タグ別アーカイブ: ポピュリズム

水島治郎 (編) 『ポピュリズムという挑戦――岐路に立つ現代デモクラシー』(岩波書店、2020年)

目次

  • はじめに(水島治郎)
  • 第I部 ポピュリズムとは何か
    • 第1章 「主流化」するポピュリズム? ――西欧の右翼ポピュリズムを中心に(古賀光生)
    • 第2章 中間団体の衰退とメディアの変容――「中抜き」時代のポピュリズム(水島治郎)
    • 第3章 遅れてきたポピュリズムの衝撃――政党政治のポピュリズム抑制機能とその瓦解?(今井貴子)
  • 第II部 揺れるヨーロッパ
    • 第4章 「ドイツのための選択肢(AfD)」の台頭(野田昌吾)
    • 第5章 フランス選挙政治――エマニュエル・マクロンとマリーヌ・ルペンの対決(土倉莞爾)
    • 第6章 イタリアにおける同盟の挑戦――「主流化」をめぐるジレンマへの対応(伊藤武)
    • 第7章 オーストリアにおけるクルツ政権の誕生――主流政党のポピュリズム化とポピュリスト政党の主流化(古賀光生)
  • 第III部 民主主義への挑戦――ローカルからグローバルへ
    • 第8章 地方選挙での苦悩―― 二〇一八年オランダ自治体議会選挙で自由党はなぜ負けたのか(作内由子)
    • 第9章 直接民主主義(国民投票)とポピュリズム――スイスの事例で考える(田口晃)
    • 第10章 革命と焦土――二〇一七年フランス大統領・下院選挙の衝撃 (中山洋平)
    • 第11章 トランプ時代のアメリカにおけるポピュリズム(西山隆行)
    • 第12章 地域からのポピュリズム――橋下維新、小池ファーストと日本政治(中北浩爾)
  • おわりに(水島治郎)

シャンタル・ムフ『左派ポピュリズムのために』(山本圭/塩田潤訳、明石書店、2019年)

左派ポピュリズムのために

  • 原著: Chantal Mouffe, For a Left Populism (Verso, 2018)
  • 2019年1月31日刊行
  • 出版社ページ

目次

  • 序論
  • 1 ポピュリスト・モーメント
  • 2 サッチャリズムの教訓
  • 3 民主主義を根源化すること
  • 4 人民の構築
  • 結論
  • 付録
  • 謝辞
  • 原注
  • 訳注
  • 訳者解題
  • 索引

エルネスト・ラクラウ『ポピュリズムの理性』(澤里岳史/河村一郎訳、明石書店、2018年)

ポピュリズムの理性

  • 原著: Ernesto Laclau, On Populist Reason (Verso, 2005)
  • 2018年12月20日刊行
  • 出版社ページ

目次

  • 序文
  • 第I部 大衆への侮蔑
    • 第1章 ポピュリズム――多義性と逆説
      • ポピュリズムに関する文献の袋小路
      • 代替アプローチを求めて
    • 第2章 ル・ボン――暗示と歪曲された表象
    • 第3章 暗示、模倣、同一化
      • 暴徒と社会の解体
      • 催眠術と犯罪学
      • タルドとマクドゥーガル
      • フロイトによる突破
      • 結論――出発点に向かって
  • 第II部 「人民」を構築する
    • 第4章 「人民」、空虚の言説的産出
      • 存在論に関する幾つかの瞥見
      • 要求と人民アイデンティティ
      • 等価性の冒険
      • 敵対、差異、代表
      • 「人民」の内的構造化
      • 名指しと情動
      • ポピュリズム
      • 補論――なぜ幾つかの要求を「民主的」と呼ぶのか?
    • 第5章 浮遊するシニフィアン、社会的異質性
      • 浮遊すること――シニフィアンの劫罰ないしは運命か?
      • 異質性が登場する
    • 第6章 ポピュリズム、代表、民主主義
      • 代表の二つの相貌
      • 民主主義と人民アイデンティティ
  • 第III部 ポピュリズムの諸形態
    • 第7章 ポピュリズムの遍歴譚
    • 第8章 「人民」の構築にとっての障碍と限界
      • オマハ綱領から一八九六年選挙での敗北へ
      • アタテュルクの六本の矢
      • ペロンの帰還
  • 結論
    • ジジェク――火星人を待ちながら
    • ハートとネグリ――神は与え給う
    • ランシエール――人民の再発見
  • 解説――『ポピュリズムの理性』に寄せて(山本圭)
  • 訳者あとがき
  • 索引

