- 2017年12月1日刊行
- A5版, 304頁
- 出版社ページ
目次
- はしがき
- 序章 現代日本における議会制民主主義の限界(岩井奉信)
- 1.岐路に立つ議会制民主主義
- 2.日本型議会の構図
- 3.時間をめぐるかけ引き
- 4.党議拘束と与党審査
- 5.安倍政権と官邸主導
- 6.今後の展望
- 第1部 現代日本の政治過程
- 第1章 原発をめぐる3.11以後の政治過程(松浦淳介)
- 1.福島第一原発事故の発生とその政治的影響
- 2.政治的環境と政策決定の「場」
- 3.エネルギー基本計画の改定過程
- 4.原子力規制組織の改編過程
- 5.政権交代と原子力政策の継続性
- 第2章 安保法制をめぐる政治過程(木下健)
- 1.安保法制の国会審議
- 2.立法過程とコミュニケーション戦略
- 3.分析枠組み
- 4.野党質疑の差異
- 5.与党主導による決着
- 第3章 沖縄基地問題をめぐる政治過程(杉浦功一)
- 1.沖縄の米軍基地問題と民主主義
- 2.沖縄基地問題をめぐる政治過程の見取り図
- 3.沖縄の米軍基地問題の起源
- 4.普天間飛行場移設問題の始まりと混迷
- 5.21世紀初めの沖縄米軍基地問題の展開
- 6.政権交代による「県外移設」の模索から「オール沖縄」へ
- 7.沖縄の基地問題の政治過程の特色と民主主義への示唆
- 第4章 憲法改正をめぐる政治過程(柳瀬昇)
- 1.日本国憲法の制定と55年体制の確立
- 2.55年体制下での展開と二つの憲法調査会
- 3.国民投票法の制定と新世紀の憲法論議
- 4.主な憲法改正の論点
- 5.憲法改正問題の本質
- 第1章 原発をめぐる3.11以後の政治過程(松浦淳介)
- 第2部 カウンター・デモクラシーの諸側面
- 第5章 カウンター・デモクラシーの世界的潮流――代議制民主主義の補完か,民主主義そのものの危機か?(山本達也)
- 1.カウンター・デモクラシーの世界的な広がり
- 2.カウンター・デモクラシーにおけるソーシャルメディアの役割
- 3.ポピュリズムの興隆を促す政治・経済状況
- 4.民主主義の脱定着論と民主主義の不況論
- 5.インターネットが民主主義に与える負の影響とその改善の試み
- 6.カウンター・デモクラシーをめぐる今後の展望
- 第6章 日本におけるカウンター・デモクラシーの展開(浅井直哉)
- 1.カウンター・デモクラシーの広がり
- 2.第一期:反原発デモの噴出
- 3.第二期:反原発の抗議行動から原発再稼働反対の抗議行動へ
- 4.第三期:特定秘密保護法から平和安全法制へ
- 5.特異な集団としてのSEALDs
- 6.カウンター・デモクラシーの共通点
- 第7章 カウンター・デモクラシーの担い手(岡田陽介)
- 1.カウンター・デモクラシーと政治参加
- 2.カウンター・デモクラシーとフリー・ライド
- 3.データの概要
- 4.政治参加の手段と規定要因(有権者調査)
- 5.大学生調査による分析
- 6.カウンター・デモクラシーの傍観者と当事者
- 第8章 カウンター・デモクラシーと主権者教育(松田憲忠)
- 1.デモクラシーをめぐる二つのベクトル
- 2.主権者教育の焦点
- 3.カウンター・デモクラシーの含意
- 4.主権者教育への期待
- 5.カウンター・デモクラシーの行方
- 第5章 カウンター・デモクラシーの世界的潮流――代議制民主主義の補完か,民主主義そのものの危機か?(山本達也)
- 終章 デモクラシーとカウンター・デモクラシーの間(岩崎正洋)
- 1.民主主義の揺らぎ
- 2.カウンター・デモクラシー論
- 3.日本のカウンター・デモクラシー
- 4.カウンター・デモクラシーの行方
- 人名索引
- 事項索引
- 執筆者紹介