月別アーカイブ: 2020年1月

田村哲樹/近藤康史/堀江孝司『政治学』(勁草書房、2020年)

目次

  • はじめに
  • 第I部 政治学を考える
    • 第1章 政治の境界――どこまでが政治なのか
      • 1.政治と経済
      • 2.政治と社会
      • 3.政治と法
      • 4.政治とは何か
    • 第2章 政治の場――政治はどこにあるのか
      • 1.国家
      • 2.市民社会
      • 3.親密圏
      • 4.国家を超える政治の場
    • 第3章 政治の制度――どこにどのような仕組みがあるのか
      • 1.政治体制と統治機構
      • 2.市民参加の制度
      • 3.国家を超える統治機構
    • 第4章 政治の登場人物――誰が「アクター」なのか
      • 1.政治家・政党
      • 2.官僚
      • 3.利益集団・圧力団体
      • 4.社会運動
      • 5.マスメディア
  • 第II部 政治学で考える
    • 第5章 民主主義
      • 1.民主主義の記述
      • 2.民主主義の説明
      • 3.民主主義の規範
    • 第6章 福祉国家
      • 1.福祉国家の記述
      • 2.福祉国家の説明
      • 3.福祉国家の規範
    • 第7章 経済
      • 1.経済の記述
      • 2.経済の説明
      • 3.経済の規範
    • 第8章 ジェンダー
      • 1.ジェンダーの記述
      • 2.ジェンダーの説明
      • 3.ジェンダーの規範
    • 第9章 文化
      • 1.文化の記述
      • 2.文化による説明
      • 3.文化の規範
  • 用語・人名解説
  • 参考文献
  • 事項索引
  • 人名索引

政所大輔『保護する責任――変容する主権と人道の国際規範』(勁草書房、2020年)

目次

  • 序章 規範としての保護する責任
    • 1 問題の所在
    • 2 先行研究の検討と本書の目的
    • 3 本書の意義と構成
  • 第1章 規範の動態をめぐる国際政治
    • 1 国際関係論における規範
    • 2 規範の複合性と変化
    • 3 規範の動態の説明枠組み
  • 第2章 保護する責任はどのようにして誕生したのか
    • 1 革命的な事件と社会通念の変化――規範的環境の醸成
    • 2 規範起業家としてのICISSと規範的アイディアの作成
    • 3 ICISS最終報告書の検討
  • 第3章 保護する責任はなぜ国連で取り上げられるようになったのか
    • 1 カナダ政府による説得活動とその失敗
    • 2 国連改革をめぐる動きと国連事務総長の戦略
    • 3 2005年世界サミット成果文書への文言挿入をめぐる交渉
  • 第4章 保護する責任は国連においてどのように主流化してきたのか
    • 1 保護する責任に対する加盟国の反発
    • 2 国連総会テーマ別討論の開催と総会決議の採択
    • 3 保護する責任の諸側面に関する事務総長報告と非公式相互対話
    • 4 新たな総会決議の模索と総会公式討論
  • 第5章 保護する責任はどのように実施されつつあるのか
    • 1 保護する責任の三つの柱――国家の責任,国際支援,適時かつ断固とした対応
    • 2 リビア危機への適用
    • 3 シリア危機と国際社会の対応――保護する責任の実施可能な範囲
    • 4 安保理決議と保護する責任
  • 終章 国際政治のなかの保護する責任
    • 1 理論的な発見と示唆
    • 2 今後の課題と展望
  • 参考文献
  • インタビュー・リスト
  • あとがき
  • 事項索引
  • 人名索引

外山文子『タイ民主化と憲法改革――立憲主義は民主主義を救ったか』(京都大学学術出版会、2020年)

目次

  • プロローグ 民主主義への不信感は民主主義の限界なのか?
  • 序章 タイ民主化を問う意義
    • 1 なぜ今,民主化が問われるのか
    • 2 理論的視座――立憲主義への再注目と政治の司法化
    • 3 立憲主義と民主主義:タイ公法学者の論争
  • 第1部 1990年代以降の憲法改革:契機と意図
    • 第1章 二つの憲法――1997年憲法と2007年憲法
      • 1 タイ民主化と憲法の歴史――1932年立憲革命から1991年クーデタ
      • 2 憲法改革の起点――争点の変化
      • 3 1997年“人民”憲法制定の背景と理念
      • 4 2006年クーデタと2007年憲法制定
      • 5 1997年憲法と2007年憲法――民主化と非民主化?
    • 第2章 政治改革運動再考――タイ「立憲主義」とは何か
      • 1 アモーンの「立憲主義」
      • 2 民主主義発展委員会の構想
      • 3 1997年憲法起草委員会
      • 4 2007年憲法起草委員会
      • 5 大衆への恐怖と憲法擁護規定
  • 第2部 憲法改革と民選権力
    • 第3章 憲法改革と執政権――タイ憲法における“国の基本政策方針”の政治的意味
      • 1 タイ国内における「国の基本政策方針」に関する議論
      • 2 タイ憲法における「国の基本政策方針」の変遷
      • 3 内閣(執政権)への影響―施政方針演説の変化
      • 4 タイ憲法「国の基本政策方針」の特徴
      • 5 民主主義を抑え込むタイ立憲主義
    • 第4章 憲法改革と立法権――抑え込まれるタイ立法権 選挙制度改革の分析
      • 1 1991年憲法の改正:選挙制度改革の始まり
      • 2 1997年憲法・2007年憲法による選挙制度改革
      • 3 1998年政党法・2007年政党法の特徴
      • 4 1998年選挙法と2007年選挙法の特徴
      • 5 選挙制度改革がもたらした結果
      • 6 政党と選挙を破壊する法改正
  • 第3部 憲法改革と非民選権力
    • 第5章 憲法改革と汚職取締り――汚職の創造:法規定と政治家批判
      • 1 汚職の法的定義の変遷
      • 2 汚職取締り状況と問題点――資産負債虚偽報告
      • 3 汚職取締り状況と問題点――利益相反
      • 4 汚職の「可能性」による取締り
    • 第6章 憲法改革と司法権――憲法裁判所と憲法に基づく独立機関の制度的問題
      • 1 機関設立の経緯と制度改正
      • 2 1997年憲法――独立機関パッケージの登場
      • 3 2007年憲法――独立機関パッケージの強化・拡大
      • 4 憲法裁判所・独立機関に対する検査
      • 5 憲法裁判所・独立機関による取締り
      • 6 裁定の中立性・公正性
      • 7 独立機関パッケージと「法による独裁」
    • 第7章 憲法改革と「非民選」立法権――2007年憲法と上院 その新たなる使命
      • 1 上院議員の人選制度
      • 2 上院議員選挙および任命の結果分析
      • 3 上院の権限の変化
      • 4 憲法改正をめぐる争い
      • 5 憲法裁判所判決と2014年クーデタ
  • 終章 タイ民主化と憲法改革
    • 1 タイ国民に与えた影響
    • 2 二つの憲法への評価とタックシン
    • 3 タイ民主主義と国王
    • 4 得をしたのは誰か
    • 5 タイ「立憲主義」「法の支配」の民主化への影響
  • エピローグ 2017年憲法を巡る攻防とタイ民主化の未来
    • 1 新憲法起草の目的
    • 2 二つの憲法草案の比較
    • 3 国民投票とワチラーロンコーン国王による修正指示
  • あとがき
  • 初出一覧
  • 参考文献