善教将大『維新支持の分析―― ポピュリズムか、有権者の合理性か』(有斐閣、 2018年)

維新支持の分析 -- ポピュリズムか,有権者の合理性か

  • 2018年12月20日刊行
  • A5判上製,  272頁
  • 出版社ページ
  • 書評
    • 市島宗典・評(『公共選択』72号、166-168頁、2019年)
    • 善教将大「自著を語る」(『書斎の窓』667号、25-29頁、2020年1月)

目次

  • 序章 課題としての維新支持研究
  • 第1部 問いと仮説
    • 第1章 維新をめぐる2つの謎
    • 第2章 維新政治のパズルを解く
  • 第2部 維新支持と投票行動
    • 第3章 維新支持とポピュリズム
    • 第4章 なぜ維新は支持されるのか:維新RFSEによる検証
    • 第5章 維新ラベルと投票選択:コンジョイント実験による検証
  • 第3部 特別区設置住民投票
    • 第6章 都構想知識の分析
    • 第7章 投票用紙は投票行動を変えるのか:投票用紙フレーミング実験による検証
    • 第8章 特別区設置住民投票下の投票行動
  • 終章 我々は民主主義を信頼できるのか
  • 補論A 批判的志向性は反対を促すか:サーベイ実験による検証
  • 補論B 都民ファーストの躍進とポピュリズム

古賀光生「戦略、組織、動員(6・完)――右翼ポピュリスト政党の政策転換と党組織」

  • 『国家学会雑誌』第127巻第3・4号、98-142頁
  • 2014年4月発行
  • 1)、(2)、(3)、(4)、(5

目次

  • 結論 組織、戦略、動員
    • 第二節 本稿の含意と適応可能性 [99]
      • 第一項 本稿の含意 [99]
        • (一)戦略的主体としての右翼ポピュリスト政党 [99]
        • (二)政策転換における組織のインパクト [101]
        • (三)組織内外における支持の動員――政策転換と党内論争の帰結 [105]
      • 第二項 本稿の適用可能性 [111]
        • (一)政党の目的合理性と動員戦略――政党システム論の再考 [111]
        • (二)政党政治における二レベル・ゲームと動員戦略 [112]
      • 第三項 本稿の限界と今後の課題 [113]
        • (一)欧州統合に伴う政党政治の変容 [113]
        • (二)既成政党の対応の相違 [115]

古賀光生「戦略、組織、動員(5)――右翼ポピュリスト政党の政策転換と党組織」

  • 『国家学会雑誌』第127巻第1・2号、78-130頁
  • 2014年2月発行
  • 1)、(2)、(3)、(4)、(6

目次

  • 第六章 政策転換と党の組織構造――例外としてのイタリア [79]
    • はじめに [79]
    • 第一節 LNの組織化 [80]
      • 第一項 党の成立から組織化まで [80]
        • (一)党の成立過程 [81]
        • (二)党の台頭 [83]
        • (三)組織化 [85]
      • 第二項 変化への対応 [88]
        • (一)状況の変化 [88]
        • (二)対応をめぐる論点 [90]
        • (三)党内対立 [91]
    • 第二節 MSIの「社会的」性質 [94]
      • 第一項 党の台頭と組織化 [95]
        • (一)党の成立と支持の拡大 [95]
        • (二)「参入戦略」の蹉跌と急進化 [97]
        • (三)党組織の整備 [99]
      • 第二項 フィーニの挫折と再浮上 [101]
        • (一)状況の変化 [101]
        • (二)変化への対応 [102]
        • (三)第一共和制崩壊局面におけるMSIの浮上 [103]
  • 結論 組織、戦略、動員 [108]
    • 第一節 事例の再検討 [108]
      • 第一項 ドイツの共和党とフランスの国民戦線――極右勢力の帰趨をめぐって [108]
        • (一)共和党と国民戦線の共通点と相違点 [108]
        • (二)固有の文脈――REP [110]
        • (三)固有の争点――FN [112]
      • 第二項 北欧の進歩党における新自由主義政策の転換 [114]
        • (一)デンマークとノルウェーにおける進歩党 [114]
        • (二)デンマークの進歩党 [116]
        • (三)ノルウェーの進歩党 [118]
      • 第三項 民族主義的勢力の帰趨――ベルギーとオーストリア [119]
        • (一)ベルギーのVUとオーストリアのFPÖにおける共通点と相違点 [119]
        • (二)VUにおける固有の論点 [121]
        • (三)FPÖにおける固有の論点 [123]
      • 第四項 イタリアにおける右翼ポピュリスト政党の組織と政策 [124]
        • (一)LNの党組織 [124]
        • (二)MSIの党内論争 [126]

