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スティーヴン・D. クラズナー (編) 『国際レジーム』(河野勝監訳、勁草書房、2020年)

  • 2020年10月30日刊行
  • A5判, 480頁
  • 原著: Stephen D. Krasner ed. International Regimes (Cornell University Press, 1983)
  • 出版社ページ

目次

  • ポリティカル・サイエンス・クラシックス 刊行にあたって
  • 日本語版への序文
  • 第I部 概説
    • 第1章 構造的原因とレジームの結果:媒介変数としてのレジーム(スティーヴン・D. クラズナー)
      • 1.レジームとレジーム変化の定義
      • 2.レジームは重要か?
      • 3.レジームの発展の説明
      • 4.結論
    • 第2章 言葉は人を傷つける:レジームについて誰が誰に何を語ったか(アーンスト・B. ハース)
      • 1.レジーム研究の知的設定
      • 2.レジームと有機的メタファー
      • 3.レジームと機械的メタファー
      • 4.進化論的シンセシス?
  • 第II部 グロチウス主義の見方
    • 第3章 国際レジーム:帰納的分析からの教訓(ドナルド・J. プッチャーラ/レイモンド・F. ホプキンス)
      • 1.比較研究にとって重要なレジームの区別
      • 2.植民地主義レジーム,1870~1914年
      • 3.食糧レジーム,1949~1980年
      • 4.結論
    • 第4章 レジームのダイナミクス:国際レジームの出現と崩壊(オラン・R. ヤング)
      • 1.人間が作り出した産物としてのレジーム
      • 2.レジームの形成
      • 3.レジームの変容
      • 4.結論
  • 第III部 構造主義の見方
    • 第5章 調整と協力:アナーキーな世界におけるレジーム(アーサー・A. スタイン)
      • 1.アナーキーとレジーム
      • 2.協力と調整
      • 3.レジームと利害
      • 4.結論
    • 第6章 国際レジームに対する需要(ロバート・O. コヘイン)
      • 1.システム制約-選択分析:長所と限界
      • 2.国際レジームの文脈と機能
      • 3.国際レジームの需要理論の諸要素
      • 4.国際レジームにおける情報,公開性,およびコミュニケーション
      • 5.不確実性への対処:保険としてのレジーム
      • 6.結論
  • 第IV部 事例
    • 第7章 安全保障レジーム(ロバート・ジャーヴィス)
      • 1.なぜ安全保障は異なるのか
      • 2.安全保障レジームの形成条件
      • 3.安全保障レジームとしてのヨーロッパ協調
      • 4.勢力均衡
      • 5.戦後の安全保障
      • 6.結論
    • 第8章 国際レジーム,取引,そして変化:戦後経済秩序に埋め込まれた自由主義(ジョン・ジェラルド・ラギー)
      • 1.国際的権威の構造
      • 2.埋め込まれた自由主義という妥協
      • 3.補完的な取引の流れ
      • 4.規範支配型変化
      • 5.歪み,矛盾,そして展望
    • 第9章 貿易のトランスフォーメーション:レジーム変化の源泉と効果(チャールズ・リプソン)
      • 1.今日の貿易レジームはどれほど自由主義的か
      • 2.レジーム変化の説明
      • 3.貿易レジームのインパクト
      • 4.結論
    • 第10章 GATTと貿易障壁規制:レジームのダイナミクスと機能(ジョック・A. フィンレイソン/マーク・W. ザッカー)
      • 1.レジームのダイナミクス:枠組みとプログラムの進化
      • 2.GATTレジームの機能
    • 第11章 国際収支のファイナンシング:レジームの進化(ベンジャミン・J. コーエン)
      • 1.ファイナンシングの役割
      • 2.ブレトンウッズ体制
      • 3.レジームの進化
      • 4.レジームと行動の関係
      • 5.レジームの管轄区域
  • 第V部 反対と賛成,それぞれの結論
    • 第12章 気をつけろ,ドラゴンがいるぞ!:レジーム分析への批判(スーザン・ストレンジ)
      • 1.レジーム概念に関する5つの批判
      • 2.より良い代替案の概要
    • 第13章 レジームとリアリズムの限界:自律変数としてのレジーム(スティーヴン・D. クラズナー)
      • 1.リアリズムの2つの見方:ビリヤードボールと構造プレート
      • 2.レジームの自律性:ラグとフィードバック
      • 3.結論
  • 監訳者あとがき
  • 索引
  • 著者・訳者紹介

