末近浩太『中東政治入門』(筑摩書房、2020年) ちくま新書 1514 2020年9月7日刊行 新書判, 336頁 出版社ページ 目次 第1章 国家――なぜ中東諸国は生まれたのか 第2章 独裁――なぜ民主化が進まないのか 第3章 紛争――なぜ戦争や内戦が起こるのか 第4章 石油――なぜ経済発展がうまくいかないのか 第5章 宗教――なぜ世俗化が進まないのか 終章 国際政治のなかの中東政治
板倉孝信『ポスト財政=軍事国家としての近代英国』(晃洋書房、2020年) 2020年3月20日刊行 A5判, 312頁 出版社ページ 目次 序章 財政=軍事国家としての近世英国の黄昏 第1節 国債から増税へ―戦費調達手段の転換 第2節 反革命戦争期の戦時財政に対する評価 第3節 納税者視点に基づく財政請願運動への注目 第4節 反革命戦争期の請願運動の分析手法 第I部 18・19世紀の転換期における財政請願運動の変化 第1章 請願者としての「アッパーミドル」の範囲規定 第1節 「アッパーミドル」に関する前提 第2節 「アッパーミドル」の定義の揺らぎ 第3節 世紀転換期における請願運動の傾向 第4節 下位ジェントリと「アッパーミドル」 第5節 上位商業利益と「アッパーミドル」 第6節 「アッパーミドル」外部の上下階層 第7節 「アッパーミドル」に関する総括 第2章 反革命戦争期の財政請願運動の階層・地域的拡大 第1節 請願参加の階層・地域に関する前提 第2節 財政請願運動への参加階層の変化 第3節 参加階層に関する新聞史料の傾向 第4節 階層的拡大による所得税論争への影響 第5節 財政請願運動への参加地域の変化 第6節 参加地域に関する新聞史料の傾向 第7節 地域的拡大による所得税論争への影響 第8節 階層・地域的拡大に関する総括 第3章 反革命戦争前後における財政請願運動の比較 第1節 請願運動の比較分析に関する前提 第2節 議会審議における請願紹介の傾向分析 第3節 請願紹介の事例提示(反革命戦争前) 第4節 請願紹介の事例提示(所得税廃止論争) 第5節 請願紹介の事例提示(反革命戦争後) 第6節 請願運動に関する地方都市での動向 第7節 請願運動の比較分析に関する総括 第II部 反革命戦争期における財政請願運動の発展過程 第4章 国債発行への依存と請願運動の停滞(戦争前期) 第1節 英国の国際・国内環境(戦争前期) 第2節 請願集会の事例検討(戦争前期) 第3節 請願文書の事例検討(戦争前期) 第4節 請願紹介の事例検討(戦争前期) 第5節 財政請願運動の評価(戦争前期) 第5章 戦時所得税の導入と請願運動の拡大(戦争中期) 第1節 英国の国際・国内環境(戦争中期) 第2節 請願集会の事例検討(戦争中期) 第3節 請願文書の事例検討(戦争中期) 第4節 請願紹介の事例検討(戦争中期) 第5節 財政請願運動の評価(戦争中期) 第6章 戦時増税の定着と請願運動の進化(戦争後期) 第1節 英国の国際・国内環境(戦争後期) 第2節 請願集会の事例検討(戦争後期) 第3節 請願文書の事例検討(戦争後期) 第4節 請願紹介の事例検討(戦争後期) 第5節 財政請願運動の評価(戦争後期) 第III部 所得税廃止論争における財政請願運動の展開 第7章 1815年と1816年の所得税廃止論争の比較 第1節 1815年論争と1816年論争の前提 第2節 論争の時期・地域的展開(1815年) 第3節 論争の党派・政策的展開(1815年) 第4節 所得税単年度延長の実現(1815年) 第5節 論争の時期・地域的展開(1816年) 第6節 論争の党派・政策的展開(1816年) 第7節 所得税平時恒久化の挫折(1816年) 第8節 1815年論争と1816年論争の比較 第8章 所得税廃止運動と麦芽税廃止運動の相互協力 第1節 両税廃止運動に関する前提 第2節 農業利益による戦後減税運動の着手 第3節 野党による両税廃止運動の融合 第4節 与党による両税廃止運動の分離 第5節 麦芽税延長断念による与党巻き返し 第6節 野党による財政改革要求の継続 第7節 両税廃止運動に関する総括 第9章 所得税査定帳簿の分析から見た納税者の不満 第1節 所得税査定帳簿分析に関する前提 第2節 小ピット型所得税の帳簿分析(1799~1801年) 第3節 アディントン型所得税の帳簿分析(1803~05年) 第4節 ペティ型所得税の帳簿分析(1806~15年) 第5節 所得税査定帳簿分析に関する総括 終章 ポスト財政=軍事国家としての近代英国の黎明 第1節 戦時請願運動の発展と戦後への影響 第2節 減税要求による小さな政府への転換 第3節 新たな課題――財政=外交ジレンマの発生
