カテゴリー別アーカイブ: 政治学者

河合栄治郎 (1891-1944)

千住出身.東大卒業後,農商務省で社会問題・労働問題の解決に携わる.1919年に辞職し翌年から東大経済学部助教授.26年同教授,36年同学部長.大学自治のために奔走し,教養主義教育に献身した.テオドール・リップスやT. H. グリーンを受容して理想主義哲学を深め,マルクス主義と厳しく対立.他方での果敢なファシズム批判は著書発禁を招き,39年に大学を追われた.門弟を中心とする社会思想研究会は戦後の民主社会主義を形作った.『トーマス・ヒル・グリーンの思想体系』(1930), 『ファッシズム批判』(1934), 『学生に与う』(1940).

河合栄治郎 - 戦闘的自由主義者の真実 (中公新書)

河合栄治郎 – 戦闘的自由主義者の真実 (中公新書)

篠原一 (1925-)

1925年8月21日生まれ.

ドイツ革命史序説―革命におけるエリートと大衆

ドイツ革命史序説―革命におけるエリートと大衆

日本の政治風土 (1968年)

日本の政治風土 (1968年)

ヨーロッパの政治―歴史政治学試論

ヨーロッパの政治―歴史政治学試論

市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書)

市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書)

歴史政治学とデモクラシー

歴史政治学とデモクラシー

大山郁夫 (1880-1955)

東京専門学校政経学部で高田早苗,浮田和民らに師事.キリスト教を通じて海老名弾正,木下尚江,吉野作造らとも交わった.同校を首席で卒業後,1910年9月から12年秋までシカゴ大学に留学.次いでミュンヘン大学に留学し,14年11月に帰国.

早大講師,教授.労働農民党委員長.1917年9月に早大を辞し,大阪朝日新聞入社.翌年10月,白虹事件により退社.21年4月に早大教授へ復帰するも,27年1月に辞任(大山事件).新労農党委員長.30年から衆議院議員.32年3月にアメリカ亡命し,ノースウェスタン大学政治学部研究嘱託.戦後の47年10月に帰国.48年4月に早大教授に復帰(~51年3月).50年から参議院議員.在職中に死去.

参考資料