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前田健太郎『女性のいない民主主義』(岩波書店、2019年)

  • 岩波新書 新赤版 1794
  • 2019年9月20日刊行
  • 新書判, 238頁
  • 出版社ページ
  • 書評
    • 渡邊十絲子・評(『週刊新潮』2019年10月24日号)
    • 苅部直・評(『読売新聞』2019年11月3日)
    • 本田由紀・評(『朝日新聞』2019年11月9日)
    • 栗原裕一郎・評(『東京新聞』『中日新聞』2019年11月17日)
    • 加藤陽子・評(『毎日新聞』2020年3月8日)
    • 申琪榮・評(『年報政治学』2020年1号、443-446頁、2020年6月)
    • 大木直子・評(『ジェンダー研究』23号、253-255頁、2020年7月)

目次

  • はじめに [i]
  • 第1章 「政治」とは何か [1]
    • 1 話し合いとしての政治 [2]
    • 2 政治における権力 [7]
    • 3 マンスプレイニングの罠 [23]
    • 4 政治の争点 [32]
    • 5 多数決と争点 [41]
  • 第2章 「民主主義」の定義を考え直す [53]
    • 1 女性のいない民主主義 [54]
    • 2 代表とは何か [66]
    • 3 民主化の歴史を振り返る [74]
    • 4 民主化の理論と女性 [88]
  • 第3章 「政策」は誰のためのものか [103]
    • 1 男性のための福祉国家 [104]
    • 2 政策は誰の利益を反映するのか [119]
    • 3 福祉国家が変わりにくいのはなぜか [131]
    • 4 政策の変化はどのようにして生じるか [140]
  • 第4章 誰が,どのように「政治家」になるのか [153]
    • 1 日本政治の二つの見方 [154]
    • 2 有権者は誰に票を投じるか [166]
    • 3 政党と政治家の行動原理 [178]
    • 4 選挙制度の影響 [188]
  • おわりに [205]
  • あとがき [213]
  • 主な参考文献・データベース

中村敏子「父権・母権・「性契約」――フィルマー・ホッブズ・ロックの権力論」

  • 『北海学園大学法学研究』第54巻第2号、1-29頁
  • 2018年9月30日発行
  • HOKUGA

目次

  • 一、国家と家族の権力をめぐる議論の概観 [1]
  • 二、フィルマーの父権論 [2]
    • (1)フィルマーの父権論の構造 [2]
    • (2)女性を抑圧する二つの「自然」――当時の社会における女性の位置づけ [5]
  • 三、ホッブズの母権論 [7]
    • (1)「自然状態」における人間 [7]
    • (2)「獲得によるコモンウェルス」 [8]
      • ①二種の支配形態 [8]
      • ②「自然的力」による支配の「獲得」 [10]
  • 四、ホッブズの母権論の意味 [11]
    • (1)女性を抑圧する二つの「自然」からの解放 [11]
    • (2)「合意」概念の革命性 [12]
    • (3)「合意」と女性 [17]
  • 五、ロックの社会契約と「性契約」という問題 [18]
    • (1)父権論に対する批判 [18]
    • (2)女性の「自然」による従属――「性契約」という問題 [20]
    • (3)「社会契約」と権力の変質 [23]

千田航『フランスにおける雇用と子育ての「自由選択」――家族政策の福祉政治』(ミネルヴァ書房、2018年)

フランスにおける雇用と子育ての「自由選択」:家族政策の福祉政治 (シリーズ・現代の福祉国家)

