タグ別アーカイブ: 地域研究

坂口安紀『ベネズエラ――溶解する民主主義、破綻する経済』(中央公論新社、2021年)

目次

  • プロローグ
  • 第1章 チャベスと「ボリバル革命」
  • 第2章 チャベスなきチャビスモ、マドゥロ政権
  • 第3章 革命の主人公たち
  • 第4章 ボリバル革命と民主主義
  • 第5章 国家経済の衰亡
  • 第6章 石油大国の凋落
  • 第7章 社会開発の幻想
  • 第8章 国際社会のなかのチャビスモ
  • エピローグ

岡山裕『アメリカの政党政治――建国から250年の軌跡』(中央公論新社、2020年)

目次

  • はしがき [i]
  • 序章 政治を緩やかに覆うアメリカの政党 [3]
  • 第1章 反政党の時代――アメリカ革命~一八二〇年代 [31]
    • 1 党派対立の原点――合衆国憲法制定をめぐって [31]
    • 2 始動する党派政治――連邦派と共和派の争い [40]
    • 3 共和派の一党支配――「好感情の時代」の内部対立 [50]
  • 第2章 政党政治の本格化――ジャクソン政権期~再建期 [59]
    • 1 全国規模の二大政党制へ――民主党・ホイッグ党の登場 [59]
    • 2 「政党の時代」の始まり――社会生活に浸透する二大政党 [70]
    • 3 奴隷制をめぐる南北対立――民主・共和の二大政党制へ [80]
  • 第3章 現代社会への適応――南北戦争後~一九三〇年代 [97]
    • 1 戦後秩序の模索――二大政党の拮抗と第三党からの挑戦 [97]
    • 2 革新主義の政治――二大政党の「公式の制度」化 [110]
    • 3 現代政党政治の到来とニューディール [122]
  • 第4章 リベラル優位の時代――戦後~一九七〇年代
    • 1 多様性を抱える二大政党の競争と協調 [137]
    • 2 転換期の一九六〇年代――ケネディ~ニクソン政権期 [148]
    • 3 イデオロギー的分極化の始まり [160]
  • 第5章 分極化の時代――一九八〇年代~オバマ政権期 [179]
    • 1 攻勢を強める保守派――分極化の顕在化と拡大 [179]
    • 2 「決められない政治」への道 [191]
    • 3 まとまりない二大政党の対決政治 [210]
  • 終章 アメリカ政治は多数決主義に向かうのか [223]
  • あとがき [246]
  • 参考文献 [263]
  • 付録 連邦議会の政党・党派別議席分布/大統領の所属政党・党派、1789~2019年 [268]

末近浩太『中東政治入門』(筑摩書房、2020年)

目次

  • 第1章 国家――なぜ中東諸国は生まれたのか
  • 第2章 独裁――なぜ民主化が進まないのか
  • 第3章 紛争――なぜ戦争や内戦が起こるのか
  • 第4章 石油――なぜ経済発展がうまくいかないのか
  • 第5章 宗教――なぜ世俗化が進まないのか
  • 終章 国際政治のなかの中東政治

外山文子『タイ民主化と憲法改革――立憲主義は民主主義を救ったか』(京都大学学術出版会、2020年)

