大山礼子『政治を再建する、いくつかの方法――政治制度から考える』(日本経済新聞社、2018年) 2018年11月16日刊行 四六判, 234頁 出版社ページ 目次 第1章 首相は大統領より強い? 第2章 国会審議は無意味? 第3章 無能な議員が多すぎる? 第4章 選挙が政治をダメにする? 第5章 権力をチェックするのは誰?
『都市問題』第109巻第5号(2018年5月号) 2018年5月8日刊行 研究所ページ 目次 特集1 : 地方政治と政党 地方議会の選挙制度――都道府県議会選挙は比例代表制に(岩崎美紀子) 誰がための選挙制度改革? ――「街灯の下で鍵を探す」議論にならないために(木寺元) マルチレベルの政党組織――自民党の地方組織を中心に(笹部真理子) 二元代表制の理念と現実(山本健太郎) 首長選挙と政党政治――地方議会の選挙制度改革が首長選挙に与える影響(平野淳一) 旧民主党と都道府県議会会派(辻陽) 女性知事候補者は投票率をあげるか?(中條美和) 特集2 : 人口減少社会の公共施設・インフラ 公共施設・インフラの再編をめぐる背景と今後の焦点(瀬田史彦) 総合管理計画から個別施設計画への展開(上森貞行) 社会インフラのメンテナンスが抱える諸課題と今後の方向性――問題の本質はどこにあるのか?(家田仁) 人口減少社会における公共施設の多機能・複合化(南学) 自治体間連携と公共施設(中川雅之) 書評 早川和男著『「居住福祉資源」の思想』(田中暁子)
『法律時報』第1124号(2018年5月号) 2018年4月27日刊行 B5判, 184頁 出版社ページ 特集目次 特集:議会制の現状と改革の方向性 代議制民主主義と社会運動(山本英弘) 国会運営の比較政治的特徴(川人貞史) 参議院の存在意義(毛利透) 少数派・反対派・野党会派――政府統制の主体に関する覚書(村西良太) 解散権の制限――イギリスにおける実例から検討する(岩切大地) グローバルな法形成への国会の関与(山田哲史) 議会による執行府のコントロール――緊急事態による事例演習(糠塚康江) 軍事・諜報に対する議会統制(植松健一)
岩井奉信/岩崎正洋 (編) 『日本政治とカウンター・デモクラシー』(勁草書房、2017年) 2017年12月1日刊行 A5版, 304頁 出版社ページ 目次 はしがき 序章 現代日本における議会制民主主義の限界(岩井奉信) 1.岐路に立つ議会制民主主義 2.日本型議会の構図 3.時間をめぐるかけ引き 4.党議拘束と与党審査 5.安倍政権と官邸主導 6.今後の展望 第1部 現代日本の政治過程 第1章 原発をめぐる3.11以後の政治過程(松浦淳介) 1.福島第一原発事故の発生とその政治的影響 2.政治的環境と政策決定の「場」 3.エネルギー基本計画の改定過程 4.原子力規制組織の改編過程 5.政権交代と原子力政策の継続性 第2章 安保法制をめぐる政治過程(木下健) 1.安保法制の国会審議 2.立法過程とコミュニケーション戦略 3.分析枠組み 4.野党質疑の差異 5.与党主導による決着 第3章 沖縄基地問題をめぐる政治過程(杉浦功一) 1.沖縄の米軍基地問題と民主主義 2.沖縄基地問題をめぐる政治過程の見取り図 3.沖縄の米軍基地問題の起源 4.普天間飛行場移設問題の始まりと混迷 5.21世紀初めの沖縄米軍基地問題の展開 6.政権交代による「県外移設」の模索から「オール沖縄」へ 7.沖縄の基地問題の政治過程の特色と民主主義への示唆 第4章 憲法改正をめぐる政治過程(柳瀬昇) 1.日本国憲法の制定と55年体制の確立 2.55年体制下での展開と二つの憲法調査会 3.国民投票法の制定と新世紀の憲法論議 4.主な憲法改正の論点 5.憲法改正問題の本質 第2部 カウンター・デモクラシーの諸側面 第5章 カウンター・デモクラシーの世界的潮流――代議制民主主義の補完か,民主主義そのものの危機か?(山本達也) 1.カウンター・デモクラシーの世界的な広がり 2.カウンター・デモクラシーにおけるソーシャルメディアの役割 3.