古賀光生「戦略、組織、動員(4)――右翼ポピュリスト政党の政策転換と党組織」

  • 『国家学会雑誌』第126巻第11・12号、57-123頁
  • 2013年12月発行
  • 1)、(2)、(3)、(5)、(6

目次

  • 第四章 民族主義政党の帰趨――ベルギーとオーストリアの急進右翼 [58]
    • はじめに [58]
      • (一)事例の検討 [58]
      • (二)九〇年代におけるVUとFPÖの課題 [59]
    • 第一節 ベルギーにおける民族主義政党のディレンマ [62]
      • 第一項 党の成立から組織化まで [62]
        • (一)党の成立過程 [62]
        • (二)党の台頭とその背景 [64]
        • (三)党の組織化と路線対立 [65]
      • 第二項 変化への対応 [68]
        • (一)状況の変化 [68]
          • (イ)連邦制の導入と主要政党の変化 [68]
          • (ロ)VBの台頭 [70]
        • (二)対応をめぐる論点 [73]
        • (三)党内対立とその帰趨 [[76]
    • 第二節 オーストリア自由党の組織再編 [78]
      • 第一項 FPÖの成立と組織化 [79]
        • (一)党の成立と政党システムへの参入 [79]
        • (二)八〇年代におけるFPÖの組織構造と党内政治 [80]
          • (イ)党の組織構造 [80]
          • (ロ)八〇年代の党内政治 [81]
          • (ハ)ハイダーの党首就任過程 [82]
        • (三)党組織の再編 [84]
          • (イ)新たな動員手法の導入 [85]
          • (ロ)人事の刷新 [86]
          • (ハ)州組織への浸透 [88]
            • (a)党員の少ない州 [90]
            • (b)党員の多い州 [93]
      • 第二項 政策転換の過程 [96]
        • (一)政策転換の背景 [96]
        • (二)対応をめぐる論点 [98]
        • (三)党内対立の帰趨 [102]
    • 小括 [104]

古賀光生「戦略、組織、動員(3)――右翼ポピュリスト政党の政策転換と党組織」

  • 『国家学会雑誌』第126巻第9・10号、66-115頁
  • 2013年10月発行
  • 1)、(2)、(4)、(5)、(6

目次

  • 第三章 新自由主義の撤回――デンマークとノルウェーの進歩党 [67]
    • 第一節 デンマークの進歩党 [89]
      • 第一項 党の台頭と組織化 [69]
        • (一)党の成立過程 [69]
        • (二)支持拡大の背景 [71]
        • (三)創設直後の組織化 [73]
      • 第二項 変化への対応 [78]
        • (一)状況の変化 [78]
        • (二)対応をめぐる論点 [80]
        • (三)党内対立とその帰趨 [84]
    • 第二節 ノルウェーの進歩党 [89]
      • 第一項 党の台頭と組織化 [89]
        • (一)党の成立過程 [89]
        • (二)党の支持拡大の背景と停滞 [91]
        • (三)党組織化の進展 [93]
      • 第二項 変化への対応 [96]
        • (一)状況の変化 [96]
        • (二)対応をめぐる論点 [97]
        • (三)党内対立とその帰趨 [101]
    • 小括 デンマークとノルウェーの比較の含意 [104]

