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岡山裕『アメリカの政党政治――建国から250年の軌跡』(中央公論新社、2020年)

目次

  • はしがき [i]
  • 序章 政治を緩やかに覆うアメリカの政党 [3]
  • 第1章 反政党の時代――アメリカ革命~一八二〇年代 [31]
    • 1 党派対立の原点――合衆国憲法制定をめぐって [31]
    • 2 始動する党派政治――連邦派と共和派の争い [40]
    • 3 共和派の一党支配――「好感情の時代」の内部対立 [50]
  • 第2章 政党政治の本格化――ジャクソン政権期~再建期 [59]
    • 1 全国規模の二大政党制へ――民主党・ホイッグ党の登場 [59]
    • 2 「政党の時代」の始まり――社会生活に浸透する二大政党 [70]
    • 3 奴隷制をめぐる南北対立――民主・共和の二大政党制へ [80]
  • 第3章 現代社会への適応――南北戦争後~一九三〇年代 [97]
    • 1 戦後秩序の模索――二大政党の拮抗と第三党からの挑戦 [97]
    • 2 革新主義の政治――二大政党の「公式の制度」化 [110]
    • 3 現代政党政治の到来とニューディール [122]
  • 第4章 リベラル優位の時代――戦後~一九七〇年代
    • 1 多様性を抱える二大政党の競争と協調 [137]
    • 2 転換期の一九六〇年代――ケネディ~ニクソン政権期 [148]
    • 3 イデオロギー的分極化の始まり [160]
  • 第5章 分極化の時代――一九八〇年代~オバマ政権期 [179]
    • 1 攻勢を強める保守派――分極化の顕在化と拡大 [179]
    • 2 「決められない政治」への道 [191]
    • 3 まとまりない二大政党の対決政治 [210]
  • 終章 アメリカ政治は多数決主義に向かうのか [223]
  • あとがき [246]
  • 参考文献 [263]
  • 付録 連邦議会の政党・党派別議席分布/大統領の所属政党・党派、1789~2019年 [268]

佐藤信『近代日本の統治と空間――私邸・別荘・庁舎』(東京大学出版会、2020年)

  • 2020年8月7日刊行
  • A5判, 576頁
  • 出版社ページ
  • 書評
    • 鈴木洋仁・評(『読売新聞』2020年11月29日)
    • 松山恵・評(『朝日新聞』2020年12月19日)

目次

  • 序章 政治と空間
    • 第一節 「政治=空間」という視点
    • 第ニ節 分析概念
    • 第三節 本書の位置づけと分析視角
  • 第一章 国家統治の中心の確立――皇城から宮城へ
    • 第一節 奠都――国家スケールの中心移動
    • 第ニ節 皇城の誕生
    • 第三節 仮皇居の時代――不安定な中心
    • 第四節 宮城の完成と人々の定着
    • 第五節 地方都市への転写
  • 第二章 邸宅と政治動態
    • 第一節 明治初期東京に於ける統治エリート
    • 第ニ節 邸宅の分散
    • 第三節 〝地方からの手〟の発生と様態
    • 第四節 第二世代の登場と空間的挑戦
  • 第三章 統治エリートの邸宅利用――山県有朋を中心に
    • 第一節 山県有朋とその邸宅を扱うにあたって
    • 第ニ節 椿山荘
    • 第三節 無隣庵の成立
    • 第四節 遠隔本邸としての古稀庵
    • 第五節 邸宅の使い方――無隣庵を中心に
    • 第六節 統治エリートの邸宅利用
  • 第四章 別荘地
    • 第一節 統治エリートの別荘地
    • 第ニ節 熱海
    • 第三節 大磯――「政界の奥座敷」の実相
    • 第四節 軽井沢
    • 第五節 興津
  • 第五章 政党とその空間
    • 第一節 東京への定着
    • 第ニ節 政党活動の都市空間
    • 第三節 政党指導者の邸宅とその利用
    • 第四節 政党政治の変態性――浜口雄幸を例に
  • 第六章 空間秩序の完成――大臣官邸を中心に
    • 第一節 『職員録』と大臣官邸――三つの時代区分
    • 第ニ節 官邸未整備の時代――私邸中心から官邸整備へ
    • 第三節 官邸中心の時代
    • 第四節 官僚とその空間
    • 第五節 庁舎中心の時代
    • 第六節 総理大臣官邸
    • 第七節 大衆運動の政治=空間
  • 終章 政治=空間と公私の政治

大嶽秀夫『平成政治史――政界再編とポスト冷戦型社会運動』(筑摩書房、2020年)

目次

  • はじめに [15]
  • 序章 一九九〇年代における日本政治の転換 [19]
  • 第一章 平成の自民党I――竹下登内閣から小泉純一郎内閣まで [43]
  • 第二章 日米構造協議と日本異質論 [69]
  • 第三章 平成の自民党II――第一次安倍晋三内閣から麻生太郎内閣まで [91]
  • 第四章 平成の社会運動 [109]
  • 第五章 原発推進と脱原発 [147]
  • 第六章 民主党政権 [175]
  • 第七章 創価学会と公明党 [199]
  • 第八章 日本共産党 [225]
  • 第九章 平成の自民党III――第二次安倍内閣以後 [247]
  • 第十章 平成の日本外交 [269]
  • 終章 民進党から立憲民主党へ [305]
  • あとがき [323]
  • 参考文献 [327]

