- 2020年5月28日刊行
- 四六判, 344頁
- 出版社ページ
目次
- 序章 「歴史の終わり」? ――市民に投与された催眠剤 [1]
- 第一章 忠実な臣民と知的愛国者――T・H・グリーンの「抵抗の義務」論 [25]
- 第一節 ヴィクトリア時代の思想状況 [25]
- 第二節 T・H・グリーンと新たな問題 [36]
- 第二章 自己統治のパラドックスを超えて――バーナード・ボザンケの「実在意志」論 [73]
- 第一節 自己統治のパラドックス [78]
- 第二節 実在意志論 [91]
- 第三節 シティズンシップと政治参加 [103]
- 第三章 調和へと進歩する歴史――L・T・ホブハウスの形而上学的国家論批判 [121]
- 第一節 自由主義的社会主義 [126]
- 第二節 形而上学的国家論批判 [135]
- 第三節 客観主義的権利論と進歩の形而上学 [147]
- 第四章 思慮なき服従と反乱の義務――ハロルド・ラスキの多元的国家論 [167]
- 第一節 国家主権論批判 [172]
- 第二節 自由論の哲学的前提とペシミスティックな権力観 [185]
- 第三節 調整権威としての国家 [211]
- 第五章 階級なき社会を目指して――ハロルド・ラスキの唯物史観批判 [231]
- 第一節 多元的国家論の自己批判 [235]
- 第二節 三〇年代における多元的国家論の位置づけ [243]
- 第三節 マルクス主義受容と「思慮なき服従」論の展開 [247]
- 第四節 唯物史観批判とユートピア批判 [260]
- 第六章 自発性を計画する――ハロルド・ラスキの「計画民主主義」論 [271]
- 第一節 同意による革命 [275]
- 第二節 計画民主主義 [283]
- 終章 シティズンシップの終わるとき [303]
- あとがき [315]
- 参考文献一覧 [7]
- 事項索引
- 人名索引