古賀光生「戦略、組織、動員(2)――右翼ポピュリスト政党の政策転換と党組織」

  • 『国家学会雑誌』第126巻第7・8号、43-95頁
  • 2013年8月発行
  • 1)、(3)、(4)、(5)、(6

目次

  • 第一章 分析枠組
    • 第二節 集権的組織の構築――分析枠組の提示
      • 第五項 事例選択 [44]
        • (一)比較の組み合わせ [44]
        • (二)極右的な傾向の抑制――ドイツとフランスの極右政党 [45]
        • (三)新自由主義の撤回をめぐって――北欧の進歩党 [46]
        • (四)民族主義政党の帰趨――VUとFPÖ [48]
        • (五)例外としてのイタリア [50]
  • 第二章 極右的傾向の抑制――ドイツとフランスの極右政党 [51]
    • 第一節 ドイツにおける共和党の蹉跌 [57]
      • 第一項 成立から組織化まで [57]
        • (一)成立の過程 [57]
        • (二)REPの台頭 [60]
        • (三)党勢拡大期における組織化 [62]
      • 第二項 政策転換の失敗 [65]
        • (一)ドイツ統一とREP [65]
        • (二)政策転換の挫折 [67]
        • (三)党の組織構造と政策転換 [70]
    • 第二節 フランスにおける極右の定着 [72]
      • 第一項 党の成立と組織化 [72]
        • (一)党の成立過程――戦後の極右運動からFNの創設へ [72]
        • (二)政党システムへの参入 [74]
        • (三)組織化の進展 [76]
      • 第二項 党の政策移行 [80]
        • (一)政治状況の変化 [80]
        • (二)変化への対応を巡る論点 [82]
        • (三)対立の焦点と党組織 [85]

古賀光生「戦略、組織、動員(1)――右翼ポピュリスト政党の政策転換と党組織」

  • 『国家学会雑誌』第126巻第5・6号、1-67頁
  • 2013年6月発行
  • 2)、(3)、(4)、(5)、(6

目次

  • 序章 問題の所在と本稿の目的 [1]
    • 第一節 分析の対象 [2]
      • 第一項 右翼ポピュリスト政党の台頭 [2]
        • (一)問題への関心 [2]
        • (二)分析対象の呼称 [5]
        • (三)極右的傾向の検討 [7]
      • 第二項 右翼ポピュリスト政党の性質 [9]
        • (一)右翼と呼ぶ根拠 [9]
        • (二)ポピュリストの性質規定 [10]
      • 第三項 分析の対象 [12]
    • 第二節 問題の所在 [13]
      • 第一項 研究の動向 [13]
        • (一)研究の進展 [13]
        • (二)初期の研究の傾向 [14]
      • 第二項 残された課題 [16]
  • 第一章 分析枠組 [20]
    • 第一節 先行研究の概観――右翼ポピュリスト政党の政策転換をめぐる論点の整理 [21]
      • 第一項 右翼ポピュリスト政党の政策への支持 [21]
        • (一)支持理由の検討――積極的な支持か異議申し立てか [21]
        • (二)政策提示の内容――「右派権威主義」と選挙市場の隙間 [23]
        • (三)政党間競合の変化 [24]
        • (四)排外主義の支持理由 [26]
        • (五)隙間争点としての福祉排外主義の意義――政策競合と支持層の観点から [27]
      • 第二項 政策の固定性をめぐる先行諸仮説の検討 [30]
        • (一)移民争点の位置づけ [30]
        • (二)イデオロギーの重視と政策的な一貫性 [31]
        • (三)政治目標間の対立 [32]
      • 第三項 右翼ポピュリスト政党による組織の整備 [33]
        • (一)右翼ポピュリスト政党の組織化 [33]
        • (二)制約条件としての党組織 [35]
        • (三)集権的な組織の利点 [36]
    • 第二節 集権的組織の構築――分析枠組の提示 [38]
      • 第一項 政策転換への抵抗 [38]
        • (一)誰が政策転換に抵抗するか [38]
        • (二)どの政治目標が対立するか [40]
      • 第二項 政策転換の条件 [41]
        • (一)動員戦略における一致 [41]
        • (二)政治的な資源の配分 [43]
      • 第三項 党内における権力の循環過程 [44]
        • (一)党首と執行部の選出 [44]
        • (二)議員候補者の擁立と統制 [45]
        • (三)地方組織の統制 [46]
      • 第四項 統制の条件としての党成立期の分析 [48]
        • (一)成立期を分析する意義 [48]
        • (二)組織整備と議席獲得のタイミング [49]