タグ別アーカイブ: 天皇

佐藤信『近代日本の統治と空間――私邸・別荘・庁舎』(東京大学出版会、2020年)

  • 2020年8月7日刊行
  • A5判, 576頁
  • 出版社ページ
  • 書評
    • 鈴木洋仁・評(『読売新聞』2020年11月29日)
    • 松山恵・評(『朝日新聞』2020年12月19日)

目次

  • 序章 政治と空間
    • 第一節 「政治=空間」という視点
    • 第ニ節 分析概念
    • 第三節 本書の位置づけと分析視角
  • 第一章 国家統治の中心の確立――皇城から宮城へ
    • 第一節 奠都――国家スケールの中心移動
    • 第ニ節 皇城の誕生
    • 第三節 仮皇居の時代――不安定な中心
    • 第四節 宮城の完成と人々の定着
    • 第五節 地方都市への転写
  • 第二章 邸宅と政治動態
    • 第一節 明治初期東京に於ける統治エリート
    • 第ニ節 邸宅の分散
    • 第三節 〝地方からの手〟の発生と様態
    • 第四節 第二世代の登場と空間的挑戦
  • 第三章 統治エリートの邸宅利用――山県有朋を中心に
    • 第一節 山県有朋とその邸宅を扱うにあたって
    • 第ニ節 椿山荘
    • 第三節 無隣庵の成立
    • 第四節 遠隔本邸としての古稀庵
    • 第五節 邸宅の使い方――無隣庵を中心に
    • 第六節 統治エリートの邸宅利用
  • 第四章 別荘地
    • 第一節 統治エリートの別荘地
    • 第ニ節 熱海
    • 第三節 大磯――「政界の奥座敷」の実相
    • 第四節 軽井沢
    • 第五節 興津
  • 第五章 政党とその空間
    • 第一節 東京への定着
    • 第ニ節 政党活動の都市空間
    • 第三節 政党指導者の邸宅とその利用
    • 第四節 政党政治の変態性――浜口雄幸を例に
  • 第六章 空間秩序の完成――大臣官邸を中心に
    • 第一節 『職員録』と大臣官邸――三つの時代区分
    • 第ニ節 官邸未整備の時代――私邸中心から官邸整備へ
    • 第三節 官邸中心の時代
    • 第四節 官僚とその空間
    • 第五節 庁舎中心の時代
    • 第六節 総理大臣官邸
    • 第七節 大衆運動の政治=空間
  • 終章 政治=空間と公私の政治

坂本孝治郎『「マツリゴト」の儀礼学――象徴天皇制と首相儀礼をめぐって』(北樹出版、2019年)

  • 2019年3月22日刊行
  • A5判, 256頁
  • 出版社ページ
  • 受賞
    • 日本公共政策学会2020年度作品賞

目次

  • 第1章 「マツリゴト」へのアプローチ
    • 第1節 ケ・ケガレ・ハレについて
    • 第2節 「マツリゴト」と「天皇制」
    • 第3節 「政治と時間」研究――ことはじめ
  • 第2章 日本政治の「時間構成」
    • はじめに
    • 第1節 五月連休と政治儀礼――国会日程とイデオロギー的綱引きを中心として
    • 第2節 歴代首相の慰霊・追悼儀礼への出席と靖国参拝のパターン
    • 第3節 首相の外国訪問の日程をめぐって
    • 第4節 天皇の外国訪問・国内静養等日程が国会日程などに有意に連関したケース
    • 第5節 通常国会の異例の召集日程をめぐって
    • 第6節 中曽根首相の日程戦略――1986年を中心として
  • 第3章 政権交代と首相儀礼――首相の就任儀礼を中心として
    • はじめに
    • 第1節 2009年・歴史的な「政権交代」に見る「首相儀礼」の展開
    • 第2節 新首相の「就任儀礼」としての「伊勢神宮参拝」
    • 第3節 首相・伊勢神宮参拝の様態の変遷(1945~2018)
  • 第4章 平成期・象徴天皇制の始動と戦後50年の儀礼
    • 第1節 新象徴天皇へのパフォーマンス
    • 第2節 「平成」の新皇室と国際親善
    • 第3節 象徴天皇と国民の新たな関係を――戦後50年“慰霊の旅”をめぐって
    • 補論 天皇・皇太子の外国訪問の概況について
  • 第5章 象徴天皇制の儀礼構造――関係儀礼に見るソフトパワーの動態
    • はじめに
    • 第1節 ソフトパワーの「象徴ネットワーク」の構築
    • 第2節 皇居における「対面」と「共食」にみる儀礼秩序
    • 第3節 三権関係者との関係儀礼
    • 結びに代えて
    • 資料