デイヴィッド・ランシマン『民主主義の壊れ方――クーデタ・大惨事・テクノロジー』(若林茂樹訳、白水社、2020年)

  • 2020年10月26日刊行
  • 四六判, 280頁
  • 原著: David Runciman, How Democracy Ends (Profile Books, 2018)
  • 出版社ページ

目次

  • はしがき 考えられないことを考える
  • プロローグ 二〇一七年一月二十日
  • 第一章 クーデタ!
  • 第二章 大惨事!
  • 第三章 テクノロジーによる乗っ取り!
  • 第四章 よりよい明日はあるのか?
  • 終章 民主主義はこうして終わりを迎える
  • エピローグ 二〇五三年一月二十日
  • 読書案内
  • 謝辞
  • 訳者あとがき
  • 索引

宇野重規『民主主義とは何か』(講談社、2020年)

目次

  • はじめに [3]
  • 序 民主主義の危機 [17]
  • 第一章 民主主義の「誕生」 [35]
    • 1 なぜ古代ギリシアか [36]
    • 2 アテナイ民主主義の発展 [52]
    • 3 民主主義の批判者たち [68]
  • 第二章 ヨーロッパへの「継承」 [83]
    • 1 西欧における議会制 [84]
    • 2 アメリカ独立の両義性 [97]
    • 3 フランス革命とルソー [111]
  • 第三章 自由主義との「結合」 [127]
    • 1 民主主義と自由主義 [128]
    • 2 トクヴィルの「デモクラシー」 [141]
    • 3 ミルと代議制民主主義 [156]
  • 第四章 民主主義の「実現」 [173]
    • 1 人民投票的民主主義と独裁 [174]
    • 2 エリート民主主義と多元主義 [189]
    • 3 参加と平等の回復を目指して [205]
  • 終章 日本の民主主義 [219]
    • 1 民主主義の成立へ [220]
    • 2 戦後民主主義の行方 [231]
  • 結び 民主主義の未来 [243]
  • おわりに [267]
  • 参考文献 [275]

岡山裕『アメリカの政党政治――建国から250年の軌跡』(中央公論新社、2020年)

目次

  • はしがき [i]
  • 序章 政治を緩やかに覆うアメリカの政党 [3]
  • 第1章 反政党の時代――アメリカ革命~一八二〇年代 [31]
    • 1 党派対立の原点――合衆国憲法制定をめぐって [31]
    • 2 始動する党派政治――連邦派と共和派の争い [40]
    • 3 共和派の一党支配――「好感情の時代」の内部対立 [50]
  • 第2章 政党政治の本格化――ジャクソン政権期~再建期 [59]
    • 1 全国規模の二大政党制へ――民主党・ホイッグ党の登場 [59]
    • 2 「政党の時代」の始まり――社会生活に浸透する二大政党 [70]
    • 3 奴隷制をめぐる南北対立――民主・共和の二大政党制へ [80]
  • 第3章 現代社会への適応――南北戦争後~一九三〇年代 [97]
    • 1 戦後秩序の模索――二大政党の拮抗と第三党からの挑戦 [97]
    • 2 革新主義の政治――二大政党の「公式の制度」化 [110]
    • 3 現代政党政治の到来とニューディール [122]
  • 第4章 リベラル優位の時代――戦後~一九七〇年代
    • 1 多様性を抱える二大政党の競争と協調 [137]
    • 2 転換期の一九六〇年代――ケネディ~ニクソン政権期 [148]
    • 3 イデオロギー的分極化の始まり [160]
  • 第5章 分極化の時代――一九八〇年代~オバマ政権期 [179]
    • 1 攻勢を強める保守派――分極化の顕在化と拡大 [179]
    • 2 「決められない政治」への道 [191]
    • 3 まとまりない二大政党の対決政治 [210]
  • 終章 アメリカ政治は多数決主義に向かうのか [223]
  • あとがき [246]
  • 参考文献 [263]
  • 付録 連邦議会の政党・党派別議席分布/大統領の所属政党・党派、1789~2019年 [268]