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岩井奉信/岩崎正洋 (編) 『日本政治とカウンター・デモクラシー』(勁草書房、2017年)

日本政治とカウンター・デモクラシー

目次

  • はしがき
  • 序章 現代日本における議会制民主主義の限界(岩井奉信)
    • 1.岐路に立つ議会制民主主義
    • 2.日本型議会の構図
    • 3.時間をめぐるかけ引き
    • 4.党議拘束と与党審査
    • 5.安倍政権と官邸主導
    • 6.今後の展望
  • 第1部 現代日本の政治過程
    • 第1章 原発をめぐる3.11以後の政治過程(松浦淳介)
      • 1.福島第一原発事故の発生とその政治的影響
      • 2.政治的環境と政策決定の「場」
      • 3.エネルギー基本計画の改定過程
      • 4.原子力規制組織の改編過程
      • 5.政権交代と原子力政策の継続性
    • 第2章 安保法制をめぐる政治過程(木下健)
      • 1.安保法制の国会審議
      • 2.立法過程とコミュニケーション戦略
      • 3.分析枠組み
      • 4.野党質疑の差異
      • 5.与党主導による決着
    • 第3章 沖縄基地問題をめぐる政治過程(杉浦功一)
      • 1.沖縄の米軍基地問題と民主主義
      • 2.沖縄基地問題をめぐる政治過程の見取り図
      • 3.沖縄の米軍基地問題の起源
      • 4.普天間飛行場移設問題の始まりと混迷
      • 5.21世紀初めの沖縄米軍基地問題の展開
      • 6.政権交代による「県外移設」の模索から「オール沖縄」へ
      • 7.沖縄の基地問題の政治過程の特色と民主主義への示唆
    • 第4章 憲法改正をめぐる政治過程(柳瀬昇)
      • 1.日本国憲法の制定と55年体制の確立
      • 2.55年体制下での展開と二つの憲法調査会
      • 3.国民投票法の制定と新世紀の憲法論議
      • 4.主な憲法改正の論点
      • 5.憲法改正問題の本質
  • 第2部 カウンター・デモクラシーの諸側面
    • 第5章 カウンター・デモクラシーの世界的潮流――代議制民主主義の補完か,民主主義そのものの危機か?(山本達也)
      • 1.カウンター・デモクラシーの世界的な広がり
      • 2.カウンター・デモクラシーにおけるソーシャルメディアの役割
      • 3.ポピュリズムの興隆を促す政治・経済状況
      • 4.民主主義の脱定着論と民主主義の不況論
      • 5.インターネットが民主主義に与える負の影響とその改善の試み
      • 6.カウンター・デモクラシーをめぐる今後の展望
    • 第6章 日本におけるカウンター・デモクラシーの展開(浅井直哉)
      • 1.カウンター・デモクラシーの広がり
      • 2.第一期:反原発デモの噴出
      • 3.第二期:反原発の抗議行動から原発再稼働反対の抗議行動へ
      • 4.第三期:特定秘密保護法から平和安全法制へ
      • 5.特異な集団としてのSEALDs
      • 6.カウンター・デモクラシーの共通点
    • 第7章 カウンター・デモクラシーの担い手(岡田陽介)
      • 1.カウンター・デモクラシーと政治参加
      • 2.カウンター・デモクラシーとフリー・ライド
      • 3.データの概要
      • 4.政治参加の手段と規定要因(有権者調査)
      • 5.大学生調査による分析
      • 6.カウンター・デモクラシーの傍観者と当事者
    • 第8章 カウンター・デモクラシーと主権者教育(松田憲忠)
      • 1.デモクラシーをめぐる二つのベクトル
      • 2.主権者教育の焦点
      • 3.カウンター・デモクラシーの含意
      • 4.主権者教育への期待
      • 5.カウンター・デモクラシーの行方
  • 終章 デモクラシーとカウンター・デモクラシーの間(岩崎正洋)
    • 1.民主主義の揺らぎ
    • 2.カウンター・デモクラシー論
    • 3.日本のカウンター・デモクラシー
    • 4.カウンター・デモクラシーの行方
  • 人名索引
  • 事項索引
  • 執筆者紹介