平井一臣『ベ平連とその時代――身ぶりとしての政治』(有志舎、2020年) 2020年7月25日刊行 四六判, 340頁 版元ドットコム 書評 戸邉秀明・評(『朝日新聞』2020年9月26日) 目次 プロローグ 第一章 ベ平連まで 第二章 ベ平連発足 第三章 「つなぎの運動」から「持続する運動」へ――初期ベ平連の運動 第四章 地域からのベ平連 第五章 脱走兵と七〇年安保 第六章 フォークソングとハンパク――対抗文化運動としてのベ平連 第七章 安保を過ぎて エピローグ
ヘレナ・ ローゼンブラット『リベラリズム 失われた歴史と現在』(三牧聖子ほか訳、青土社、2020年) 2020年7月22日刊行 A5判, 391頁 原著: Helena Rosenblatt, The Lost History of Liberalism: From Ancient Rome to the Twenty-First Century (Princeton University Press, 2018) 訳者: 三牧聖子/川上洋平/古田拓也/長野晃 出版社ページ 書評 石川健治・評(『朝日新聞』2020年10月31日) 目次 日本語版への序文 イントロダクション 第一章 リベラルであるとはどんな意味か——キケロからラファイエットまで 共和主義という出発点——精神的・市民的な理念 中世での再編成 キリスト教化されたリベラル ルネサンスのリベラルアーツ 贈与の政治 プロテスタントによる発展 アメリカ例外主義とリベラルの伝統 トマス・ホッブズとジョン・ロック——それぞれのリベラル 啓蒙主義時代のリベラル 啓蒙主義時代に起きた変化 自由主義神学とリベラルなキリスト教 政治的性質を帯びたリベラルさ リベラルな勅許からリベラルな国制へ アメリカ、世界でもっともリベラルな国 第二章 フランス革命とリベラリズムの起源 一七八九― 一八三〇年 バンジャマン・コンスタンとスタール夫人のリベラルな原理 ナポレオン登場 リベラルな党派とリベラリズムの誕生 理論化されたリベラリズム 反動に立ち向かうリベラリズム リベラルな反乱主義 リベラルな経済的原理 リベラルな排除 第三章 リベラリズム、デモクラシー、現れ始めた社会問題 一八三〇― 四八年 リベラルな政府の保守化 デモクラシーについてのリベラルたちの見解 リベラルと反乱、再び 「社会問題」に直面するリベラル 自由放任とリベラリズム 政府の数々の不可欠な役割 植民地についてのリベラルの見解 リベラルの宗教との闘い リベラルな宗教に対する社会主義者の批判 第四章 「徳性」という問い 一八四八年の瓦解 社会主義に対するリベラル派の闘い 退潮と反動 ピウス九世 利己主義の問題 ブリテンの自由党の発展 自由放任 対 教養 家族の役割 人類教(The Religion of Humanity) 第五章 カエサリズムとリベラル・デモクラシー——ナポレオン三世、リンカン、グラッドストンおよびビスマルク ナポレオン三世とカエサリズム エイブラハム・リンカンと彼の世界中のリベラル仲間 自由共和党 グラッドストン、リベラルの偶像 ビスマルク、リベラリズムの墓掘人 第六章 教育を世俗化するための闘い フランスの何がうまくいっていないのか リベラルな公立学校制度 全米リベラル連盟、自由思想および自由恋愛 教皇の逆襲 第七章 二つのリベラリズム——新旧 再想像される国家の役割 リベラル・ソーシャリズム 道徳的な生活様式 リベラルな優生学 一九世紀の終わりのフェミニズムとリベラリズム 第八章 リベラリズムはアメリカ的信条となった リベラルな帝国 アングロサクソン神話の人種化 アングロサクソンからアングロアメリカのリベラルな帝国へ 政府介入の問題 エピローグ 註 謝辞 訳者解説——「リベラル」なリベラリズムの再生に向けて 訳者あとがき 原著・日本語訳対応表 索引
池本大輔/板橋拓己/川嶋周一/佐藤俊輔『EU政治論――国境を越えた統治のゆくえ』(有斐閣、2020年) 有斐閣ストゥディア 2020年7月14日刊行 A5判, 326頁 出版社ページ 目次 序章 EUの政治を学ぶ意義 第1部 ヨーロッパ統合史 第1章 ヨーロッパとは何か――欧州経済共同体設立までの歩み 第2章 統合の停滞と再生――マーストリヒト条約までの歩み 第3章 拡大と正統性の危機――ポスト冷戦期のEU 第2部 EUの政治制度と政治過程 第4章 EUの全体像 第5章 EUの諸機構 第6章 EUの政策過程 第3部 EUの政策 第7章 EUの経済政策 第8章 EUの社会・移民政策――統合による境界の変容 第9章 世界のなかのEU 第10章 共通安全保障・防衛政策 第4部 EUのガバナンス 第11章 各国政治とEU 第12章 デモクラシーと正統性