研究と手法」
  • テーマ別分科会・第2 「障害者雇用・就労における「合理的配慮」」
  • テーマ別分科会・第3 「教育、保育、公務労働の非正規化とその影響」
  • テーマ別分科会・第4 「日本の社会福祉の新たな地平」
  • 自由論題・第1 子ども・家族
  • 自由論題・第2 労働市場

 

12:50-14:50
  • テーマ別分科会・第5 「新日本窒素の労使関係・労働運動の諸相(1)」
  • テーマ別分科会・第6 「植民地朝鮮の社会政策に関する2つの比較社会政策的質問」
  • テーマ別分科会・第7 「子どもの「貧困に抗う力」と自己肯定感」
  • テーマ別分科会・第8 「若者「使い捨て」企業問題にどう取り組むか(1)」
  • 自由論題・第3 社会連帯・社会的包摂
  • 自由論題・第4 労働運動・労働史

 

15:00-17:00
  • テーマ別分科会・第9 「新日本窒素の労使関係・労働運動の諸相(2)」
  • テーマ別分科会・第10 「フランス、スウェーデン、デンマーク、日本の障害者雇用就労政策」
  • テーマ別分科会・第11 「若者「使い捨て」企業問題にどう取り組むか(2)」
  • 自由論題・第5 介護・医療
  • 自由論題・第6 福祉国家