千住出身.東大卒業後,農商務省で社会問題・労働問題の解決に携わる.1919年に辞職し翌年から東大経済学部助教授.26年同教授,36年同学部長.大学自治のために奔走し,教養主義教育に献身した.テオドール・リップスやT. H. グリーンを受容して理想主義哲学を深め,マルクス主義と厳しく対立.他方での果敢なファシズム批判は著書発禁を招き,39年に大学を追われた.門弟を中心とする社会思想研究会は戦後の民主社会主義を形作った.『トーマス・ヒル・グリーンの思想体系』(1930), 『ファッシズム批判』(1934), 『学生に与う』(1940).
- 作者: 松井慎一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/12/18
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