森達也『思想の政治学――アイザィア・バーリン研究』(早稲田大学出版部、2018年) 2018年5月31日刊行 A5判, 328頁 出版社ページ 目次 序論 第1章 哲学的構想 第2章 価値多元論 第3章 価値多元論における自由と責任 第4章 リベラルな善の構想とその政治的帰結 第5章 対抗的啓蒙 第6章 ナショナリズムとシオニズム 第7章 現代シオニズム運動とパレスティナの問い 結論 補論 カメレオンと孔雀
松本彩花「カール・シュミットにおける民主主義論の成立過程 (2)――第二帝政末期からヴァイマル共和政中期まで」 『北大法学論集』69巻1号、1-74頁 2018年5月31日発行 HUSCAP (1)、(3)、(4) 目次 第二章 第一次世界大戦期に始まる独裁論研究(一九一五-一九二一年) [3] 第一節 独裁論の出発点としての戒厳状態論研究 [4] (一)第一次世界大戦開戦直後のシュミット [4] (二)第一次大戦期シュミットの戒厳状態論――その着手の経緯 [9] (三)第一次大戦期シュミットの例外状態論――その内容と成果 [10] (四)シュミットの戒厳状態論に対する同時代の法学者による評価 [19] 第二節 第一次大戦直後のシュミットにおけるボダン論・ホッブズ論 [21] (一)ボダン論――主権と国家的統一 [22] (二)ホッブズ論――代表、主権、統一 [26] 第三節 『独裁』成立の諸状況と委任独裁論の形成 [28] (一)ミュンヘンにおける革命と内乱 [28] (二) 『独裁』におけるボダン論――主権者と独裁官の区別 [29] 第四節 『独裁』における主権独裁論――人民の意志についての考察 [31] (一) 『独裁』におけるホッブズ論――代表と主権独裁の関係 [31] (三)主権独裁の成立――同一化原理と人民の意志の形成 [32] (四)戒厳状態研究から『独裁』への継承と発展 [35] 第五節 プロレタリア独裁評価をめぐるシュミットとケルゼン [36] (一)シュミットにおけるプロレタリア独裁論 [36] (二)ケルゼンにおけるプロレタリア独裁論――「社会主義と国家」 [38] (三)プロレタリア独裁をめぐるシュミットとケルゼン [40] 第三章 シュミットの人民主権論批判(一九二二年) [44] 第一節 『政治神学』における政治神学的方法 [44] (一) 『政治神学』における政治神学の二義牲 [44] (二)シュミットの政治神学的方法 [46] (三)先行研究における政治神学的方法に対する注目 [47] 第二節 政治神学の由来――反革命派国家哲学者からの影響 [51] (一)反革命国家哲学者における歴史認識――政治概念と神学概念との類比 [51] (二)ドノソ・コルテスにおける歴史認識のための方法論 [54] 第三節 シュミットにおける政治神学的方法の継承と独自の展開 [55] (一)絶対君主制ないし君主主義的正統性の特徴――超越性 [56] (二)シュミットの代表思想 [58] (三)民主制ないし民主主義的正統性の基礎付け――内在性 [63] (四)世俗化テーゼによる人民主権成立の説明とその評価 [65] 第四節 人民主権の成立過程をめぐるシュミットとケルゼン [66] (一)シュミットにおける人民主権の成立過程 [66] (二)ケルゼンにおける人民主権の成立過程 [69]
『都市問題』第109巻第5号(2018年5月号) 2018年5月8日刊行 研究所ページ 目次 特集1 : 地方政治と政党 地方議会の選挙制度――都道府県議会選挙は比例代表制に(岩崎美紀子) 誰がための選挙制度改革? ――「街灯の下で鍵を探す」議論にならないために(木寺元) マルチレベルの政党組織――自民党の地方組織を中心に(笹部真理子) 二元代表制の理念と現実(山本健太郎) 首長選挙と政党政治――地方議会の選挙制度改革が首長選挙に与える影響(平野淳一) 旧民主党と都道府県議会会派(辻陽) 女性知事候補者は投票率をあげるか?(中條美和) 特集2 : 人口減少社会の公共施設・インフラ 公共施設・インフラの再編をめぐる背景と今後の焦点(瀬田史彦) 総合管理計画から個別施設計画への展開(上森貞行) 社会インフラのメンテナンスが抱える諸課題と今後の方向性――問題の本質はどこにあるのか?(家田仁) 人口減少社会における公共施設の多機能・複合化(南学) 自治体間連携と公共施設(中川雅之) 書評 早川和男著『「居住福祉資源」の思想』(田中暁子)