伊藤隆太 『進化政治学と国際政治理論――人間の心と戦争をめぐる新たな分析アプローチ』(芙蓉書房出版、2020年) 2020年2月21日刊行 A5判, 280頁 出版社ページ 目次 序章 進化政治学に基づいた国際政治研究 第1章 進化政治学とは何か――その理論的基盤とそれをめぐる論争 第1節 進化政治学の起源と前提 第2節 進化政治学の基盤としての進化心理学 第3節 進化政治学をめぐる論争 第2章 進化政治学の政治学への貢献――科学的実在論の視点からの一考察 第1節 政治心理学を例として――究極要因による至近要因の統合 第2節 リアリズムを例として――理論を科学的に裏付ける 第3章 国際政治理論はいかにして評価できるのか――新たな方法論的枠組みの構築に向けて 第1節 決定不全性に由来する国際政治理論研究への批判 第2節 科学的実在論による決定不全性の克服 第3節 新たな方法論的枠組み――科学的実在論に基づいた実証主義の再構築 第4章 新たなリアリスト理論――進化政治学に基づいたリアリスト理論 第1節 セイヤーの進化的リアリズム――その意義と限界 第2節 新たなリアリスト理論――進化のリアリスト理論 第3節 進化のリアリスト理論のインプリケーション 第5章 ナショナリズムと戦争――ナショナリスト的神話モデル 第1節 ナショナリズムとリアリズム――指導者によるナショナリスト的神話作り 第2節 部族主義の心理メカニズム――内集団への愛と外集団への敵意 第3節 新たなリアリストモデル――ナショナリスト的神話モデル 第4節 比較事例研究――第一次世界大戦、日中戦争、ウクライナ危機 第6章 過信と対外政策の失敗――楽観性バイアスモデル 第1節 楽観性バイアスとは何か――肯定的幻想と不協和低減効果 第2節 新たなリアリストモデル――楽観性バイアスモデル 第3節 事例研究――日ソ中立条約締結に至る日本外交 第7章 怒りの衝動と国家の攻撃行動――怒りの報復モデル 第1節 怒りの修正理論とは何か――幸福の交換比率と憤りのシステム 第2節 新たなリアリストモデル――怒りの報復モデル 第3節 比較事例研究――日独伊三国軍事同盟、太平洋戦争 終 章 進化政治学に基づいた国際政治研究の展望 第1節 総括――進化政治学はいかにして戦争を説明するのか 第2節 本研究に想定される批判 第3節 本研究のインプリケーション――学際的アプローチの重要性 第4節 今後の研究課題――進化政治学は平和を説明できるか 第5節 結語――自然科学と社会科学の統合に向けて
加藤聖文『国民国家と戦争――挫折の日本近代史』(KADOKAWA、2017年) 角川選書 2017年11月25日刊行 四六判, 224頁 出版社ページ 目次 序章 国民国家日本を考える 第一章 明治維新と「国民」創りの始まり 第二章 創り出される「国民」意識 第三章 多様化する国民国家と新しい「国民」 第四章 変容する国民国家 終章 「国民国家」の創り直し
『論究ジュリスト』21号(2017年春号) 2017年4月22日刊行 B5判, 200頁 出版社ページ 目次 【特集】テロと非常事態を考える 非常事態とは何か──憲法学による捉え方(高田篤) 非常事態の法理(小島慎司) 戦争権限──予防国家における戦争,自衛,そして立憲主義(大林啓吾) 「統治行為」諸論の批判的考察(愛敬浩二) テロと戦う論理と倫理(松元雅和) フランスにおけるテロ対策と緊急事態「法」の現況(奥村公輔) ドイツのテロ対策・予防のための法制度──「憲法の枠内」か安全の優先か(井上典之) イギリスにおけるテロ対策法制と人権──多層的人権保障システムへの新たな挑戦(江島晶子) オバマ政権下のテロ対策(長谷部恭男) 韓国におけるテロ対策立法(國分典子) イラク戦争とは何だったのか──ヨーロッパから見て(遠藤乾) イラク戦争とは何だったのか──アメリカから見て(中山俊宏) 非常事態に備える憲法改正は必要か(高見勝利) 【新連載】 現代訴訟の論点と法理論の検討(道垣内弘人/朝倉佳秀/ほか) 【連載】 菅野和夫先生に聴く(菅野和夫/岩村正彦/荒木尚志) 私の三冊(大石眞)
リチャード・タック『戦争と平和の権利──政治思想と国際秩序:グロティウスからカントまで』萩原能久 (監訳), 風行社 コメントを残す 出版社HP 戦争と平和の権利―政治思想と国際秩序:グロティウスからカントまで 作者: リチャードタック,Richard Tuck,萩原能久 出版社/メーカー: 風行社 発売日: 2015/07/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 書評 西平等・評(『風のたより』59号)