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政所大輔『保護する責任――変容する主権と人道の国際規範』(勁草書房、2020年)

目次

  • 序章 規範としての保護する責任
    • 1 問題の所在
    • 2 先行研究の検討と本書の目的
    • 3 本書の意義と構成
  • 第1章 規範の動態をめぐる国際政治
    • 1 国際関係論における規範
    • 2 規範の複合性と変化
    • 3 規範の動態の説明枠組み
  • 第2章 保護する責任はどのようにして誕生したのか
    • 1 革命的な事件と社会通念の変化――規範的環境の醸成
    • 2 規範起業家としてのICISSと規範的アイディアの作成
    • 3 ICISS最終報告書の検討
  • 第3章 保護する責任はなぜ国連で取り上げられるようになったのか
    • 1 カナダ政府による説得活動とその失敗
    • 2 国連改革をめぐる動きと国連事務総長の戦略
    • 3 2005年世界サミット成果文書への文言挿入をめぐる交渉
  • 第4章 保護する責任は国連においてどのように主流化してきたのか
    • 1 保護する責任に対する加盟国の反発
    • 2 国連総会テーマ別討論の開催と総会決議の採択
    • 3 保護する責任の諸側面に関する事務総長報告と非公式相互対話
    • 4 新たな総会決議の模索と総会公式討論
  • 第5章 保護する責任はどのように実施されつつあるのか
    • 1 保護する責任の三つの柱――国家の責任,国際支援,適時かつ断固とした対応
    • 2 リビア危機への適用
    • 3 シリア危機と国際社会の対応――保護する責任の実施可能な範囲
    • 4 安保理決議と保護する責任
  • 終章 国際政治のなかの保護する責任
    • 1 理論的な発見と示唆
    • 2 今後の課題と展望
  • 参考文献
  • インタビュー・リスト
  • あとがき
  • 事項索引
  • 人名索引

越智敏夫『政治にとって文化とは何か――国家・民族・市民』(ミネルヴァ書房、2018年)

政治にとって文化とは何か:国家・民族・市民 (MINERVA人文・社会科学叢書)

  • MINERVA 人文・社会科学叢書 229
  • 2018年7月20日刊行
  • A5判, 272頁
  • 出版社ページ

目次

  • 序章 政治にとって文化とは
  • 第I部 政治の文化
    • 第1章 政治文化――政治を文化として語ること
      • 1 日常と政治
      • 2 人間性研究から政治文化論へ
      • 3 政治文化論の政治性
      • 4 政治文化論の目的
    • 第2章 なぜ市民社会は少数者を必要とするのか――出生と移動の再理論化
      • 1 「市民とは誰か」を決めてきたのは誰か
      • 2 非市民と国民国家
      • 3 少数者の自己認識という陥穽
      • 4 国境を越える人々、越えない人々
      • 5 少数者の必然性
    • 第3章 ナショナリズムと自己批判性
      • 1 リベラル・デモクラシーが利用するもの
      • 2 ナショナリズムを擁護する理由
      • 3 リベラル・ナショナリズムとその限界
      • 4 もう一つの集団的想像力
      • 5 多声法と自己批判性
  • 第II部 文化の政治
    • 第4章 「他者」理解の政治学――文化主義への政治理論的対応
      • 1 政治統合と「他者」
      • 2 多文化主義における国家観の問題
      • 3 集団的アイデンティティの承認
      • 4 マイノリティ再考
      • 5 他者理解の組織化へ向けて
    • 第5章 市民文化論の統合的機能――現代政治理論の「自己正当化」について
      • 1 市民文化とテロリズム
      • 2 ウォルツァーと市民宗教
      • 3 コミュニタリアンと政教分離
      • 4 〈10・7〉と市民社会
    • 第6章 「非常時デモクラシー」の可能性――9・11とアメリカ的なものについて
      • 1 国家による殺人の正当化
      • 2 同時多発テロ以降の暴力連鎖
      • 3 「アメリカ的なもの」の罠
      • 4 非常事態によるデモクラシー形成は可能か
    • 第7章 アメリカ国家思想の文化的側面――その政府不信と体制信仰について
      • 1 自己理解としての体制認識
      • 2 民主主義的な体制批判は可能なのか
      • 3 体制・文化・多元性
      • 4 政府不信とフィランソロピー
      • 5 政府不信と左翼
      • 6 政治実践としての自己理解
    • 第8章 政治理論における〈有効性〉――高畠通敏と戦後日本
      • 1 戦後日本の民主化と政治理論
      • 2 丸山眞男『政治の世界』と高畠政治学
      • 3 政治の主体と研究の主体――「全身政治学者」としての高畠
      • 4 戦後政治学の倫理性
      • 5 実践
      • 6 日常性と可能性の理論化
  • 終章 個人の経験と政治の状況――ロベール・ルパージュ〈八八七〉論
    • 1 “Speak White”
    • 2 「自由ケベック万歳!」
    • 3 個人の演技、集団の政治
    • 4 時間と空間
    • 5 ヒア、此処
  • 主要参考文献
  • あとがき
  • 事項索引
  • 人名索引

遠藤誠治「「失敗国家」と世界秩序――スーザン・ウッドワード『失敗国家のイデオロギー』を中心に」

目次

  • 1.はじめに――問題の所在 [502]
  • 2.冷戦後の安全保障観の転換:「失敗国家」概念の背景 [497]
  • 3.ウッドワードと「失敗国家のイデオロギー」 [493]
  • 4.介入失敗のメカニズム [488]
  • 5.「失敗国家」と国際秩序 [485]

加藤聖文『国民国家と戦争――挫折の日本近代史』(KADOKAWA、2017年)

国民国家と戦争 挫折の日本近代史 (角川選書)

目次

  • 序章 国民国家日本を考える
  • 第一章 明治維新と「国民」創りの始まり
  • 第二章 創り出される「国民」意識
  • 第三章 多様化する国民国家と新しい「国民」
  • 第四章 変容する国民国家
  • 終章 「国民国家」の創り直し