目次

  • プロローグ 民主主義への不信感は民主主義の限界なのか?
  • 序章 タイ民主化を問う意義
    • 1 なぜ今,民主化が問われるのか
    • 2 理論的視座――立憲主義への再注目と政治の司法化
    • 3 立憲主義と民主主義:タイ公法学者の論争
  • 第1部 1990年代以降の憲法改革:契機と意図
    • 第1章 二つの憲法――1997年憲法と2007年憲法
      • 1 タイ民主化と憲法の歴史――1932年立憲革命から1991年クーデタ
      • 2 憲法改革の起点――争点の変化
      • 3 1997年“人民”憲法制定の背景と理念
      • 4 2006年クーデタと2007年憲法制定
      • 5 1997年憲法と2007年憲法――民主化と非民主化?
    • 第2章 政治改革運動再考――タイ「立憲主義」とは何か
      • 1 アモーンの「立憲主義」
      • 2 民主主義発展委員会の構想
      • 3 1997年憲法起草委員会
      • 4 2007年憲法起草委員会
      • 5 大衆への恐怖と憲法擁護規定
  • 第2部 憲法改革と民選権力
    • 第3章 憲法改革と執政権――タイ憲法における“国の基本政策方針”の政治的意味
      • 1 タイ国内における「国の基本政策方針」に関する議論
      • 2 タイ憲法における「国の基本政策方針」の変遷
      • 3 内閣(執政権)への影響―施政方針演説の変化
      • 4 タイ憲法「国の基本政策方針」の特徴
      • 5 民主主義を抑え込むタイ立憲主義
    • 第4章 憲法改革と立法権――抑え込まれるタイ立法権 選挙制度改革の分析
      • 1 1991年憲法の改正:選挙制度改革の始まり
      • 2 1997年憲法・2007年憲法による選挙制度改革
      • 3 1998年政党法・2007年政党法の特徴
      • 4 1998年選挙法と2007年選挙法の特徴
      • 5 選挙制度改革がもたらした結果
      • 6 政党と選挙を破壊する法改正
  • 第3部 憲法改革と非民選権力
    • 第5章 憲法改革と汚職取締り――汚職の創造:法規定と政治家批判
      • 1 汚職の法的定義の変遷
      • 2 汚職取締り状況と問題点――資産負債虚偽報告
      • 3 汚職取締り状況と問題点――利益相反
      • 4 汚職の「可能性」による取締り
    • 第6章 憲法改革と司法権――憲法裁判所と憲法に基づく独立機関の制度的問題
      • 1 機関設立の経緯と制度改正
      • 2 1997年憲法――独立機関パッケージの登場
      • 3 2007年憲法――独立機関パッケージの強化・拡大
      • 4 憲法裁判所・独立機関に対する検査
      • 5 憲法裁判所・独立機関による取締り
      • 6 裁定の中立性・公正性
      • 7 独立機関パッケージと「法による独裁」
    • 第7章 憲法改革と「非民選」立法権――2007年憲法と上院 その新たなる使命
      • 1 上院議員の人選制度
      • 2 上院議員選挙および任命の結果分析
      • 3 上院の権限の変化
      • 4 憲法改正をめぐる争い
      • 5 憲法裁判所判決と2014年クーデタ
  • 終章 タイ民主化と憲法改革
    • 1 タイ国民に与えた影響
    • 2 二つの憲法への評価とタックシン
    • 3 タイ民主主義と国王
    • 4 得をしたのは誰か
    • 5 タイ「立憲主義」「法の支配」の民主化への影響
  • エピローグ 2017年憲法を巡る攻防とタイ民主化の未来
    • 1 新憲法起草の目的
    • 2 二つの憲法草案の比較
    • 3 国民投票とワチラーロンコーン国王による修正指示
  • あとがき
  • 初出一覧
  • 参考文献

小泉悠『「帝国」ロシアの地政学――「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(東京堂出版、2019年)

目次

  • はじめに――交錯するロシアの東西
  • 第1章 「ロシア」とはどこまでか――ソ連崩壊後のロシアをめぐる地政学
  • 第2章 「主権」と「勢力圏」――ロシアの秩序観
  • 第3章 「占領」の風景――グルジアとバルト三国
  • 第4章 ロシアの「勢力圏」とウクライナ危機
  • 第5章 砂漠の赤い星――中東におけるロシアの復活
  • 第6章 北方領土をめぐる日米中露の四角形
  • 第7章 新たな地政的正面 北極
  • おわりに――巨人の見る夢

増原綾子/鈴木絢女/片岡樹/宮脇聡史/古屋博子『はじめての東南アジア政治』(有斐閣、2018年)

はじめての東南アジア政治 (有斐閣ストゥディア)

  • 有斐閣ストゥディア
  • 2018年11月28日刊行
  • A5判並製, 324頁
  • 出版社ページ

目次

  • 第1部 各国政治史
    • 第1章 国民国家以前の東南アジア
    • 第2章 マレーシア,シンガポール,ブルネイ
    • 第3章 フィリピン
    • 第4章 インドネシア,東ティモール
    • 第5章 タイ
    • 第6章 ミャンマー
    • 第7章 ベトナム,ラオス,カンボジア
  • 第2部 比較政治
    • 第8章 国民国家建設
    • 第9章 政治体制と体制変動
    • 第10章 成長・分配
    • 第11章 模索する民主主義
  • 第3部 国際政治
    • 第12章 国際関係の中の東南アジア
    • 第13章 地域統合とASEAN
    • 第14章 国境を越える人々
  • 終章 日本と東南アジア

清水一史/田村慶子/横山豪志(編)『東南アジア現代政治入門』改訂版(ミネルヴァ書房、2018年)

東南アジア現代政治入門[改訂版]

