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網谷龍介『計画なき調整――戦後西ドイツ政治経済体制と経済民主化構想』(東京大学出版会、2021年)

目次

  • 資料・雑誌略語表
  • 序章 [1]
  • 第1章 戦後新秩序構想の布置 [25]
    • 第1節 ナチ体制期の戦後体制諸構想 [25]
    • 第2節 戦後労働運動の経済民主化構想――計画・公有化・共同決定 [45]
  • 第2章 戦後労働運動の組織建設――政党と団体の乖離の生成 [69]
    • 第1節 統一労組という革新 [70]
    • 第2節 社民党の「再建」 [79
  • 第3章 大連合型政治の展開と後退 [95]
    • 第1節 州憲法の制定――大連合型政治の可能性 [96]
    • 第2節 米英合同地区における社民党の下野と主導権の放棄 [116]
    • 第3節 基本法と「暫定措置」論 [126]
  • 第4章 経済民主化構想の進展と停滞 [133]
    • 第1節 公的経済組織をめぐる協調と対抗 [134]
    • 第2節 企業レベル共同決定と権力問題としての経済民主化 [148]
    • 第3節 労働協約法における労使の協調 [160]
  • 第5章 アデナウアー政権の成立と石炭・鉄鋼共同決定の成功 [167]
    • 第1節 1949年連邦議会選挙とアデナウアー政権の成立――大連合型政治の挫折 [167]
    • 第2節 労働組合の組織維持と新秩序実現 [178]
  • 第6章 経済民主化構想の挫折と社会的市場経済への適応 [199]
    • 第1節 経営組織法での敗北とコーポラティズムの放棄 [200]
    • 第2節 1953年連邦議会選挙――「新秩序」構想の終わり [215]
  • 終章 [229]
  • 注 [239]
  • 参考文献 [293]
  • あとがき [331]
  • 索引 [336]

田中拓道『リベラルとは何か――17世紀の自由主義から現代日本まで』(中央公論新社、2020年)

目次

  • はじめに [i]
  • 第1章 自由放任主義からリベラルへ [3]
    • 1 リベラルをどうとらえるか [3]
    • 2 近代の自由主義 [7]
    • 3 リベラルの登場 [14]
    • 4 リベラル・コンセンサス [25]
  • 第2章 新自由主義vs.文化的リベラル [35]
    • 1 1970年代の転換 [35]
    • 2 新自由主義の挑戦 [39]
    • 3 文化的リベラルの登場と限界 [52]
  • 第3章 グローバル化とワークフェア競争国家 [69]
    • 1 「新しい社会的リスク」と社会の二分化 [69]
    • 2 ワークフェア競争国家の定着 [82]
  • 第4章 現代リベラルの可能性 [91]
    • 1 ロールズによる思想的刷新 [92]
    • 2 担い手の変容 [108]
    • 3 現代リベラルの政策パッケージ [115]
  • 第5章 排外主義ポピュリズムの挑戦 [129]
    • 1 排外主義ポピュリズムの台頭と変容 [129]
    • 2 リベラルのジレンマ [136]
    • 3 リベラルは排外主義に対抗できるか [142]
  • 第6章 日本のリベラル――日本のリベラルをどうとらえるか [153]
    • 1 戦前・戦後の自由と自由主義 [156]
    • 2 リベラルの揺籃と保守回帰 [163]
    • 3 グローバル化とリベラルの挫折 [172]
  • 終章 リベラルのゆくえ [189]
  • おわりに [196]
  • 参考文献 [208]

スティーヴン・D. クラズナー (編) 『国際レジーム』(河野勝監訳、勁草書房、2020年)

  • 2020年10月30日刊行
  • A5判, 480頁
  • 原著: Stephen D. Krasner ed. International Regimes (Cornell University Press, 1983)
  • 出版社ページ