大澤傑『独裁が揺らぐとき――個人支配体制の比較政治』(ミネルヴァ書房、2020年)

  • MINERVA 人文・社会科学叢書 236
  • 2020年3月30日刊行
  • A5判, 312頁
  • 出版社ページ

目次

  • はしがき
  • 図表一覧
  • 序章 独裁の崩壊を理論化する
    • 1 問題の所在――政治体制論と体制変動論の橋梁を築く
    • 2 研究の目的――個人支配体制を研究する意義
    • 3 本書の構成とリサーチ・デザイン
  • 第I部 政治体制と体制変動の理論
    • 第1章 個人支配体制とは何か
      • 1 先行研究
      • 2 個人支配体制を再考する
      • 3 まとめ――個人支配体制の定義
    • 第2章 体制変動の分析視角
      • 1 個人支配体制の誕生
      • 2 体制の持続――クライアンテリズムによる体制維持
      • 3 体制崩壊の過程
      • 4 アクター
      • 5 社会経済構造の変動とクライアンテリズム
      • 6 まとめ――個人支配体制の体制変動を読み解くために
    • 第3章 個人支配体制の分析枠組み
      • 1 体制危機の類型
      • 2 軍部への懐柔戦略
      • 3 政党による懐柔戦略――社会と政党エリートへ
      • 4 理論仮説
      • 5 個人支配体制の類型化と事例選択
      • 6 資料と方法
      • 7 まとめ――本書の分析視角と対象事例
  • 第II部 個人支配体制の体制変動に関する事例比較
    • 第4章 競争的権威主義型個人支配体制――反対派の政治参加を認めた独裁者
      • 1 フィリピン――マルコスとピープル・パワー
      • 2 インドネシア――スハルトとゴルカル主導の民主化
      • 3 比較分析
    • 第5章 疑似競争的権威主義型個人支配体制――反対派と協定した独裁者
      • 1 ニカラグア――ソモサ王朝とサンディニスタ革命
      • 2 パラグアイ――ストロエスネルと軍事クーデタ
      • 3 比較分析
    • 第6章 一党制型個人支配体制――反対派の政治参加を認めない独裁者
      • 1 ルーマニア――チャウシェスクとルーマニア革命
      • 2 スペイン――フランコの死とエリート主導の民主化
      • 3 朝鮮民主主義人民共和国――金正日と金正恩の体制維持
      • 4 イラン――モハンマド・レザー・シャーとイラン革命
      • 5 比較分析
    • 第7章 無党制型個人支配体制――サウジアラビアを事例として
      • 1 誕生の概要
      • 2 サウード家と軍部――懐柔資源としての軍
      • 3 サウード家と社会――王族による分節化されたネットワーク
      • 4 体制維持の現状
      • 5 理論的な追試
  • 終章 独裁が揺らぐとき
    • 1 仮説検証――体制崩壊の成否と型式を分かつもの
    • 2 パトロン=クライアントネットワークの構築から崩壊までの過程
    • 3 結論――クライアンテリズムはいかにして独裁の脆弱性を規定するか
    • 4 本研究の限界と今後の研究課題――クライアンテリズム研究の難しさ
  • 参考文献
  • 人名索引
  • 事項索引

岩崎正洋『政党システム』(日本経済評論社、2020年)

目次

  • 1 政党と政党システム
  • 2 政党システムのタイポロジー
  • 3 政党システムの形成
  • 4 政党システムの変容
  • 5 一党優位政党制の形成と変容
  • 6 連立政権と政党システム
  • 7 政党衰退論以降の政党研究
  • 8 政党政治と民主主義の変容

水島治郎 (編) 『ポピュリズムという挑戦――岐路に立つ現代デモクラシー』(岩波書店、2020年)

