- 『北海学園大学法学研究』第54巻第2号、1-29頁
- 2018年9月30日発行
- HOKUGA
目次
- 一、国家と家族の権力をめぐる議論の概観 [1]
- 二、フィルマーの父権論 [2]
- (1)フィルマーの父権論の構造 [2]
- (2)女性を抑圧する二つの「自然」――当時の社会における女性の位置づけ [5]
- 三、ホッブズの母権論 [7]
- (1)「自然状態」における人間 [7]
- (2)「獲得によるコモンウェルス」 [8]
- ①二種の支配形態 [8]
- ②「自然的力」による支配の「獲得」 [10]
- 四、ホッブズの母権論の意味 [11]
- (1)女性を抑圧する二つの「自然」からの解放 [11]
- (2)「合意」概念の革命性 [12]
- (3)「合意」と女性 [17]
- 五、ロックの社会契約と「性契約」という問題 [18]
- (1)父権論に対する批判 [18]
- (2)女性の「自然」による従属――「性契約」という問題 [20]
- (3)「社会契約」と権力の変質 [23]