目次

  • 改訂版へのはしがき
  • 序章 東南アジアを学ぶあなたへ(田村慶子)
    • 1 欧米の植民地支配以前の東南アジア
    • 2 近代国民国家の建設
    • コラム 知っているようで知らない? 東南アジアの人々の名前
  • 第1章 インドネシア――「多様性の中の統一」を目指して(横山豪志)
    • 1独立への道のり
    • 2 議会制民主主義期
    • 3 指導される民主主義期
    • 4 新秩序期
    • 5 改革の時代
    • コラム 地震大国インドネシアの復興支援活動
  • 第2章 マレーシア――「民族の政治」に基づく民主主義(篠崎香織)
    • 1 マレーシア政治の特徴
    • 2 民族別政党の形成
    • 3 「民族の政治」の拡大と行き詰まり
    • 4 「民族の政治」の仕切り直し
    • 5 「民族の政治」とアイデンティティー
    • 6 「ポリティカル・ツナミ」
    • 7 「民族の政治」の行方
    • コラム 「もう1つのマレーシア」とヤスミン・アフマド監督作品
  • 第3章 フィリピン――「争われる民主主義」の挑戦(日下渉)
    • 1 植民地主義下の国家建設と国民形成
    • 2 エリート支配の確立と動揺
    • 3 豊かさを模索する政治の試練
    • 4 市民と家父長のナショナリズム
    • 5 「争われる民主主義」の挑戦
    • コラム 都市貧困層の視点から見たフィリピン政治
  • 第4章 シンガポール――「超管理国家」の繁栄とジレンマ(田村慶子)
    • 1 ラッフルズによる建設と植民地支配の「遺産」
    • 2 突然の独立へ
    • 3 新たなる国民国家の創造
    • 4 進まない民主化
    • 5 シンガポールは何処へ
    • コラム 活発化するNGO活動
  • 第5章 タイ――「国王を元首とする民主主義」国家(永井史男)
    • 1 タイ政治をどう理解するか
    • 2 「官僚政体」下のタイ政治
    • 3 タイ政治の多元化
    • 4 アジア経済危機後のタイ政治
    • コラム 地方分権と社会福祉
  • 第6章 ベトナム――社会主義国家の生きる道(遠藤聡)
    • 1 国民国家建設の過程
    • 2 「戦争の国」から「平和な国」へ
    • 3 ベトナムの社会主義
    • 4 現代ベトナムにおける展望と課題
    • コラム 投票率99%の民主主義
  • 第7章 ラオス――成熟する人民革命党支配(山田紀彦)
    • 1 独立闘争とラオス人民民主共和国の誕生
    • 2 戦後復興と国家の土台作り
    • 3 進む経済開発
    • 4 人民革命党による体制維持戦略
    • コラム 村長選挙の実態
  • 第8章 カンボジア――内戦の傷痕,復興の明暗(笹川秀夫)
    • 1 独立への道程
    • 2 サンクム時代(シハヌーク時代)のカンボジア
    • 3 内戦と民主カンプチアによる圧政
    • 4 新王国の成立と復興・開発
    • コラム アンコール遺跡の観光開発をめぐる政治
  • 第9章 ミャンマー――人間関係で動く政治のジレンマ(伊野憲治)
    • 1 ミャンマーの独立とアウンサン
    • 2 ネーウィン体制下のミャンマー 3 民主化運動と軍政の再登場
    • コラム 人々にとってのアウンサンスーチー
  • 第10章 ブルネイ――現代における絶対君主制国家の安定と改革(金子芳樹)
    • 1 国家形成の過程――伝統的統治と西欧型制度の狭間で
    • 2 政治体制と権力構造――国王(スルタン)専制の基盤
    • 3 安定を支える国家・社会関係
    • 4 政治改革のかすかな兆し――「上からのレフォルマシ」
    • 5 急がれる経済改革,進まない民主化
    • コラム 現代に生きる「王様の中の王様」はジーンズ姿で国内行脚
  • 第11章 東ティモール――21世紀最初の独立国家(山田満)
    • 1 独立獲得までの闘争史
    • 2 フレテリン主導の国家建設
    • 3 グスマン連立政権の政策
    • 4 「紛争から繁栄へ」――開発重視に移行する東ティモール
    • コラム 東ティモールの3人の政治指導者とポルトガル語公用語化問題
  • 第12章 ASEAN――世界政治経済の構造変化と地域協力の深化(清水一史)
    • 1 ASEANの設立と協力の過程
    • 2 冷戦構造の変化とアジア経済危機
    • 3 ASEAN共同体への道
    • 4 世界金融危機後の変化とASEAN
    • 5 2015年末のAEC創設と新たな目標「AEC2025」
    • 6 ASEANの課題
    • コラム ASEAN憲章とASEANのアイデンティティー
  • あとがき
  • 東南アジア関連年表
  • 索 引

仙石学 (編) 『脱新自由主義の時代? ――新しい政治経済秩序の模索』(京都大学学術出版会、2017年)