目次

  • はじめに(水島治郎)
  • 第I部 ポピュリズムとは何か
    • 第1章 「主流化」するポピュリズム? ――西欧の右翼ポピュリズムを中心に(古賀光生)
    • 第2章 中間団体の衰退とメディアの変容――「中抜き」時代のポピュリズム(水島治郎)
    • 第3章 遅れてきたポピュリズムの衝撃――政党政治のポピュリズム抑制機能とその瓦解?(今井貴子)
  • 第II部 揺れるヨーロッパ
    • 第4章 「ドイツのための選択肢(AfD)」の台頭(野田昌吾)
    • 第5章 フランス選挙政治――エマニュエル・マクロンとマリーヌ・ルペンの対決(土倉莞爾)
    • 第6章 イタリアにおける同盟の挑戦――「主流化」をめぐるジレンマへの対応(伊藤武)
    • 第7章 オーストリアにおけるクルツ政権の誕生――主流政党のポピュリズム化とポピュリスト政党の主流化(古賀光生)
  • 第III部 民主主義への挑戦――ローカルからグローバルへ
    • 第8章 地方選挙での苦悩―― 二〇一八年オランダ自治体議会選挙で自由党はなぜ負けたのか(作内由子)
    • 第9章 直接民主主義(国民投票)とポピュリズム――スイスの事例で考える(田口晃)
    • 第10章 革命と焦土――二〇一七年フランス大統領・下院選挙の衝撃 (中山洋平)
    • 第11章 トランプ時代のアメリカにおけるポピュリズム(西山隆行)
    • 第12章 地域からのポピュリズム――橋下維新、小池ファーストと日本政治(中北浩爾)
  • おわりに(水島治郎)

野口雅弘「「包括政党」以前のオットー・キルヒハイマー――政治科学者の政党研究と政治思想研究者の政党研究」

  • 『思想』1143号(2019年7月号)、63-81頁
  • 2019年6月25日発行
  • 出版社ページ

目次

  • 一 政治科学者にとってのオットー・キルヒハイマー [64]
  • 二 政治思想研究としての『キルヒハイマー著作集』のプロジェクト [66]
  • 三 「包括政党」という概念の起源――ワイマールの影 [67]
  • 四 迂回とその考察、あるいは受容史 [72]
  • むすびにかえて [74]

濱本真輔『現代日本の政党政治――選挙制度改革は何をもたらしたのか』(有斐閣、2018年)

現代日本の政党政治 -- 選挙制度改革は何をもたらしたのか

目次

  • 序章 本書の目的
  • 第1部 文脈と理論
    • 第1章 選挙制度改革と現代日本の政党政治
    • 第2章 議員,政党組織,政党政治
  • 第2部 制度と環境
    • 第3章 小選挙区比例代表並立制の定着
    • 第4章 政党中心の選挙環境への変容
  • 第3部 議員行動
    • 第5章 個人中心の選挙区活動,選挙運動の持続
    • 第6章 族議員の変容
  • 第4部 政党組織,政党政治
    • 第7章 分権的政党内制度の変容と持続
    • 第8章 事後調整型政党政治の持続
    • 第9章 執行部主導型党内政治への変容
  • 終章 選挙制度改革は何をもたらしたのか

『都市問題』第109巻第5号(2018年5月号)

都市問題 2018年 05 月号 [雑誌]

目次

  • 特集1 : 地方政治と政党
    • 地方議会の選挙制度――都道府県議会選挙は比例代表制に(岩崎美紀子)
    • 誰がための選挙制度改革? ――「街灯の下で鍵を探す」議論にならないために(木寺元)
    • マルチレベルの政党組織――自民党の地方組織を中心に(笹部真理子)
    • 二元代表制の理念と現実(山本健太郎)
    • 首長選挙と政党政治――地方議会の選挙制度改革が首長選挙に与える影響(平野淳一)
    • 旧民主党と都道府県議会会派(辻陽)
    • 女性知事候補者は投票率をあげるか?(中條美和)
  • 特集2 : 人口減少社会の公共施設・インフラ
    • 公共施設・インフラの再編をめぐる背景と今後の焦点(瀬田史彦)
    • 総合管理計画から個別施設計画への展開(上森貞行)
    • 社会インフラのメンテナンスが抱える諸課題と今後の方向性――問題の本質はどこにあるのか?(家田仁)
    • 人口減少社会における公共施設の多機能・複合化(南学)
    • 自治体間連携と公共施設(中川雅之)
  • 書評
    • 早川和男著『「居住福祉資源」の思想』(田中暁子)

加茂具樹/林載桓 (編) 『現代中国の政治制度――時間の政治と共産党支配』(慶應義塾大学出版会、2018年)

現代中国の政治制度:時間の政治と共産党支配 (慶應義塾大学東アジア研究所叢書)

目次

  • 序章 現代中国政治研究と歴史的制度論(林載桓)
  • 第1部 国家――包容と強制
    • 第1章 民主的制度の包容機能――人代改革の起源と持続(加茂具樹)
    • 第2章 現代中国の刑事司法制度と「厳打」――起源、経路依存、制度進化(金野純)
  • 第2部 エリート政治
    • 第3章 「集団領導制」の制度分析――権威主義体制、制度、時間(林載桓)
    • 第4章 領導小組の制度変化――中国の政策決定における半公式制度の機能の重層化(山口信治)
    • 第5章 中国の幹部選抜任用制度をめぐる政治(高原明生)
  • 第3部 中央・地方関係と経済
    • 第6章 香港の民主化問題の「時間の政治学(ポリティクス・イン・タイム)」――選挙制度形成の歴史と今後の見通し(倉田徹)
    • 第7章 中国経済の制度的背景――分散的権威主義体制下の自生的秩序(梶谷懐)
  • おわりに
  • 索引
  • 執筆者紹介