月別アーカイブ: 2019年6月

小泉悠『「帝国」ロシアの地政学――「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(東京堂出版、2019年)

目次

  • はじめに――交錯するロシアの東西
  • 第1章 「ロシア」とはどこまでか――ソ連崩壊後のロシアをめぐる地政学
  • 第2章 「主権」と「勢力圏」――ロシアの秩序観
  • 第3章 「占領」の風景――グルジアとバルト三国
  • 第4章 ロシアの「勢力圏」とウクライナ危機
  • 第5章 砂漠の赤い星――中東におけるロシアの復活
  • 第6章 北方領土をめぐる日米中露の四角形
  • 第7章 新たな地政的正面 北極
  • おわりに――巨人の見る夢

川出良枝「政治的寛容――ポリティーク派からピエール・ベールへ」

  • 『思想』1143号(2019年7月号)、161-176頁
  • 2019年6月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • 序 [161]
  • 一 寛容とは何か [162]
    • 1 フュルティエールの辞書における寛容 [162]
    • 2 フォアストの寛容論 [163]
  • 二 政治的寛容の原型――ミシェル・ド・ロピタル [165]
  • 三 ベールの寛容論 [167]
    • 1 ベールとポリティーク派 [167]
    • 2 『哲学的註解』――「良心的な迫害者」のアポリア [168]
    • 3 相互性の原理 [171]
  • 結びにかえて [173]

エイドリアン・ブロー「捜査活動としての政治思想史」

  • 訳者: 後藤大輔
  • 『思想』1143号(2019年7月号)、129-160頁
  • 2019年6月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • 〔訳者解題〕 [129]
  • 一 序論 [130]
  • 二 捜査とのアナロジー [132]
  • 三 不確実性 [135]
  • 四 決定不全性 [137]
  • 五 反証 [139]
  • 六 解釈の検証 [141]
  • 七 理論負荷性 [143]
  • 八 証拠のトライアンギュレーション [145]
    • 1 テクスト上の証拠 [146]
    • 2 文脈上の証拠 [147]
    • 3 哲学的な証拠 [147]
    • 4 動機上の証拠 [148]
    • 5 トライアンギュレーション――方法論の要約 [149]
  • 九 公開性 [150]
  • 一〇 結論 [151]

ペトリ・コイカライネン「コンテクスト主義の難題――政治思想史方法論の二つの段階」

  • 訳者: 古田拓也
  • 『思想』1143号(2019年7月号)、99-128頁
  • 2019年6月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • 〔訳者解題〕 [99]
  • 要約 [100]
  • はじめに [100]
  • 政治哲学の衰退 [101]
  • 「コンテクスト主義」の誕生 [102]
  • 社会科学の哲学的基礎の要求 [106]
  • コンテクスト主義の理論化 [107]
  • スキナーと「相対主義者」の違い [109]
  • コンテクスト主義の確立 [110]
  • コンテクスト主義の新しい難題 [112]
  • コンテクスト主義とポスト分析的政治理論 [113]
  • 方法に対する緩和された攻撃 [114]
  • 行為の哲学 [117]
  • 議論 [120]

野口雅弘「「包括政党」以前のオットー・キルヒハイマー――政治科学者の政党研究と政治思想研究者の政党研究」

  • 『思想』1143号(2019年7月号)、63-81頁
  • 2019年6月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • 一 政治科学者にとってのオットー・キルヒハイマー [64]
  • 二 政治思想研究としての『キルヒハイマー著作集』のプロジェクト [66]
  • 三 「包括政党」という概念の起源――ワイマールの影 [67]
  • 四 迂回とその考察、あるいは受容史 [72]
  • むすびにかえて [74]

河野有理「政治思想史はまだ存在しているか?」

  • 『思想』1143号(2019年7月号)、43-62頁
  • 2019年6月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • 1 はじめに――政治学「方法論」未満へ [43]
  • 2 「協力」の様々なかたち [45]
    • (1)KKV登場! [45]
    • (2)二つの文化? [46]
    • (3)では規範なのか?――『応用政治哲学』 [48]
  • 3 政治思想史の居場所 [50]
    • (1)われわれは「定性的」研究者なのか?:「誰もが因果推論に興味があると思うなよ!」 [50]
    • (2)では「解釈」なのか? [51]
    • (3)(ただの)記述と要約:「簡単だって? ならやってみせてくれ!」 [53]
  • 4 終わりに――記述政治学へ向けて? [58]

古田拓也「政治思想史と政治理論――クェンティン・スキナーの自由論をめぐって」

  • 『思想』1143号(2019年7月号)、23-42頁
  • 2019年6月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • I はじめに [23]
  • II 第一期(八〇年代から九〇年代前半) [26]
  • III 第二期(九〇年代後半から二〇〇〇年代前半) [28]
  • IV 第三期(イラク戦争後) [30]
  • V 方法論と政治観の変化 [34]
  • VI おわりに [38]

犬塚元「ケンブリッジ学派以後の政治思想史方法論――思想史と因果分析・実証主義」

  • 『思想』1143号(2019年7月号)、5-22頁
  • 2019年6月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • 一 問題の所在 [5]
  • 二 スキナーと因果分析 [6]
  • 三 ポストスキナー世代の方法論(一)――反基礎付け主義の次をめざして [11]
  • 四 ポストスキナー世代の方法論(二)――KKVと思想史研究 [14]
  • 五 これからの課題 [16]