平井一臣『ベ平連とその時代――身ぶりとしての政治』(有志舎、2020年) 2020年7月25日刊行 四六判, 340頁 版元ドットコム 書評 戸邉秀明・評(『朝日新聞』2020年9月26日) 目次 プロローグ 第一章 ベ平連まで 第二章 ベ平連発足 第三章 「つなぎの運動」から「持続する運動」へ――初期ベ平連の運動 第四章 地域からのベ平連 第五章 脱走兵と七〇年安保 第六章 フォークソングとハンパク――対抗文化運動としてのベ平連 第七章 安保を過ぎて エピローグ
大嶽秀夫『平成政治史――政界再編とポスト冷戦型社会運動』(筑摩書房、2020年) ちくま新書 1495 2020年5月7日刊行 新書判, 352頁 出版社ページ 目次 はじめに [15] 序章 一九九〇年代における日本政治の転換 [19] 第一章 平成の自民党I――竹下登内閣から小泉純一郎内閣まで [43] 第二章 日米構造協議と日本異質論 [69] 第三章 平成の自民党II――第一次安倍晋三内閣から麻生太郎内閣まで [91] 第四章 平成の社会運動 [109] 第五章 原発推進と脱原発 [147] 第六章 民主党政権 [175] 第七章 創価学会と公明党 [199] 第八章 日本共産党 [225] 第九章 平成の自民党III――第二次安倍内閣以後 [247] 第十章 平成の日本外交 [269] 終章 民進党から立憲民主党へ [305] あとがき [323] 参考文献 [327]
原田峻『ロビイングの政治社会学――NPO法制定・改正をめぐる政策過程と社会運動』(有斐閣、2020年) 2020年4月刊行 A5判, 336頁 出版社ページ 目次 第1部 ロビイングの政治社会学に向けて 序章 ロビイングとNPO法 第1章 先行研究と分析枠組み・研究方法 第2部 NPOの法人格をめぐる政策過程と社会運動(1990~1998年) 第2章 NPO法制定に向けた運動組織の形成とその理念 第3章 NPO法制定をめぐる政治と運動の組織間関係 第4章 NPO法制定をめぐる運動のロビイング戦略 第5章 政策的帰結としてのNPO法制定 第3部 NPOの優遇税制をめぐる政策過程と社会運動(1999~2011年) 第6章 NPO法改正に向けた運動組織の再形成とその理念 第7章 NPO法改正をめぐる政治と運動の組織間関係 第8章 NPO法改正をめぐる運動のロビイング戦略 第9章 政策的帰結としての税制改正とNPO法改正 第4部 NPO 法のさらなる改正と運動の帰結(2012~2016年) 第10章 NPO法2016年改正をめぐる政策過程と社会運動 終章 NPO法制定・改正運動の帰結
ジュディス・バトラー『アセンブリ――行為遂行性・複数性・政治』(佐藤嘉幸/清水知子訳、青土社、2018年) 2018年1月25日刊行 B6判, 330頁 出版社ページ 目次 序論 [6] 第一章 ジェンダー・ポリティクスと現れの権利 [35] 第二章 連携する諸身体と街頭の政治 [89] 第三章 不安定な生と共生の倫理 [131] 第四章 身体の可傷性、連帯の政治 [161] 第五章 「私たち人民」――集会の自由に関する諸考察 [201] 第六章 悪い生の中で良い生を送ることは可能か [251] 謝辞 [285] 原註 [288] 初出一覧 [305] 解説 アセンブリ、不安定性、行為遂行性(佐藤嘉幸) [306] 人名索引
岩井奉信/岩崎正洋 (編) 『日本政治とカウンター・デモクラシー』(勁草書房、2017年) 2017年12月1日刊行 A5版, 304頁 出版社ページ 目次 はしがき 序章 現代日本における議会制民主主義の限界(岩井奉信) 1.岐路に立つ議会制民主主義 2.日本型議会の構図 3.時間をめぐるかけ引き 4.党議拘束と与党審査 5.安倍政権と官邸主導 6.今後の展望 第1部 現代日本の政治過程 第1章 原発をめぐる3.11以後の政治過程(松浦淳介) 1.福島第一原発事故の発生とその政治的影響 2.政治的環境と政策決定の「場」 3.エネルギー基本計画の改定過程 4.原子力規制組織の改編過程 5.政権交代と原子力政策の継続性 第2章 安保法制をめぐる政治過程(木下健) 1.安保法制の国会審議 2.立法過程とコミュニケーション戦略 3.分析枠組み 4.野党質疑の差異 5.与党主導による決着 第3章 沖縄基地問題をめぐる政治過程(杉浦功一) 1.沖縄の米軍基地問題と民主主義 2.沖縄基地問題をめぐる政治過程の見取り図 3.沖縄の米軍基地問題の起源 4.普天間飛行場移設問題の始まりと混迷 5.21世紀初めの沖縄米軍基地問題の展開 6.政権交代による「県外移設」の模索から「オール沖縄」へ 7.沖縄の基地問題の政治過程の特色と民主主義への示唆 第4章 憲法改正をめぐる政治過程(柳瀬昇) 1.日本国憲法の制定と55年体制の確立 2.55年体制下での展開と二つの憲法調査会 3.国民投票法の制定と新世紀の憲法論議 4.主な憲法改正の論点 5.憲法改正問題の本質 第2部 カウンター・デモクラシーの諸側面 第5章 カウンター・デモクラシーの世界的潮流――代議制民主主義の補完か,民主主義そのものの危機か?(山本達也) 1.カウンター・デモクラシーの世界的な広がり 2.カウンター・デモクラシーにおけるソーシャルメディアの役割 3.ポピュリズムの興隆を促す政治・経済状況 4.民主主義の脱定着論と民主主義の不況論 5.インターネットが民主主義に与える負の影響とその改善の試み 6.カウンター・デモクラシーをめぐる今後の展望 第6章 日本におけるカウンター・デモクラシーの展開(浅井直哉) 1.カウンター・デモクラシーの広がり 2.第一期:反原発デモの噴出 3.第二期:反原発の抗議行動から原発再稼働反対の抗議行動へ 4.第三期:特定秘密保護法から平和安全法制へ 5.特異な集団としてのSEALDs 6.カウンター・デモクラシーの共通点 第7章 カウンター・デモクラシーの担い手(岡田陽介) 1.カウンター・デモクラシーと政治参加 2.カウンター・デモクラシーとフリー・ライド 3.データの概要 4.政治参加の手段と規定要因(有権者調査) 5.大学生調査による分析 6.カウンター・デモクラシーの傍観者と当事者 第8章 カウンター・デモクラシーと主権者教育(松田憲忠) 1.デモクラシーをめぐる二つのベクトル 2.主権者教育の焦点 3.カウンター・デモクラシーの含意 4.主権者教育への期待 5.カウンター・デモクラシーの行方 終章 デモクラシーとカウンター・デモクラシーの間(岩崎正洋) 1.民主主義の揺らぎ 2.カウンター・デモクラシー論 3.日本のカウンター・デモクラシー 4.カウンター・デモクラシーの行方 人名索引 事項索引 執筆者紹介