目次

  • ポリティカル・サイエンス・クラシックス 刊行にあたって
  • 日本語版への序文
  • 第I部 概説
    • 第1章 構造的原因とレジームの結果:媒介変数としてのレジーム(スティーヴン・D. クラズナー)
      • 1.レジームとレジーム変化の定義
      • 2.レジームは重要か?
      • 3.レジームの発展の説明
      • 4.結論
    • 第2章 言葉は人を傷つける:レジームについて誰が誰に何を語ったか(アーンスト・B. ハース)
      • 1.レジーム研究の知的設定
      • 2.レジームと有機的メタファー
      • 3.レジームと機械的メタファー
      • 4.進化論的シンセシス?
  • 第II部 グロチウス主義の見方
    • 第3章 国際レジーム:帰納的分析からの教訓(ドナルド・J. プッチャーラ/レイモンド・F. ホプキンス)
      • 1.比較研究にとって重要なレジームの区別
      • 2.植民地主義レジーム,1870~1914年
      • 3.食糧レジーム,1949~1980年
      • 4.結論
    • 第4章 レジームのダイナミクス:国際レジームの出現と崩壊(オラン・R. ヤング)
      • 1.人間が作り出した産物としてのレジーム
      • 2.レジームの形成
      • 3.レジームの変容
      • 4.結論
  • 第III部 構造主義の見方
    • 第5章 調整と協力:アナーキーな世界におけるレジーム(アーサー・A. スタイン)
      • 1.アナーキーとレジーム
      • 2.協力と調整
      • 3.レジームと利害
      • 4.結論
    • 第6章 国際レジームに対する需要(ロバート・O. コヘイン)
      • 1.システム制約-選択分析:長所と限界
      • 2.国際レジームの文脈と機能
      • 3.国際レジームの需要理論の諸要素
      • 4.国際レジームにおける情報,公開性,およびコミュニケーション
      • 5.不確実性への対処:保険としてのレジーム
      • 6.結論
  • 第IV部 事例
    • 第7章 安全保障レジーム(ロバート・ジャーヴィス)
      • 1.なぜ安全保障は異なるのか
      • 2.安全保障レジームの形成条件
      • 3.安全保障レジームとしてのヨーロッパ協調
      • 4.勢力均衡
      • 5.戦後の安全保障
      • 6.結論
    • 第8章 国際レジーム,取引,そして変化:戦後経済秩序に埋め込まれた自由主義(ジョン・ジェラルド・ラギー)
      • 1.国際的権威の構造
      • 2.埋め込まれた自由主義という妥協
      • 3.補完的な取引の流れ
      • 4.規範支配型変化
      • 5.歪み,矛盾,そして展望
    • 第9章 貿易のトランスフォーメーション:レジーム変化の源泉と効果(チャールズ・リプソン)
      • 1.今日の貿易レジームはどれほど自由主義的か
      • 2.レジーム変化の説明
      • 3.貿易レジームのインパクト
      • 4.結論
    • 第10章 GATTと貿易障壁規制:レジームのダイナミクスと機能(ジョック・A. フィンレイソン/マーク・W. ザッカー)
      • 1.レジームのダイナミクス:枠組みとプログラムの進化
      • 2.GATTレジームの機能
    • 第11章 国際収支のファイナンシング:レジームの進化(ベンジャミン・J. コーエン)
      • 1.ファイナンシングの役割
      • 2.ブレトンウッズ体制
      • 3.レジームの進化
      • 4.レジームと行動の関係
      • 5.レジームの管轄区域
  • 第V部 反対と賛成,それぞれの結論
    • 第12章 気をつけろ,ドラゴンがいるぞ!:レジーム分析への批判(スーザン・ストレンジ)
      • 1.レジーム概念に関する5つの批判
      • 2.より良い代替案の概要
    • 第13章 レジームとリアリズムの限界:自律変数としてのレジーム(スティーヴン・D. クラズナー)
      • 1.リアリズムの2つの見方:ビリヤードボールと構造プレート
      • 2.レジームの自律性:ラグとフィードバック
      • 3.結論
  • 監訳者あとがき
  • 索引
  • 著者・訳者紹介

渡部純「構造論的日本政治研究の系譜――公私領域の制度的編制をめぐって」

  • 東北大学『法学』第72巻第6号、232-276頁
  • 2009年1月発行

目次

  • 序論 [232]
    • (1)構造改革の時代 [232]
    • (2)小沢一郎の主張 [233]
    • (3)リヴィジョニストの日本批判 [235]
    • (4)プロトタイプとしての丸山真男 [236]
    • (5)本稿の課題 [239]
  • 第一章 チャルマーズ・ジョンソンの「資本主義的発展指向型国家」論 [241]
    • 第一節 概観 [241]
      • (1)「リヴィジョニストのゴッドファーザー」 [241]
      • (2)国家-社会の制度 [242]
    • 第二節 公私領域の制度的編制 [243]
      • (1)通産省による制度的編制 [243]
      • (2)官僚優位の構造 [244]
    • 第三節 理論射程 [245]
      • (1)構造改革論への含意 [245]
      • (2)理論的な課題 [246]
  • 第二章 京極純一の「コスモス」論 [248]
    • 第一節 概観 [248]
      • (1)文化論的アプローチ [248]
      • (2)ノモスとコスモスの制度 [249]
    • 第二節 公私領域の制度編制 [250]
      • (1)政治腐敗の構造 [250]
      • (2)「堅気の人」と政治 [252]
    • 第三節 理論射程 [256]
      • (1)構造改革論への含意 [256]
      • (2)理論的な課題 [257]
  • 第三章 樋渡展洋の「組織された市場」論 [258]
    • 第一節 概観 [258]
      • (1)比較政治経済学の射程 [258]
      • (2)市場組織の制度 [258]
    • 第二節 公私領域の制度編制 [259]
      • (1)組織された市場 [259]
      • (2)社会党支持基盤の融解 [260]
    • 第三節 理論射程 [261]
      • (1)構造改革論への含意 [261]
      • (2)理論的な課題 [262]
  • 第四章 大嶽秀夫の「イデオロギー対立軸」論 [264]
    • 第一節 概観 [264]
      • (1)多元主義 [264]
      • (2)イデオロギー対立軸という制度 [264]
    • 第二節 公私領域の制度的編制 [264]
      • (1)経済領域の自律性 [264]
      • (2)社会党現実主義化の阻害要因 [265]
    • 第三節 理論射程 [266]
      • (1)構造改革論への含意 [267]
      • (2)理論的な課題 [267]
  • 結論 [268]
    • (1)公的領域と私的領域 [269]
    • (2)理論的刷新への要諦 [270]
    • (3)エートス論の再構成に向けて [272]