  • シリーズ・現代の福祉国家 14
  • 2018年9月10日刊行
  • A5版, 292頁
  • 出版社ページ

目次

  • はしがき
  • 図表一覧/略語一覧
  • 序章 福祉国家の新たな鍵――困難に立ち向かう家族政策と「自由選択」
    • 1 不安定な社会の家族政策
    • 2 大陸ヨーロッパの転換と家族政策
    • 3 日本の方向性を占う家族政策
    • 4 家族政策の合意形成に向けて
  • 第1章 「自由選択」は何をもたらすのか――対立を超えた福祉政治の可能性
    • 1 「自由選択」とは何か
    • 2 「自由選択」と福祉国家の再編
    • 3 フランス家族政策の「自由選択」
    • 4 合意可能な一致点としての「自由選択」
  • 第2章 「自由選択」の見取り図――ライフスタイル選択の政治
    • 1 福祉国家・ジェンダー・家族政策
    • 2 社会的投資と仕事と家庭の調和
    • 3 家族政策の政策目的集合
    • 4 家族政策の発展と変容
  • 第3章 「自由選択」への助走――フランス家族政策の成立と安定
    • 1 2階建ての現金給付とライフスタイル選択
    • 2 普遍主義的現金給付の成立
    • 3 家族政策の「黄金時代」
    • 4 家族主義からの脱却
  • 第4章 「自由選択」の発展と再編――2階建て現金給付の確立
    • 1 少子化と財政問題
    • 2 「自由選択」の付加
    • 3 「自由選択」アイディアの登場と頓挫
    • 4 真の「自由選択」に向けて乳幼児受け入れ給付
    • 5 2階建て現金給付と「自由選択」
  • 第5章 認定保育ママと働く女性への「自由選択」
    • 1 サービス給付と認定保育ママ
    • 2 認定保育ママの成立とその影響
    • 3 保育所増設の限界と認定保育ママの活用
    • 4 認定保育ママと「仕事と家庭の調和」の結合
    • 5 「自由選択」の基盤としての認定保育ママ
  • 終章 「自由選択」の意義と課題
    • 1 フランス家族政策の発展と再編
    • 2 「自由選択」の意義
    • 3 「自由選択」の課題
    • 4 フランスの「自由選択」
  • 参考文献
  • あとがき
  • 巻末資料
  • 索引

酒井大輔「「新しい政治学」の構想――大嶽秀夫の体制論とその方法」

目次

  • 第1節 はじめに――科学としての政治学/科学史としての政治学史 [139]
    • (1)歴史のなかの「科学としての政治学」 [139]
    • (2)科学史としての政治学史 [139]
    • (3)「新しい政治学」をめぐって [140]
  • 第2節 方法的厳密性と体制分析の関心 [141]
    • (1)分析対象の限定をめぐる議論 [141]
    • (2)大嶽秀夫の後続世代批判 [141]
  • 第3節 体制論――後期資本主義体制 [142]
    • (1)体制とは何か [142]
    • (2)大嶽秀夫の時代経験 [143]
    • (3)大嶽秀夫の体制論 [144]
  • 第4節 実証研究――事例研究による体制分析 [145]
    • (1)政治権力 [145]
      • i)多元主義 [146]
      • ii)イデオロギー対立 [146]
      • iii)ポピュリズム [147]
    • (2)社会権力 [147]
      • i)企業内政治 [147]
      • ii)ジェンダー秩序 [148]
    • (3)体制論の含意 [149]
  • 第5節 おわりに [150]
    • (1)ポスト・モダンの政治学 [150]
    • (2)二つの政治学のあいだ [150]

日本比較政治学会(編)『日本比較政治学会年報13 ジェンダーと比較政治学』ミネルヴァ書房

 

ジェンダーと比較政治学 (日本比較政治学会年報)

ジェンダーと比較政治学 (日本比較政治学会年報)

 

目次

  • はじめに――今、なぜジェンダーなのか(戸田真紀子)
  • 1 中東欧諸国におけるケア枠組みのジェンダー的側面――女性に期待される役割が国により異なるのはなぜか(仙石学)
  • 2 比較するまなざしと交差性――ジェンダー主流化政策の波及/阻害をどう見るか(土佐弘之)
  • 3 ジェンダーの比較社会論・比較政策論と比較政治学――政策変化におけるジェンダー(堀江孝司)
  • 4 EUのジェンダー平等政策と国内ジェンダー・パラダイム――チェコ共和国を事例に(中田瑞穂)
  • 5 現代イランにおける家族保護法の展開――成立、廃止、新法案(森田豊子)
  • 6 戦時性暴力とどう向き合うか――グアテマラ民衆法廷の取り組み(柴田修子)
  • 7 南アジアにおけるジェンダーと政治――インド民主主義のジェンダー・ダイナミクス(竹中千春)