末近浩太『中東政治入門』(筑摩書房、2020年) ちくま新書 1514 2020年9月7日刊行 新書判, 336頁 出版社ページ 目次 第1章 国家――なぜ中東諸国は生まれたのか 第2章 独裁――なぜ民主化が進まないのか 第3章 紛争――なぜ戦争や内戦が起こるのか 第4章 石油――なぜ経済発展がうまくいかないのか 第5章 宗教――なぜ世俗化が進まないのか 終章 国際政治のなかの中東政治
大澤傑『独裁が揺らぐとき――個人支配体制の比較政治』(ミネルヴァ書房、2020年) MINERVA 人文・社会科学叢書 236 2020年3月30日刊行 A5判, 312頁 出版社ページ 目次 はしがき 図表一覧 序章 独裁の崩壊を理論化する 1 問題の所在――政治体制論と体制変動論の橋梁を築く 2 研究の目的――個人支配体制を研究する意義 3 本書の構成とリサーチ・デザイン 第I部 政治体制と体制変動の理論 第1章 個人支配体制とは何か 1 先行研究 2 個人支配体制を再考する 3 まとめ――個人支配体制の定義 第2章 体制変動の分析視角 1 個人支配体制の誕生 2 体制の持続――クライアンテリズムによる体制維持 3 体制崩壊の過程 4 アクター 5 社会経済構造の変動とクライアンテリズム 6 まとめ――個人支配体制の体制変動を読み解くために 第3章 個人支配体制の分析枠組み 1 体制危機の類型 2 軍部への懐柔戦略 3 政党による懐柔戦略――社会と政党エリートへ 4 理論仮説 5 個人支配体制の類型化と事例選択 6 資料と方法 7 まとめ――本書の分析視角と対象事例 第II部 個人支配体制の体制変動に関する事例比較 第4章 競争的権威主義型個人支配体制――反対派の政治参加を認めた独裁者 1 フィリピン――マルコスとピープル・パワー 2 インドネシア――スハルトとゴルカル主導の民主化 3 比較分析 第5章 疑似競争的権威主義型個人支配体制――反対派と協定した独裁者 1 ニカラグア――ソモサ王朝とサンディニスタ革命 2 パラグアイ――ストロエスネルと軍事クーデタ 3 比較分析 第6章 一党制型個人支配体制――反対派の政治参加を認めない独裁者 1 ルーマニア――チャウシェスクとルーマニア革命 2 スペイン――フランコの死とエリート主導の民主化 3 朝鮮民主主義人民共和国――金正日と金正恩の体制維持 4 イラン――モハンマド・レザー・シャーとイラン革命 5 比較分析 第7章 無党制型個人支配体制――サウジアラビアを事例として 1 誕生の概要 2 サウード家と軍部――懐柔資源としての軍 3 サウード家と社会――王族による分節化されたネットワーク 4 体制維持の現状 5 理論的な追試 終章 独裁が揺らぐとき 1 仮説検証――体制崩壊の成否と型式を分かつもの 2 パトロン=クライアントネットワークの構築から崩壊までの過程 3 結論――クライアンテリズムはいかにして独裁の脆弱性を規定するか 4 本研究の限界と今後の研究課題――クライアンテリズム研究の難しさ 参考文献 人名索引 事項索引
酒井大輔「「新しい政治学」の構想――大嶽秀夫の体制論とその方法」 『明治学院大学法律科学研究所年報』第34号、139-160頁 2018年7月31日発行 明治学院大学機関リポジトリ 目次 第1節 はじめに――科学としての政治学/科学史としての政治学史 [139] (1)歴史のなかの「科学としての政治学」 [139] (2)科学史としての政治学史 [139] (3)「新しい政治学」をめぐって [140] 第2節 方法的厳密性と体制分析の関心 [141] (1)分析対象の限定をめぐる議論 [141] (2)大嶽秀夫の後続世代批判 [141] 第3節 体制論――後期資本主義体制 [142] (1)体制とは何か [142] (2)大嶽秀夫の時代経験 [143] (3)大嶽秀夫の体制論 [144] 第4節 実証研究――事例研究による体制分析 [145] (1)政治権力 [145] i)多元主義 [146] ii)イデオロギー対立 [146] iii)ポピュリズム [147] (2)社会権力 [147] i)企業内政治 [147] ii)ジェンダー秩序 [148] (3)体制論の含意 [149] 第5節 おわりに [150] (1)ポスト・モダンの政治学 [150] (2)二つの政治学のあいだ [150]
日本比較政治学会 (編) 『日本比較政治学会年報 16 体制転換/非転換の比較政治』(ミネルヴァ書房、2014年) コメントを残す 出版社HP 体制転換/非転換の比較政治 (日本比較政治学会年報 第 16号) 作者: 日本比較政治学会 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2014/06/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 目次 遠藤貢「はじめに――体制の転換と非転換を考える」 宇山智彦「権威主義体制論の新展開に向けて――旧ソ連地域研究からの視角」 高橋百合子「ラテンアメリカにおける民主化と選挙管理機関」 浜中新吾「中東諸国の体制転換/非転換の論理」 今井真士「権威主義体制下の単一政党優位と体制転換――競合性の制度化の効果」 平田武「ハンガリーにおけるデモクラシーのバックスライディング」 藤嶋亮「南東欧諸国における寡頭的議会制からの移行――ルーマニアとブルガリアの比較から」 外山文子「タイにおける体制変動――憲法、司法、クーデタに焦点をあてて」 中西嘉宏「軍と政治的自由化――ミャンマーにおける軍事政権の「終焉」をめぐって」 増原綾子/鈴木絢女「二つのレフォルマシ――インドネシアとマレーシアにおける民主化運動と体制の転換・非転換」