目次
- 山岡龍一「まえがき」 [1-2]
- 特集
- 佐藤一進「バークは保守主義者なのか」 [7-20]
- 押村高「伝統の発見、社会の保全、統治の持続――モンテスキューにおける保守主義的モーメント」 [21-40]
- 井上弘貴「リベラリズムに背いて――ネオコン第一世代による保守主義の模索」 [41-70]
- 池内恵「米国オバマ政権末期におけるイスラーム認識の新潮流――「イスラーム国」の衝撃を受けて」 [71-106]
- 石井知章「中国社会主義国家における「保守」と「守旧」――「左派」を基軸とする思想状況をめぐり」 [107-123]
- 韓国政治思想学会からの寄稿
- ユーブルラン「朝鮮後期における公共性――「損上益下」の理想を中心に」 [124-139]
- 公募論文
- 松尾隆佑「原発事故避難者と二重の住民登録――ステークホルダー・シティズンシップに基づく擁護」 [140-168]
- 上村剛「ブリテン国制解釈の権力分立論的変奏の一断面――ハミルトンのドゥロルム受容」 [169-199]
- 水谷仁「責任を引き受けるということ――マックス・ヴェーバーの責任倫理における投企の相」 [200-229]
- 松本彩花「指導者・喝采概念と民主政――ヴェーバーとシュミットの思想史的関係」 [230-259]
- 田中将人「トマス・ネーゲルの政治理論――〈正義観念の限定用法〉とその規範理論的含意」 [260-290]
- 阿部崇史「運の平等主義・過酷性批判・仮想保険――選択と併存する不運にいかに対処すべきか」 [291-318]
- 角崎洋平「平等主義の時間射程――デニス・マッカーリーの「いつの平等か」論の意義と限界」 [319-347]
- 書評
- 荒木勝「アリストテレス政治学における市民的互恵性の位置 Justice and Reciprocity in Aristotle’s Political Philosophy (Kazutaka Inamura)」 [348-349]
- 今野元「ロシア帝国辺境の「青の国際派」批判 『帝国・〈陰謀〉・ナショナリズム――「国民」統合過程のロシア社会とバルト・ドイツ人』(山本健三)」 [350-351]
- 谷本純一「自由における市民社会の重要性 『イタリア・ファシズムを生きた思想家たち――クローチェと批判的継承者』(倉科岳志)」 [352-353]
- 萩原能久「失われた社会的紐帯の再生を求めて 『政治哲学的考察――リベラルとソーシャルの間』(宇野重規)」 [354-355]
- 大澤津「政治哲学者ロールズの新たな肖像 『ロールズの政治哲学――差異の神義論=正義論』(田中将人)」 [356-357]
- 木部尚志「分析的平等論のひとつの到達点 『正義・平等・責任――平等主義的正義論の新たなる展開』(井上彰)」 [358-359]
- 早川誠「尊厳を守る社会構想としての税の哲学 『タックス・ジャスティス――税の政治哲学』(伊藤恭彦)」 [360-361]
- 尾原宏之「「新日本」の長い道のり 『偽史の政治学――新日本政治思想史』(河野有理)」 [362-363]
- 苅部直「大正思想の豊かな世界 『大正知識人の思想風景――「自我」と「社会」の発見とそのゆくえ』(飯田泰三)」 [364-365]
- 都築勉「戦後第二世代の政治学 『「大衆」と「市民」の戦後思想――藤田省三と松下圭一』(趙星銀)」 [366-367]
- 二〇一七年度学会研究会報告