脱新自由主義の時代?: 新しい政治経済秩序の模索 (地域研究のフロンティア)

目次

  • はしがき
  • 序章 「ネオリベラリズム」の後にくるもの(仙石学)
    • Ⅰ なぜいま再び「ネオリベラリズム」なのか——経済の選択と政治の選択
    • Ⅱ 新興民主主義諸国における「ネオリベラリズム」後の「ネオリベラリズム」?
    • Ⅲ 本書の構成
  • 第1章 「ポストネオリベラル」期の年金制度? ——東欧諸国における多柱型年金制度の再改革(仙石学)
    • Ⅰ 東欧諸国における年金制度の再改編——「ポスト」ネオリベラル型の年金制度?
    • Ⅱ 第2次年金制度改編の背景と方向性
    • Ⅲ 基金型年金制度とリベラル系政党の対応
    • Ⅳ 「ポストネオリベラリズム期」における混迷?
  • 第2章 危機意識に支えられるエストニアの「ネオリベラリズム」(小森宏美)
    • Ⅰ 依然として「ネオリベラリズム」なのか?
    • Ⅱ 改革党の躍進とその全盛期
    • Ⅲ エストニア政治の不安的な側面
    • Ⅳ 限られた選択肢の中での安定
  • 第3章 ネオリベラリズムと社会的投資——チェコ共和国における家族政策,教育政策改革への影響とその限界(中田瑞穂)
    • Ⅰ ネオリベラリズム,社会的投資戦略に基づく社会改革の試みと限界
    • Ⅱ チェコの家族政策・教育政策
    • Ⅲ EUのリスボン戦略とOECD
    • Ⅳ EU加盟以降の改革の試みと政党間対立
    • Ⅴ ハイブリッドレジームにおける歴史の呪縛
  • 第4章 スペイン・ポルトガルにおける新自由主義の「奇妙な不死」——民主化と欧州化の政策遺産とその変容(横田正顕)
    • Ⅰ 新自由主義の強靭性
    • Ⅱ 政党間競争のダイナミクス
    • Ⅲ 新自由主義的欧州の中のスペイン・ポルトガル
    • Ⅳ 危機の政治的帰結
    • Ⅴ 新自由主義の「再埋め込み」?
  • 第5章 ラテンアメリカ穏健左派支持における経済投票——ウルグアイの拡大戦線の事例(出岡直也)
    • Ⅰ 「ポストネオリベラル」期ラテンアメリカにおけるネオリベラル的政策の連続・逆転を決めるものとしての経済投票?
    • Ⅱ ウルグアイの事例の意味
    • Ⅲ ウルグアイにおける左派政権成立・維持の経緯,および,説明されるべき選挙結果
    • Ⅳ 拡大戦線票に関連する先行研究からの考察
    • Ⅴ 2001年と2008年のサーベイ・データによる拡大戦線票の分析
    • Ⅵ 結論と含意
  • 第6章 ポスト新自由主義期ラテンアメリカの「右旋回」——ペルーとホンジュラスの事例から(村上勇介)
    • Ⅰ ポスト新自由主義段階にあるラテンアメリカ
    • Ⅱ ペルーの「急進左派」勢力の台頭と政権の軌跡
    • Ⅲ 「右旋回」の構造的背景
    • Ⅳ ホンジュラスの事例
    • Ⅴ ポスト新自由主義期の「右旋回」の構造的な背景
  • 索引

清水一史/田村慶子/横山豪志(編)『東南アジア現代政治入門』(ミネルヴァ書房、2011年)

東南アジア現代政治入門

目次

  • 序章 東南アジアを学ぶあなたへ(田村慶子)
  • 第1章 インドネシア――「多様性の中の統一」を目指して(横山豪志)
  • 第2章 マレーシア――「民族の政治」に基づく民主主義(篠崎香織)
  • 第3章 フィリピン――「争われる民主主義」の挑戦(日下渉)
  • 第4章 シンガポール――「超管理国家」の繁栄とジレンマ(田村慶子)
  • 第5章 タ イ――「国王を元首とする民主主義」国家(永井史男)
  • 第6章 ベトナム――社会主義国家の生きる道(遠藤聡)
  • 第7章 ラオス――成熟する人民革命党支配(山田紀彦)
  • 第8章 カンボジア――内戦の傷痕、復興の明暗(笹川秀夫)
  • 第9章 ミャンマー――人間関係で動く政治のジレンマ(伊野憲治)
  • 第10章 東ティモール――21世紀最初の独立国家(山田満)
  • 第11章 ASEAN――世界政治経済の構造変化と地域協力の深化(清水一史)