水島治郎/君塚直隆 (編) 『現代世界の陛下たち――デモクラシーと王室・皇室』(ミネルヴァ書房、2018年)

現代世界の陛下たち:デモクラシーと王室・皇室

目次

  • はじめに
  • 序章 現代世界の王室(君塚直隆)
    • 1 現代世界の陛下たち
    • 2 20世紀に消えていった王室
    • 3 21世紀の王室の運命
  • 第1章 女王陛下とイギリス王室――地上最後の王様?(君塚直隆)
    • 1 千年の歴史をせおって
    • 2 ジョージ五世の遺訓
    • 3 リリベットの登場と帝国の再編
    • 4 21世紀のイギリス王室
  • 第2章 スペイン政治と王室――安定装置としての君主制(細田晴子)
    • 1 不安定な君主制
    • 2 不安定な共和制・君主制か、安定した独裁制か
    • 3 安定した独裁制と後継者——なぜフランコは君主制を選択したのか?
    • 4 民主化移行——フランコ体制の後継者からデモクラシーの国王へ
    • 5 21世紀のスペイン王室——カリスマ国王から大衆化した王室へ
  • 第3章 オランダにおける王室の展開――時代の流れに沿って(水島治郎)
    • 1 デモクラシーと共存する王制
    • 2 女王の世紀
    • 3 三人の「殿下」たち
    • 4 21世紀に生きる王室
  • 第4章 ベルギー国王とデモクラシーの紆余曲折――君主を戴く共和国(松尾秀哉)
    • 1 国王の「一時的な退位」!?
    • 2 ベルギーとは
    • 3 ベルギー政治と国王の紆余曲折
    • 4 転換点 クビになったレオポルド三世
    • 5 分裂危機の時代の国王
    • 6 最後に――テロの時代の国王
  • 第5章 「国の父」を亡くしたタイ――民衆の敬愛はいかに培われたか(櫻田智恵)
    • 1 「ラーマ九世の時代に生まれた」誇り
    • 2 「国王が政治の上にいる民主主義」?
    • 3 実は演出家? プーミポン国王のメディア戦略
    • 4 王位継承と政治的駆け引き
  • 第6章 デモクラシーと「国体」は両立するか?――戦後日本のデモクラシーと天皇制(原 武史)
    • 1 敗戦と昭和天皇
    • 2 昭和天皇と高松宮の憲法認識
    • 3 昭和天皇の退位問題
    • 4 秩父宮と皇太后節子
    • 5 デモクラシーと「国体」の両立
    • 6 「詔書」と「おことば」
    • 7 天皇は「人間」になり得るか――結びに代えて
  • 第7章 デモクラシーと君主制(宇野重規)
    • 1 生き残った君主制
    • 2 君主制とデモクラシーは矛盾するか――制度論的考察
    • 3 王・貴族・民衆の複雑な関係
    • 4 フランス革命の衝撃
    • 5 王室を飼いならす?――W・バジョットの王室論
    • 6 デモクラシーと君主制は両立するか
  • おわりに
  • 人名・事項索引
  • コラム
    • 1 王冠をかけた恋
    • 2ロイヤル・ウェディングの起源
    • 3 本家はどちら?
    • 4 多才な北欧の君主たち
    • 5 日蘭皇室・王室の絆——マキシマ妃は雅子妃の「ロールモデル」?
    • 6ロマノフの亡霊?
    • 7 帝国の幻影
    • 8 巨人の国の大きな王様
    • 9 タイの神器
    • 10 五年ごとの国王陛下?
    • 11 両陛下が「意思」を示すとき——戦没者慰霊と被災地見舞い
    • 12 王女プリンセスたちの活躍
    • 13 アラブ世界の王妃の新たなスタイル