ポピュリズムの興隆を促す政治・経済状況 4.民主主義の脱定着論と民主主義の不況論 5.インターネットが民主主義に与える負の影響とその改善の試み 6.カウンター・デモクラシーをめぐる今後の展望 第6章 日本におけるカウンター・デモクラシーの展開(浅井直哉) 1.カウンター・デモクラシーの広がり 2.第一期:反原発デモの噴出 3.第二期:反原発の抗議行動から原発再稼働反対の抗議行動へ 4.第三期:特定秘密保護法から平和安全法制へ 5.特異な集団としてのSEALDs 6.カウンター・デモクラシーの共通点 第7章 カウンター・デモクラシーの担い手(岡田陽介) 1.カウンター・デモクラシーと政治参加 2.カウンター・デモクラシーとフリー・ライド 3.データの概要 4.政治参加の手段と規定要因(有権者調査) 5.大学生調査による分析 6.カウンター・デモクラシーの傍観者と当事者 第8章 カウンター・デモクラシーと主権者教育(松田憲忠) 1.デモクラシーをめぐる二つのベクトル 2.主権者教育の焦点 3.カウンター・デモクラシーの含意 4.主権者教育への期待 5.カウンター・デモクラシーの行方 終章 デモクラシーとカウンター・デモクラシーの間(岩崎正洋) 1.民主主義の揺らぎ 2.カウンター・デモクラシー論 3.日本のカウンター・デモクラシー 4.カウンター・デモクラシーの行方 人名索引 事項索引 執筆者紹介
松浦淳介『分裂議会の政治学――参議院に対する閣法提出者の予測的対応』(木鐸社、2017年) 2017年3月20日刊行 A5判, 230頁 出版社ページ 目次 第1章 問題の所在 1 現代日本の統治ルールと参議院 2 実証研究における方法論的課題 2.1 分裂議会における閣法の国会審議 2.2 閣法提出者の戦略的行動 3 先行研究の検討 4 本書の分析視角 5 本書の構成 第2章 分析枠組み 1 分析の対象 1.1 現行憲法下の分裂議会 1.2 分裂議会の分類 1.3 各分裂議会における国会政治 1.4 分析対象期間 2 理論的検討 2.1 日本の立法過程と拒否点 2.2 分裂議会における拒否点と拒否権プレイヤー 2.3 本書の仮説 3 本書の仮定 第3章 分裂議会における閣法の選別 1 閣法の類型化 2 仮説とその検証方法 2.1 本章の仮説 2.2 閣法の分類方法 3 分裂議会における重要法案の選別 4 選別法案の立法的帰結 4.1 法案別の国会審議結果 4.2 衆議院の再可決権と優先重要法案 5 本章の知見 第4章 分裂議会における閣法の根回し 1 閣法の立法過程における官僚の役割 2 事例の選択 3 仮説と分析手法 3.1 本章の仮説 3.2 操作化の方法 4 仮説の検証 4.1 根回しの対象者 4.2 根回しの時期 5 本章の知見 補論 政権交代と官僚行動 1 衆議院における多数派交代と官僚行動 2 仮説と分析手法 3 仮説の検証 4 本論の知見 第5章 分裂議会における閣法の国会提出 1 国会提出法案の取捨選択 2 理論的検討 2.1 本章の仮説 2.2 ゲームによる検討 3 事前準備法案の国会提出 4 特定秘密保護法案の立法過程 5 本章の知見 補論 一致議会からの継続法案の行方 第6章 分裂議会における重要法案の成立過程 1 民主党政権下における分裂議会の特質 2 対象法案をめぐる与野党の戦略的行動 2.1 社会保障・税一体改革関連法案の位置づけ 2.2 原子力規制関連法案の位置づけ 2.3 ゲームによる検討 3 立法的帰結 3.1 社会保障・税一体改革関連法案の帰結 3.2 原子力規制関連法案の立法過程とその帰結 4 本章の知見と含意 補論 東日本大震災の発生と与野党関係 1 本論の目的 2 分析枠組み 2.1 与野党の戦略的行動 2.2 分析の対象 2.3 作業仮説とデータ 3 実証分析 4 本論の知見 第7章 本書の結論 1 本書の知見 1.1 得られた知見 1.2 本書の含意 1.3 本書の応用可能性 2 残された課題 3 分裂議会の評価 参考資料 参考文献 Summary 索引